↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
43/47

43

お久しぶりです(^^)

おはようございます。

朝です。

昨日犬養の家で未だかつてないほどの大掃除をしました。あんな部屋は初めてです。いくら身体能力のスペックが高くとも精神的には疲れます。女子の天敵のGも出ました。ムカデ、ヤスデ、アリ、蛆虫うじむし等々の豪華キャストがたくさんおりました。どっから入り込んだのかわからない鼠もいらっしゃいました。見つけた時目が合った気がします。思わず会釈しました。お互い「え」みたいな顔でした。なんだか人間味溢れていた気がしたので一応リリースしました。また会ったら従魔にしてしまおうか……。

そして、今日は会社には行かず犬養のお宅に行きます。今日は社長のお迎えはなしです。

なので久々に電車に乗る。あー、本当に久々だー。

そして、犬養の家に持っていくおかずを大量に作っている。一人暮らし用の冷蔵庫にギリギリ入る量のおかずを作っている。ご飯は今日強制的に買わせるとして、さて、これからどうしよう。実はかなり無計画に事を進めているのだが、情に絆されてくれればいいのだが…。

持っていくおかずのラインナップは基本的に茶色い。家庭的な料理が主だ。スーパーに買いに行くとお金がかかるので、アイテムボックスに大量にある異世界で苦労して買い占めまくった日本にある食材を使っている。

私はお玉ですくった煮汁をすする。

「あー、うまい。」

家庭料理になると自然と茶色くなる。薄味にしてあるので関西よりの味にはなっている。塩分も《分析》という私が開発した魔法との合わせ技で抑えてある。しかし、それでも茶色いのには変わらない。万歳醤油。

済んでいる人間が1人の我が家はタッパーが大量に余っている。それにどんどん詰めていく。多すぎた場合はおばあちゃん家にあるような器に移してアイテムボックスに突っ込む。味が染みた方が美味しいものは冷蔵庫に入れる。それを小さいころ運動会で使った大きい保冷バッグに突っ込んでいく。いや、実際に突っ込んでいる訳じゃないよ?一応タッパーには汁漏れ防止の付与はしているけど。




家の前に出た私の格好は大荷物女だ。服装は会社に行かないので私服だ。楽なレギンスパンツに無地の白Tシャツに大きめの父の黒パーカーだ。靴は有名なコンなんたらだ。髪の毛は低めのポニーテールにした。片手には大きい保冷バッグ、もう片手には駄々をこねた子犬と猫と化したクロと雪子が入っているバック型のゲージだ。中はおしくらまんじゅう状態だろう。私の荷物は小さな肩掛けバッグのみだ。


さて、これで向かおうか。



********


ブー


やはり出ないな。まぁ、昼に起きている奴が朝の8時に起きれるわけがないだろうがな。そう、まだ8時だ。かなり迷惑だろう。


ブー


《主がわざわざ呼び出しているというのに起きないとは、齧りましょうか?》

「ワフ」

いや雪子あんたの齧るは洒落にならんから。クロも同意しない。


ブーーーーーーーーーーーーーーーーーーーブッブーーーーーーー


ガチャ


お、出た出た。

「こんな早くに何だ?」

「おはようございます。」

「……お前か。」

眠そうだが、ここは起きてもらう。

「案外早く出ましたね。」

「五月蝿いからな。」

「それにしては叫びませんでしたが。」

「朝からそんなことできるわけがないだろう。おっさんだぞ。」

「そうでしたね。」

「はぁ~、…………ん。」

犬養が私が入りやすいように身を引いてくれたので私は遠慮なく部屋に入った。後ろでガチャリとドアが閉まる。私は靴を脱ぐ前にゲージを床に置いて雪子とクロを出した。その時犬養はぎょっとしたがもう諦めている。靴を脱いですぐそこの冷蔵庫におかずを入れていく。入れ終わると保温用機に淹れてきた温かいほうじ茶を飲む。居間に移動するとクロと雪子と犬養がお互いを観察し合っていた。

「クロ、雪子。終わったよ。」

「にゃあ」

「くぅ~ん」

クロと雪子が私に擦り寄ってくる。一体どうしたというのか。まぁ、可愛いからいいや。私はクロと雪子をモフモフする。犬養の顔が引き攣っているのは気のせいだろう。

「お待たせしました。では、朝ご飯を食べたらスーパーへ買い物に行きましょう。」

「は?」

「クロ、雪子大人しくしていて。あぁ、大丈夫ですよ。部屋に傷はつけないので安心してください。」

「クロと雪子ってどっちがどっちだよ。どっちも黒いだろうが。」

確かに雪子といっても黒豹だもんな。今は猫だけど。

「犬の方がクロで、猫が雪子です。」

「そ、そうか。クロを触ってもいいか?」

「いいですよ?なんなら雪子も」

「いや、クロだけでいい。」

?まぁ、いいや。

「兎に角、朝食の準備をしてきますんで、待っててください。」

「わかった。」

「クロ、いってらっしゃい。雪子はこっちにおいで。」

「にゃあ」

「わふ」

クロは弾丸のように犬養の胴めがけて突っ込んでいった。雪子はそれを確認したあと私についてきた。椿はそれを見ていなかったが。

この時雪子はクロにお灸を据えてやれと指示していたのだ。クロもそれに同意し、行ったのだ。そして、その被害者の犬養はクロに突っ込まれたあと畳の上で腹を抑えて悶絶していた。


********


卵焼きを焼いてきて、みそ汁も持ってきた。ご飯は言わずもがな。

全て電子レンジでチンを済ませて器に移していく。電子レンジで汚れて危ないところは久遠が消化してくれている。お陰で綺麗だ。

お盆に乗せて居間に持っていくとクロを胡坐に乗せ手触りの良い毛並みを撫でている。ふふふ、貴様もその毛並みの虜にされたか。あー、はいはい。雪子も毛並みが最高だよ。今日もキューティクルが輝いてるよ。そう囁いて私は足元に擦り寄ってくる雪子を撫でた。それで雪子の尻尾はピンと立っている。上機嫌だな。危うく猫なのにスキップして鼻歌を歌いだしかねんな。

お盆から一つずつ犬養の前に置いていく。犬養は少し前のめりになりながら待っている。あ、そういえばお漬物持ってくるの忘れてたな。まぁ、いっか。クロ以外皆バリボリ食ってるからなぁ。いや、久遠はこう、シュワァって感じで溶けていくな。久遠だけ咀嚼してないもんな。凄い勢いで消費していくからどんどん漬けたからなー。床下にたっぷりあるぜ。

「いただきます。」

箸を持ちながらもきちんといただきますを言う犬養。

温めたばかりのシンプルな食事達をハフハフしながら食べている。卵焼きは好みがわからなかったので甘くないものを用意した。それでも砂糖は入れているが。また今度聞いておこう。みそ汁は大根、人参、揚げさん、玉葱、青葱と具沢山だ。みそ汁って何入れても美味いんだよなぁ。私は麩とかさつまいもとか南瓜が入ったみそ汁が好きだ。みそ汁の汁と甘い芋が合うんだなぁ。ご飯はただただ炊飯器で炊いただけだ。今日だけだぞ。持ってきてやるのは。白米くらい自分で用意しろ。

「みそ汁がうめぇな。」

そら、よかった。

「ありがとうございます。」

うんうん。みそ汁は日本人には欠かせないからね。

「しかし、具沢山なみそ汁だな。」

「中途半端に残っている野菜を入れるとそうなりました。」

「ふーん。」

そう言う犬養。自分から聞いといてなんだその態度は。

「9時までには家を出ますので。服を選んでおきますので後で着替えて身支度をして下さい。それと、電話をしてきますので少々お待ちください。」

「お、おう。」

よし。言質はとったぞ。

私はこれ幸いと押し入れの中のプラスチック箪笥から白い清潔感のあるブラウスとジーパンを出した。靴下とか下着とかは自分で選べ。そういえば洗濯物は私は仕舞った覚えはない。犬養が仕舞ったとは思えない程綺麗に畳んで入れてあったが、事実ここにあるしな。まぁ、意外だったが、良い兆候だな。

私は小さな庭につっかけを履いて出た。後ろ手にカラカラとドアを閉めた。そして、私用のスマホからあるところに電話をした。




電話を手短に終え、部屋に戻ると犬養は丁度食事を終えたところだった。

「食べましたね。食器は洗っておきますので着替えてください。」

私はそう言うと食器を持ってキッチンに向かった。キッチンでササっと簡単に食器を洗う。

「着替え終えましたかー?」

手をタオルで拭きながらそう声をかける。

「ああ、終わった。」

居間からひょいと覗くぼさぼさ頭の犬養。せめて櫛でといておけよと思うが他人なのでどうでもいい。

「そうで、すみません。ちょっとこっちに来てください。」

「ん?わかった。」

首を傾げながら犬養がこちらにくる。

()()()猫背にしているかのよう不自然に曲がった痩身の細マッチョさん。って感じだな。私は後ろにまわって両肘をガシッと掴み、片足を肩甲骨との間に配置しておもっくそ引っ張った。

「ぐえ!」

潰れた蛙の様な声が聞こえたが無視だ無視。ワザと猫背にしたって無駄だ。お前、一応古武術やってんだろうが。

「いつつ。」

「じゃあ、行きましょうか。クロ、雪子はリード付けるよ。おいで。」

痛がっている犬養を無視してクロと雪子にリードを着けていく。どんなに引っ張っても千切れないアダマンタイトとこれまたドラゴンの革で出来た特注品だ。流石にSランクだしな。力は半端ないもんだからな。まぁ、意思疎通は出来たりするほどの高い知能があるからな、大人しくついてきてくれるだろう。

「にゃー」

「わふ」

小さくなったもんだから出す声も可愛いな。コノヤロー!

私は未だに背中を痛いと言っている犬養を無視して靴を履いてクロと雪子を伴って外に出た。中からは慌てて靴を履く犬養の気配がしている。

おせー。

「おい、置いていく気か。」

おめーがおせーんだよ。

「犬養さんが遅いんです。」

「いや、お前がゴキってやってくれたからだろうが!はぁ~、つつ。」

「そんなことよりもさっさと行きましょう。時間がありません。」

「いや、そんなことってもう聞いてねぇな。」

いや、聴力めっちゃいいからめっちゃ聞こえてんぞ。



********



「どこに向かってる。」

フフフ。良いところだよ。坊っちゃん。(あ、おっさんよりも坊っちゃんの方が様になったからだけだから)

「何だその顔は。お前がすると黒すぎるぞ。」

怪訝な顔をする犬養を無視して今後の予定を考える。

「あ、着きました。ここです。」

「は?ここって」

そう、美容室だ。さささとそこら辺のなんかの棒にリードを括り付けるふりをする。(というかかけただけ)

「おい、何させる気だ。」

「何って身だしなみを少々整えてもらうんですよ。お金は先に払っておくので大丈夫です。安心してください。」

「安心できるか。」

チリンチリン

「あ、おい!」

私はお構いなしに入っていく。

「いらっしゃいませー!」

髪の毛がユルふわな茶髪の可愛らしい女の子が迎えてくれた。

「予約していた町田と申します。あぁ、やってもらうのはこちらの犬養さんです。清潔感があって管理しやすい髪形にしてください。髭も剃ってください。」

「わかりましたぁ。わぁ、犬養、さんでしたっけとっても背が高いですねぇ!細身だけどちゃんと筋肉がついてますし、いい男になりますよ~!彼女さんもいい男を捕まえましたねぇ。」

「彼女じゃない。」

「またまたぁ。」

なんだかわちゃわちゃ言っているが、聞き取りづらい高い声なのでなんて言ってるかよくわからん。背の低い店員の女の子は胸元が見えているくらいのゆるゆるな服を着ていて、普段煩悩まみれな犬養の視線はそこに集中されている。うん、確かに私も見るわ。

「さきにお会計お願いします。」

「わかりました。」

私は別の人に先にお会計をお願いし、支払いを済ませると別の用事を済ませるために美容室を出た。


『チートもハーレムもありません。ただ、努力しました。—成長幅も普通の一般人—』

を投稿し始めました。こちらはなるべく毎日18時に更新していきたいと思っています。勿論こちらの作品もなるべく早く更新したいと思っています(-_-;)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。