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会場防衛任務

 「皆様、本日はお忙しい中お集まり頂き、誠にありがとうございます。息抜きできるよう、こちらも努めさせていただきます。」

 

 と司会が言った。

 そしていろいろなお偉方の挨拶が終わり、ようやくパーティーが始まった。そこにはキルアの姿もある。


 

 一方その頃、外では索敵を行っていた。



 「いたか?」


 ハステルトは、索敵をしてきたライザーに問いかける。

 

 ライザーは首を横に振った。

 それに続いて、イズ、バラードも索敵を終え戻ってきた。


 結果は皆同じだった。

 ハステルトとルシナはパーティー会場の屋根の上に待機していた。非常時のためである。

 

 パーティー開始1時間前から厳重に警備しているのだが、一向に現れない。

 キルアの結界にも怪しい反応はないらしい。


 悪戯にしては度が過ぎる、これは何かしら見落としがあるのではとルシナは思った。


 それはここにいる全員もそう感じた。


 

 「もう一回探すか?」


 バラードがそう尋ねると、ハステルトは少し考え込んでいた。


 そして、


 「いや、もういい…。これだけ探して見つからないのであれば、何かしらの手を使ってくるはずだ」


 「……同意だ」


 ライザーはハステルトに賛同した。


 会場内にもハイドのメンバーは送り込んである。間違いなく外から来るだろう。


 

 と、その時会場内へ配達員のような人達が3人、会場の入り口へ向かっていた。


 「皆さん、あれ…」


 ルシナは、その方向に指を指して全員に教えた。


 配達員は、入り口の警備員と何やら話をしていた。しばらくすると、荷物を持って中に入っていった。   


 「少し様子をみる…、全員警戒態勢」

 

 ハステルトが危険を察知し、指示をだした。


 



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





 シュマデに滅ぼされ、全てを奪われたユーラキ軍特別作戦部のメンバーは、シュマデに憎悪の念を抱いていた。


 王を暗殺され、幹部の方々も倒された。その時特別作戦部は、自国からかなり離れた国でスパイをやっていた。

 最短で移動しても1週間はかかってしまう。


 『シュマデとの戦争を始めるため、全員我が国へ帰還せよ』


 と命令が入ったのが王が殺される日の、丁度1週間前だった。


 すぐに帰還し、報告のため王城へ向かった。



 「何だこれは…?」


 目の前に広がる光景は、とても信じがたいことだった。門兵が全員殺されていたのである。


 特別作戦部総勢25名は、真っ先に王の安否を願った。


 「すぐに探せ!」


 「「「はっ!!」」」


 そう指示を出してから、約2分で王の遺体が見つかった。周りには、幹部達の遺体も転がっていた。


 暗殺。


 それに違いない。だとしたらどこの仕業だ…。幹部は皆死んでいる。

 あれ…?そんな中、一人だけ姿を確認できない者がいることに気づいた。


 幹部の中で、常に酒を持ち歩き髪は全く手入れせず品のない男の遺体が無かった。

 あいつが寝返ったのだと確信した。

 なぜなら幹部達はシュマデに攻撃をする事は知らされている。その中に1人シュマデの人間がいれば、それを報告し事前に暗殺をしたとなれば納得できる。



 シュマデに復讐してやる…


 あまりの憎しみに唇を噛み、出血が止まらなかった。


 

 そして、その思いをさらに強くする事態が起きた。


 シュマデがユーラキ領を支配し、元軍人などは反乱の危険があるので徹底的に牢屋へ入れられた。


 25人もいた特別作戦部もほぼ全員捕まった。


 その中で捕まえられていないのは、

 俺チムナ、ナタカ、ソーキの3人だ。


 地下の隠れ家に身を隠していた。


 食料は1週間交代で1人ずつ買い物に行っていた。バレないように、顔を半分隠したりなどしていた。

 幸運な事にバレることは無かった。


 そしていつも通り買い出しに行くと、ある情報を耳に挟んだ。来週、政府のお偉方が集まる盛大なパーティーがあると。


 これだ…これだよ…。


 


 復讐してやる―――



 


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