パーティー会場襲撃作戦決行(敵側の話
シュマデ政府のお偉方が集うパーティーについていろいろ調べた後、とても有意義な情報を手に入れた。
パーティーで毎年恒例の利き酒トーナメント戦をやるやらしい。たくさんの人が参加するため大量の酒がいるとのこと。でもその量を一度に運ぶのは不可能らしい。
1度目の配達で位置を特定し、2度目の配達員を殺し服を剥ぎ取れば、可能性は見えてくる。
これしか方法はない…。
そしてパーティー当日、三人ががりで何とか位置を特定することができた。1度目の配達員が会場から戻っていくところから追跡を始めた。
そして大量の酒が荷台に積まれた時、俺達3人で襲撃した。
「誰だ!お前ら!」
配達員の1人が目の前にやってきた俺達3人に大声でそう言った。
「ちょいと服を貰いにきた」
俺がそう言い、一瞬で応用魔術【フレイムキャノン】の威力弱広範囲型を放った。
威力を弱めても全然倒せるし、服が焼けては困る。だから顔めがけて放ち、首元に多少黒焦げがつく程に抑えられた。
普通は火を使わないと思うが、俺達3人火属性しか使えないんだ。
酒もいい燃料だぜ。
そして配達員の服を着て、同じルートで会場へ向かった。
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ルシナが見つけた配達員を念の為監視していたライザーは薄々気付いていた。
配達員が会場に入る前にこう提案した。
「俺とハステルトで会場に向かう…。お前達はまだ監視していてくれ…。囮かもしれんからな」
「「「了解」」」
ハステルト以外の返事が聞こえた。ハステルトは「えー俺?」といつもの調子でそう言っていた。
配達員が会場に入った直後、すぐに2人は屋根から飛び降り後ろから追跡した。
門兵にバレていない。なぜなら敷地内から入ったからだ。敷地外から行けば必ずバレるが、屋根の上からだと流石に気づかれまい…。
そして通路を歩いている配達員を後ろから追った。
すると、配達員の連中は小声でこう言っていたのを確認した。
「これを燃やして、パーティー会場を炎のパーティー会場に改名せんとな」
と言って火をつけようとした瞬間、
ライザーが一瞬で火をつけようとしていた男に回し蹴りをいれた。
「くはぁ…!」
頬に踵をめり込められた男は、勢いで倒れた。
「誰だ!」
違う男が身構えてそう問う。
「誰でもいいだ、ろぉ!」
ハステルトが剣でその男の胸部を斬った。
「何者だ…」
ライザーは配達員の1人の胸ぐらを掴んでそう問う。
「まさか、お前達が国王様を…?」
まだ残っていた最後の男が表情を一層に険しくして質問をしてきた。
「ユーラキ国王は俺が殺った」
「――――ッ!」
男は、さらに表情を強張らせ大声で叫んだ。
「よ、よくもぉ!国王様を…!復讐だぁ!」
左手から大量の炎の塊が飛散した。全然方向が定まっていない、怒りで暴走したのだろう。
通路の壁に穴を開けていく、
マズイ、このままでは会場内の人が…
ライザーは【ウィークボルト】を放った。これは気絶するぐらいの威力で致命傷は与えられない。捕獲し事情聴取するため殺してはいけない。
だが、こいつらはタフなので出力を最大にした。
左手から放たれた雷の直線は炎砲により相殺された。
「…なに」
ハステルトには炎砲を壁に当たらないように処理してもらっているのだが、流石に放たれた直後のは処理できるわけがない。
まだ、会場にまでは音は響いていない…。何としても処理せねば…。
近づくのは危険だ。暴走しているとイレギュラーが発生しやすくなるからだ。
「しょうがない…」
ライザーは、人差し指から雷の光線を天井めがけて貫通させた。
「――あっ、合図じゃな…」
バラードがそう言い、3人は目印の貫通した所へ向かった。
「ライザー!まだか?」
ハステルトは炎砲を処理しながら言う。かなりキツイ事をさせてしまっているので、ライザーもあいつらが来るまで炎報を狙撃をしていた。
「―待たせたな…!」
「遅えぞジジイ!」
ハステルトが怒鳴る。あれだけのスピードで動きながら軽口を叩けるのならまだ大丈夫そうだ。
「んじゃもっと早く合図しなさい」
イズが半端キレ気味で言った。
「ルシナ、お前に頼みがある」
「何でしょうか…?ライザーさん」
「お前が炎砲をできるなら両手撃ちで処理してくれ…。ハステルトと俺でその隙に何とかする」
「わ、わかりました…」
ルシナはすぐに了承した。しかし、両手で魔術を放つ事は無かった。
「ライザー、あたし達は?」
「バラードはキルアの所へ、イズはルシナの事をサポートしてくれ、まだ新人だからな」
「「了解」」




