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動き出す世

 某国某所の会議室にて

 

 男Aが机を強く叩き、声だけは理性を保ちながら訴える。


「最近シュマデが調子に乗っています…。いくら国を守るためだとしても少々やり過ぎな気が」


 「それについては私も同意だ」


男Bは、特に怒ってる様子は外からは見えない。


 「この件はしっかり検討せねばならん」


 会議の様子を上から見下ろしながら一人の男がそう言った。




 某国某所


 「どうします?シュマデと同盟を組めば我が国は安泰になるかと」


 黒執事が一人の男へ問いかける


 「シュマデは優秀な連中が多い…。それも一つの策だな…」


 その男は高級感を漂わす紅茶を飲みながらそう答えた。



 至る所でこの話はされている。



 ―シュマデ政府中央組織極秘会議室にて


 「ユーラキを落とした事により、他国ではこの話で持ち切りだ。我が国を落とすか、または協力するか」


 進行部部長ナゲスが場の進行を務める。


 そこには〈ハイド〉の代表としてキルア、付き添い人にライザーの姿もあった。


 他には各省の大臣、そして皇帝の姿もある。


 上位貴族や大商人もポツラポツラといるが、発言権はない。

 勿論、付き添い人のライザーもだ。


 「私は待つことを提案する。まだ他の国が動いていない以上どうする事もできまい」


 外務大臣のテムザが発言をする。


 「いや他の国も制圧すればいいじゃないか!」


 防衛大臣のフザースが大声で意見を言った。


 キルアはずっと見守るつもりでいたが、その意見には少々気になることがあったのか、挙手をした。


 「フザース殿、それでは世界大戦が起き我が国にも大きな負担がかかってしまうゆえに私はテムザ殿の意見に賛成します。」


 それを聞いたフザースは歯軋りをし、激昂した。


 「何が負担だ!大体お前たちが本気を出したら一国くらいは制圧できるだろうが!」


 「それは無理です。多勢に無勢、多くの兵を動員する必要があります。このまま様子を見るほうが懸命な判断だと思います。」


 実際無理ではない。一国くらいだったらハイドのメンバー数名程で間に合う。


 だが、問題はそこではない。


 シュマデに真っ向から挑むなんて事はどこの国もしないだろう。

 暗殺や同盟など必ず何かしら手は打ってくる。


 そういう事を阻止するのが我々の任務である。


 他の国にも強い奴らはいくらでもいる。これは間違いではなく、紛れもない事実だ。


 


 その後も二人は口論しあい、その件についてはまだ様子を見ることとなった。





 キルアは薄々気づいていた。



 (戦争が始まる…)


 


少し短くなってしまいました。すいません。

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