はじめての会議
「「「すいませんでしたー!」」」
キルアさんを筆頭に頭を下げられる。急に謝られると対応に困る。
…多分この人達がハイドのメンバーだろう。
「…えっ?あ、大丈夫です。なんかすみません…」
「いやー…ちょっと君を脅かそうとしてたんだよね… そしたら全然反応しないもんだからさ」
非常に申し訳ない。あの時私が悲鳴でも上げてれば大成功みたいな感じになったのに。
「すみません!期待に応えられずに」
「いやいや君が謝ることじゃない…むしろ全部こっちが悪いんだ…」
キルアは申し訳無さそうにしていた。
それにしてもよくできてると思う。人形の顔も凄くリアルだし、ゾンビのメイクと演技も本物かと思うくらいだった。
世辞抜きで。
後ろのドアが音を立て開くと、ライザーが入ってきた。
「……失敗したようだな」
「うるせえー!なんも協力しなかったくせによ!」
顔立ちが整っているが、髪はボサボサでお酒を飲んでいる少し変わった男の人が怒鳴っていた。
「知るか」
この時のライザーさんは少し嬉しそうに見えた。多分気のせいでしょうけど。
少し間が空き、空気が静まり変えそうになった時
「では、さっそく始めよう。」
さっきまでとは雰囲気が全く違うキルアさんが喋った。
他のメンバー達が片付けを始め、怖い雰囲気だった部屋が普通の会議室になった。
お酒を飲んでいた人も今は顔つきが違っていた。髪はボサボサだが…
数分経ち、すべての準備が整うとキルアが場を取り仕切る。
「ではさっそく本日の議題だが… まずは新メンバーについてだ。」
キルアに自己紹介をしろと合図され「はい」と返事をし、椅子から立ち上がった。
「メザド学園にいます、ルシナ、ルージュです。この仕事についてわからないことだらけ…いや、わからないことしかありません。だから、一つ一つ自分に出来ることを増やしていけるよう努力します。」
深く礼をする。周りからは普通に拍手され、軽くもう一度頭を下げ、席に着いた。
「お前達はしっかり指導してやることを忘れるな。そして、当分はライザーに同行させる…」
「…」
ライザーは口には出していないが了解したように見えた。
「ライザーに任せっきりにならないようにするんだぞ」
ハイドの人達は皆声には出していないが了解しているように見えた。
「よろしくお願いします」
「ではもう一つ…、ユーラキを支配下に置いたわけだが俺の結界が行き届かない。そこで一ヶ月毎に当番制で向こうに滞在してほしい。」
「…住むところはどうするんだ」
「全部こっちでやる。贅沢な家は無理だ。なるべく目立たない普通の家。喝、移動もしやすいところにするつもりだ。」
「何人ずつだ?一人や二人じゃ足りんだろ」
ハステルトが問う。
「四人くらいのつもりで考えている…向こうにだって軍基地があるから、大勢の敵にも対応できる筈だ。少数による攻撃には我々が相手する」
ルシナは1つ思った事がある。
それは当番が回ってきたらその間は学校にも通えないかもしれない。そうなってくると困るのは勉強だ。1ヶ月も授業を受けないのはかなりキツイ。
(徹底的に予習しよう…)
「今は準備期間だ。あと一週間で月が変わる。その中で準備を整え、来月からはじめるぞ」
キルアのこの一言を最後に会議は終了した。
と思ったら、
「―悪い… まだあった」
幸いにもすぐ気づいたので周りの人はまだ残っていた。
「ユーラキを倒してからどうも他の国が怪しい動きをしているとの情報が入った。これについても考えておく。何が起きてもいいようにしておけ」
また何かが始まると悟ったのだろうか。全員の表情が険しくなった。
ライザーさんに挨拶しに行かなきゃと思い、辺りを見回す。
「…あれっ? …ハステルトさん、ライザーさん見てませんか?」
ハステルトはからかい半分で
「なに?今夜一緒に泊まるのかな? あー最近の子は進んでるねー」
「違います!挨拶しようと探してるだけです」
駄目だ、初日から怒ってはいけない。仮にも先輩だから…
「冗談だってー。あいつはもうどこに行ったかわからん。一度見失うとポーンって消えちゃうからな…」
「えっ?」
挨拶も何もしないでどこかに行っちゃったんだ。
少なくとも軽く会釈くらいはするんじゃ…
ホントに訳がわからない人だ。
文章についてまだまだわからない所だらけなので目を通していただけたら感想などをおねがいします。
ポイントだけでもお願いします。
是非、意見を聞かせてください。




