会議当日
―会議当日
今は3時限目の授業を受けている途中だ。
ルシナは、今日の夜に行われる会議の事で頭がいっぱいだった。
どんな事を話し合うのか、他のメンバーには誰がいるのかと、授業も集中できない。
(集中したくてもできない…)
幸いにもみっちり予習し、既に頭には入っていたがやっぱり授業に集中できないのはとてもイライラする。
「はーい、今日はここまで」
講師が部屋を出ていく。
クラス中がざわつき始める。
ルシナは、机に突っ伏していた。
普段は本や教科書を読んでいるので、周りからは
「ねーねー…ちょっと変だよね…?」
なんていった会話が小耳に挟む。
一方そのころハイドのメンバーは会議室を大改造していた。
理由は一つ、新人を歓迎するため。しかし、そんな騒げないのでわざと雰囲気を怖くしていた。
クラッカーとかで歓迎しちゃうと、その後はみんなでパーティーする流れになるからとキルアは言った。
だからドッキリをすることになった。
ドアを開けると上から怖い人形の首が落ち、下からゾンビという感じの仕組みだ。
「これで、ビビるかな?」
とキルアはウキウキしていた。
元々ハイドではこんな事はしない。でも、学生さんが来るわけだしたまにはふざけるのもいいと思う。
「おい!ライザー!お前もなんかしろよー!」
ハステルトは人形にメイクしながら大声で言う。
「……くだらん。俺は迎えに行くんだが、どうするんだ…?」
「部屋が近くなった頃に、テキトーに理由作って離れればいいだろ。部屋の場所をしっかり教えてからな。」
「それだけだったら協力しよう…」
そう言ってライザーは部屋を出ていった。
家に帰って私はすぐに宿題を片付け、ご飯を食べた。
両親は普段家にはおらず、帰って来ない日もある。仕事の量がとても多いらしく、家に帰ってきても仕事をしてるか寝てるかのどっちかだ。
小さい時からそういう生活をしていたため、家事は基本的に全般できる。
約束の時間まであと2時間以上ある。
(服って何を着ていけばいいんだろう…)
やはり学校の制服を着るべきなのか…。それとも私服か…
ルシナは外出時はいつも制服であるため、私服を持っていないことに気づいた。
今まで考えもしなかったから気づかなかった。
(制服でいいか…。)
そう決め、シャワーを浴びることにした。
シャワーを浴びる準備を済ませ、浴室のドアを開けた。
約束の時間が近づき、ルシナは家で待機をしていた。
分針がピッタリに合わさると窓からライザーがノックしてきた。屋根をつたって来たのだろうか…。
ルシナは用意していた靴を左手に持ち、窓から屋根に出る。
靴を履き終えると、
「…行くぞ」
とライザーが言い私を持ち上げた。
お姫様抱っこだった。
「キャッ! 何するんですか!」
急にされたため、思わず大声を出してしまった。
「大声を出すな。お前は足が遅い…。俺が持って行った方が早く着く…」
ライザーは全く変わらない表情で淡々と言った。
「自分で行けますから!」
「急いんでるんだ…。」
ライザーは自分の家の屋根から飛び降り、凄まじいスピードで駆け抜ける。
周りの景色が遅く見えるほど速かった。
私を持ってこのスピードって…。どうなってるんだ…。
ハイドの人達ってこういう人達ばっかりなのかとつくづく思った。
シュマデ中央公園の近くの路地裏へ入り、建物の間を走る。
するとライザーは急に止まった。これだけのスピードで走って全く疲れた素振りもしないとは本当になんなんだこの人は。
「ここに入り口がある」
とライザーが言うが、周りは建物の壁しかない。
「どこなんですか?」
「…ここだ」
ゴミ袋のようなものをずらすとマンホールがあった。
正直入りたくなかった。
それを察したかのようにライザーは、
「そういう風に見せてるだけだ。ゴミ袋も全部工作だ…」
「よくできてますね…」
「…」
ライザーは、マンホールを開け中に入れと手振りした。
ハシゴが中にあり、少しだけ下に降りると通路があった。
とても不気味だ。所々手の跡とか付いてる。
「そこをまっすぐ行って3番目の部屋だ…」
はしごを下り終えたライザーが言った。
「…悪い、急用だ。先に行っててくれ…」
ライザーは違う部屋の方に歩いていった。
とても怖い。こんな不気味な所を一人で行くのは結構しんどい上に初めて来た場所だ。
知らない人もたくさんいるだろうし…
周りには血痕などがあったり不気味な絵もあった。
恐る恐る3番目の部屋の扉をノックし開ける…
「失礼し、ビャアアアアアアアアァ!」
人の首が落ちてきた。すごい顔だった。とてもビックリした。心臓が止まるかと思った。
という感じの事が起こると思う。だいたい予想が付いていたので、普通にノックし
「失礼します…」
人形の首が落ち、ゾンビが下から這って来た。
「…」
「…」
沈黙。
「失礼しましたー」
扉を閉めた。部屋を間違えたのかもしれない。
「ちょ、ちょっとぉ?!」
キルアが閉めた扉を開け、私の肩を掴んだ。
「ビビらなかったの?」
「はい…」
少し怒りの感情が混じってしまったかもしれない。
キルアさんと、奥にいたハイドのメンバー?の方々は
土下座をした。
「「「すいませんでしたー!」」」




