表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/57

37話 ドラゴンゾンビ出現

はじめまして、大森林聡史です。

魔物に追われる王女と、彼女を守ると決めた剣士の物語です。

よければお付き合いください。

 倒した、火竜と三匹の飛竜の腐敗した肉が(うごめ)き、四体の屍が(いびつ)に融合し、ドラゴンゾンビとなった。

 ドラゴンゾンビは、紫色のガスを吐き出した。


「くっ……! この臭気……毒だ……!」


 ミネルバが即座に鼻を覆い、アリスを背後に引く。


「アリス……! 浄化魔法を……!」

「『パージファイ・ウィンド』……!」


 清浄の風が毒ガスのブレスを一時押し返したが⋯


「カアアアア⋯ッ!!」


 ドラゴンゾンビは、更に毒ガスを吐き出し押し返す。


「だ、ダメ⋯抑えきれない⋯!!」


 アリスが、悲鳴にも似た声を上げ、瞳に涙が浮かんでいる。

 クリスが光の盾をかざし


「『ライトニング・フィールド』⋯!」


 光の盾のバリアで毒ガスを防いだ。


「きゃああっ!!」


 しかし、ドラゴンゾンビは接近し、バリアを力付くで破壊しようと殴りつける。

 ライトニング・フィールドのバリアにヒビが入り、衝撃がクリスに伝わる⋯


「姫様!」

「『セイント・ファイア』⋯!」


 ミネルバのルナ・スピアの突きと、アリスの聖なる炎がドラゴンゾンビを攻撃したが、ミネルバの突きはダメージを与えられず、アリスの聖なる火は、毒ガスのブレスで相殺された。


「物理攻撃も魔法も……効きにくい……!?」


 ミネルバとアリスが愕然とする中、グレイが光の盾を持って前に出た。


「グオオオンッ!!」


 ドラゴンゾンビの剛腕のパンチを、グレイは光の盾で受け止めた。


「クリス! ミネルバ! アリス! 今のうちに態勢を立て直せ!」


 グレイは、すかさずドラゴンバスターでドラゴンゾンビに斬撃を入れた。


「ギャオオオーーーッ!!」


 ドラゴンゾンビの傷口から、紫色の毒ガスが漏れる。


「態勢を立て直すわよ⋯アリス、ミネルバの槍に、ホーリーセイバーをかけて。私がセイントフレアを唱えるから、続いてミネルバが攻撃して!」

「分かりました!」

「はい! 『ホーリー・セイバー』⋯!」


 アリスの聖属性付与の魔法で、ミネルバのルナ・スピアが青白く輝く。


「行くわよ⋯『セイント・フレア』⋯!!」


 クリスはエクスカリバーを構え、聖なる魔力を増幅させ、剣先から激しい聖なる炎が巻き起した。

 ドラゴンゾンビは毒ガスを吐き出したが、セイント・フレアに飲み込まれ、全身を焼かれ悶え苦しんでいる。


「グアッ! グオオオンッ!!」


 全身を聖なる炎で焼かれ、ドラゴンゾンビの中心に赤黒く光る、核が現れた。


「そこだ! 『地獄突き』ぃっ!!!」


 すかさず、ミネルバが接近し、聖なるオーラで強化されたルナ・スピアが、ドラゴンゾンビの核を貫いた。


「ギャアアアーーーッ!!!」

 

 ドラゴンゾンビが絶叫し、肉体が崩れ落ちる。


「……今度こそ……!」


 しかし崩れた肉塊から黒い煙が立ち上り、谷の奥へ流れていく。


「あの煙……! 竜王のもとへ……!」


 竜の谷の身を刺すような冷たい風が四人の決意を試すように吹き抜ける。


「追うぞ……!」

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ