キラキラ☆彡 女子高潜入大決戦!・6
「待てーっ!!」
「ここで終わりにしておけば勝利に酔えたのにネ」
デキリコの全身から白と黒の包帯が飛びだし、私に突っ込んでくる。
「あっ!」
しまった!
からんだ包帯が、自由を奪う。
「ふんぬっ……!!」
まるで蜘蛛の巣のように空中に固定されてしまった。
力を込めても引き裂けるどころか、より縛りがきつくなってくる。
「フゥ……めんどうネ。誰かヤミニストに出来るような心の闇があるヤツがいればいいけド……」
あたりをきょろきょろ見回すデキリコ。
まずい、潮は技の威力でまだ遠くまで飛んでいる。
こっちまで戻ってくるまでに、デキリコがまたヤミニストを生み出したら――
「心の闇……心の闇ト……は?」
めったに感情を表さないデキリコが目を丸くして口をあんぐりと開けた。
何が……起きたの?
「この……濃厚な闇……ヤミニスト……いや違うネ……こんなの人間がいるノ……?」
完全に動揺している。
何か、よっぽど予想外のことがおきたみたいだ。
デキリコが見つめる先から、人影がとぼとぼと歩いてきた。
「なんなの? 急に暗くなるしドコドコ音がするし……」
その人影は、あまりに異様だった。
ボンテージを思わせるハイレグで扇情的な衣装に、緑色に染めた髪の毛に、時代錯誤な片眼鏡……なにこの人。
パッと見、ヤミミスターの幹部にしか見えないけど、だったらデキリコがこんなに狼狽するはずがない。
そもそもヤミ空間は深い心の闇か、光の力無しには動けないはず。
もしかして……とんでもない心の闇を抱えている一般人………?
あれがただのコスプレだとして、それで平日の朝からうろうろした挙句、学校の敷地内にまで入って来る……それは想像を絶する心の闇だろう。
「チョベリバ……ッ!?」
と、こちらに向かっていた潮もコスプレした女性に気づき、驚きの声を漏らしていた。
……それにしたってチョベリバって!
いつの時代の死語よ。
必死で女子高生のフリをしようとしてるんだと思うけど、いくらなんでもその言葉は古すぎ!
とにかく、デキリコの油断で拘束が緩んでる。
今だ!
「マジカルハイエナジーチャージドパーティクルズ!!」
全身に太陽の荷電粒子を集めて、包帯を焼き切る。
「はあああああああああああっ!! マジカル荷電粒子キーーーーーーック!!!」
そのまま突撃!
「チイィッ!!」
私の攻撃に気づいたデキリコがその蹴りを両手で受け止める。
だけど、反対からは潮の蹴りが飛んできていた。
「サンシャイン斧刃脚!!」
「キイッ!!」
膝から先を振りぬくその蹴りに延髄を打たれるのを防ぐため、デキリコは左手を外して受け止める。
それはこちらの蹴りを受け止める力が半分になったということ。
「勝機!! うあああああああああああああっ!!」
背中からイオンを噴き出して蹴りを更に深く打ち込む!
「おおおおおおおおおおおおおおお!!」
「貴様らァア!!」
「マジキュア!!」
「ダブル!!」
「「キーーーーック!!」」
二人のキックが拮抗をぶち破り、マジカル荷電粒子キックが腹、サンシャイン斧刃脚が延髄を打ちぬいた!
「がはァッ!?」
強烈な力が複雑にかかったデキリコはピッチングマシンの球のように、弾かれて打ち出された。
凄まじい勢いで校舎の壁にぶつかろうとした瞬間、その壁に沿うように影が立ち上がり、デキリコを受け止めた。
「なっ!?」




