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ごちゃまぜヒーロー  作者: がっかり亭
ごちゃまぜヒロイン編
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39/59

キラキラ☆彡 女子高潜入大決戦!・5

「また、邪魔しにきたノ。やっちゃうノ、ヤミニスト!」


 デキリコのくねくねした指示で、一気にヤミニストが襲いかかってきた。

 いつの間にか生み出していた箒を真横に薙ぎ払った。


「くうっ!」


 狭い室内でかわせるはずもなく、教室の壁ごと外に吹き飛ばされる。

 ウエハースのように長方形の壁が軽々と吹っ飛び宙を舞う。

 窓ガラスが散乱し、本来であれば太陽の光を反射しそうなものだが、外は漆黒。


 二階分の高さから落ちて、闇の中で砕け散る音が残響した。

 その響きの中で私たちは校庭に着地。

 箒(ほうき)の一撃はガードできている。


「大丈夫、まだやれる……そうでしょ?」

「ああ、あいつの攻撃は大したことはない」


 潮もぴんぴんして拳を鳴らす。

 なんというか、場慣れしてるのよね、彼。


 喧嘩ざんまいの青春だったとかそんな感じなのかな。

 とにかく、普段は抜けてるのに、戦闘時は頼りになる。


『ゲツヨウビナンテェェェェ!!』


 ヤミニストが絶叫しつつ、二階から飛び込んできた。


「まずっ……!?」


 その巨体を、かわし切れるか――


「ああああああああああああっ!!」

「えっ!?」


 小屋ほどもある巨体のボディプレスを、潮はそのまま受け止めた!


 信じられない。

 いくらマジキュアだと言っても、どれくらいの力があるのか、まだ私たち自身もわかってないのだ。

 それをあんな躊躇なく……


 負けて、られない!


「行くよ!!」


 逃げようとかがめていた体勢から、地面を這うように回転。

 その回転力を脚力に転化、一気に蹴り上げる。

 一輪挿しの花のように叩く掲げた脚をヤミニストの腹に突き刺し、そのまま回転。


「はああああああああああああっ!」


 敵ごと宙に撃ち上がる。


『イヤアアアアアアアアアア!!』


 空中でヤミニストが絶叫、口から大量の黒玉をばらまいた。

 黒玉は蝙蝠(こうもり)に姿を変え、私たちに襲いかかる。


「くっ……!」


 蝙蝠の鋭いキバが肌を浅く裂き、ダメージそのものよりも空中でたかられることで方向感覚を見失う。


「つぇああああああああああああああ!!」


 瞬間、真下から裂帛の気合を込めた叫びが聞こえたかと思うと、炎の塊が突っ込んできた。


 マジファイヤーのマジカル太陽フレア!


 日輪の力を全開にして、全身に炎をまとってロケットのように飛びだしたのだ。

炎の勢いで、蝙蝠が爆ぜ散っていく。


「なら、私も! はあああああああああああああ!!」


 蝙蝠が消えて出来たスペースで、太陽の輝きを全開にする。


「マジカルハイエナジーチャージドパーティクルズ!!」


 バチバチと稲妻が体を駆け巡る。

 超至近距離で発生した稲妻は、距離による色の減衰が無く、青に近い白の迸(ほとばし)りとなった。

 その白い稲妻を足から噴射、一方で拳にまとい、いまだ滞空しているヤミニストに突っ込んだ。


「荷電粒子パンチ!!」


 拳が顔面にヒットするやいなや、激しい炸裂音が響き渡り、ヤミニストは吹っ飛んでいく。


「たたみかけるわ!」

「おう!」


 空中で、潮と背中合わせに両手をつなぐ。

 私たちの体を弓のように引き絞り、太陽の力を収束させる。


「マジカルサンフラウア!!!」


 空中ながら、足元に巨大なひまわりが出現し、その種のつまった面が足場となる。

 そして、私たちの体が花時計の針となり、直線状の敵を指し示す。

 私の体に流れるマジカル荷電粒子の力により、潮の体を加速させるための力場が生まれていく。


「いっけえええええええええええええええっ!! マジカルレールガン!!!」


 私を発射台として、潮が射出された。

 潮は拳を引いた体勢のまま突撃、そして――


「サンシャイン崩拳!!」


 神速で突き出された拳が、ヤミニストを吹き飛ばした。


 文字とおり、吹き飛ばした。

 砲弾が命中した家屋のように上下に千切れ飛んでしまったのだ。


 もちろん、ヤミニストに変身してしまった女生徒は無事だ。

 爆ぜ散ったヤミニストの中から、シャボン玉に包まれた少女がふわりと現れる。


 私は、そのシャボン玉を手でそっと押し、校舎の屋上へ送り出す。

 ほんとは抱きかかえて降りたいところだけど、まだヤミ空間も解除されていない。

 デキリコを追撃しないと!


 キッと視線を下に向けると、デキリコが逃げようとしていた。

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