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英雄になんて絶対ならない! ――神々の過保護な結界で、戦うことすら許されない最強の引きこもりライフ。  作者: とで
第七章:激震する絶対領域、天災古竜の襲撃と「半径5メートル」の死守
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6. 終極のコード、竜王の墜落

「……これ以上、俺の時間を無駄にさせるな」



限界を迎えたテリーの集中力が神の領域へと達した。彼は右ポケットから手を抜き両手で空間そのものを掴むような仕草をした。


ターゲットは大焔竜の肉体ではない。大焔竜がこの世界の魔力を吸い上げ肉体を維持している「存在の全システム(生命維持プロトコル)」そのものへの直接介入。テリーの指先から物質を完全に消滅させる黒い魔力の球体――【デリート・コード】が生成される。



「バ、バカな……我が存在の根源(コア)へのパスワードが、書き換えられていく……!?」



大焔竜は、己の意思とは無関係に身体の自由が完全に奪われていく恐怖に目を見開いた。テリーの神速のハッキングがついに古竜の魔力耐性を完全に突破したのだ。


ズウゥゥゥゥン!!!


生命エネルギーの供給を遮断された大焔竜は自慢の翼の力を失い真っ逆さまに地面へと墜落していった。焦げた庭のクレーターへと激しく沈む竜王。息は絶え絶えで、もはや指一本動かす力も残されていない。


テリーは浮遊魔術を解除し、肩で息をしながらスリッパを引きずってクレーターの縁へと歩み寄った。その顔はこれまでにない疲労とビールを失った怒りで満ちていた。

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