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英雄になんて絶対ならない! ――神々の過保護な結界で、戦うことすら許されない最強の引きこもりライフ。  作者: とで
第六章:世界を揺るがす「深淵の超越者」、帝国諜報部の絶望的な調査報告書
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8. 帝国王宮へのフィードバック、皇帝と王族たちの驚愕

バルドゥール帝国の壮麗な謁見の間。


玉座に鎮座する絶対権力者『バルドゥール三世』、そして第一皇子をはじめとする王族たちの前で、諜報部総監ガザと潜入班隊長レイによる命がけのフィードバック(調査報告会)が始まった。


壁一面に投影されるのは、レイが作成したテリーの「異常な能力パラメータ」と「開発兵器(スープと服)」の解析グラフィックである。



「……陛下、ならびに諸卿。結論から申し上げます。あの魔導師テリーは、既存の『人間』の枠組みで捉えてはなりません。奴の本質は、世界を自らの都合の良いように書き換える【歩く神格システム】です」

レイの重々しい言葉に、謁見の間がざわつく。


「奴が敷く結界は我が軍の魔導砲を無効化し、奴が自作するスープ(兵器)は兵の肉体を極限まで強化し、奴が開発した衣服(魔導具)は触れた者の戦意を完全に喪失させます。さらに、王国の至宝たる聖騎士と精霊を完璧に手懐け、いかなる国家にも属さず大陸のバランスを裏からコントロールしております」



皇帝バルドゥール三世は、長年鍛え上げた拳を玉座の肘置きに叩きつけた。



「おのれ……! そのような化け物が、我が帝国の喉元に牙を剥いて潜んでいたというのか! レイよ、奴を帝国に引き入れるための『交渉策』は用意できているな?」


「はっ! 奴の知的好奇心と、世界を俯瞰する『絶対的静観』のスタンスを刺激する、我が帝国の最高条件をこれより提示いたします!」

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