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最終的結論まであと一歩

色々あって行きついた先は・・・?


「うぁっ!?・・・・カワさん?」

そこに居たのは怖いお兄さんではなく先ほど飛び出した部屋の主。

まあ怖い顔をしてるのは本当

こんな顔今までに見たことないし、見たくもなかった


「ど、どうして・・・?」

「それはこっちのセリフだよ。なんで出て行った?」

ああ怒っている

すごく怒っている

「だって・・・だってさ、」

言葉が止まる

涙が出る

泣く理由なんてないはずなのに


「お、おいたわむ・・・」


ああ、なんでだよ・・・。どうしていいかわからないよ

困らせたくないよ

でも困らせてる。凄く迷惑かけている

探せて、歩きまわらせて


本当は大好きなのに、いつもいつも困らせて、からかって

今日だって本当は本当は、笑顔が見たかった

喜ばせたかった


「なんで・・・なんでいっつもこうなっちゃうの・・・?僕は僕は・・・」


いよいよ道路の真ん中なのに涙があふれだす

どうして出てくるのだろうか

いよいよわけがわからない


「たわむ・・・。」

『ポンッ』

頭に手をのせられ、撫でられる

「そんなことされたらもっと泣いちゃうよ・・・ばかなの?もうっ」

「はいはい。バカでもいいから・・・とりあえず、うち帰るぞ?」

僕の服のフードをかぶせてそう言う

最初からそうすればよかった



カワさんの部屋に帰ってから、しばらく無言でうずくまっていると、カワさんがコーヒーを持ってやってきた


「ほら、少しは落ち着いた?」

もってきてくれたコーヒーを飲み、ほぅ・・・と息をつく

安心した途端また・・・

『ぎゅっ』

「落ち着け?何なのかわからないけど・・・落ち着いて話してみて?」

「わわわ!!ちょっ・・・うぐぐ・・」

こんなことされるなんて思わなかった

いつもなら気持ち悪い!って突き飛ばすし、ホモ!って怒るとこだけど・・・・

今はこれがすごく嬉しいし、助かる



「本当はね、本当は・・・」

「うん?」

「カワさんにプレゼントをあげたかったの」

「プレゼント?」

ああ、本当に覚えてないな。忘れてやがる

どれだけ・・・もう・・。

しかもこのタイミングに出すことになっちゃった

改めてぐしゃぐしゃになってしまった包み二つを取り出す


「カワさん、お誕生日おめでとう」



「あ。そっか・・・今日って・・・」

「ぐしゃぐしゃになっちゃったけど・・・あげる」

「それは顔が?」

「う、うるさいっ」


思わず笑っちゃったじゃないか

「あ、やっと笑ってくれた。」

「うっ・・・だからうるさいってば!」


カワさんが大きな包みを開ける

「これって・・・」

そこから出てきたのは・・・ぐちゃぐちゃになったチョコレートケーキ

もちろん元から綺麗な形だったわけではないが

「・・・ごめん」


「あ、そっか・・・そういうことか」

ぼくは黙る。下を向く



「ありがとう、たわむ」

凄く優しい声。安心する

あぁ、この声が聞きたくて。この笑顔が見たくて


僕は一生懸命苦手なケーキ作りを頑張った

朝早くに起きてカワさんの部屋に忍び込んで、

本当の一番ではなくともリアルでは一番におめでとうを言いたくて



僕は黙ってカワさんに抱きついた

いつもならこんなことは頼まれたってしない

気持ち悪いとさえ思う


でも今は



今だけはめいっぱい抱きしめておこう


「ありがとうカワさん」







読んでくださりありがとうございます。

いよいよラストまで近づいてきました


頑張っていくのでよろしくお願いします!


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