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思いがけもしないチャイム音

たわむがなぜ朝からお部屋に侵入していたのか、そんなことが明らかになるかもしれないお話

「実は・・・うん、やっぱりいいや!」



「はぁっ!?」

ここまでためといてなんなんだと思ったことだろう

でも・・だって、言えないよ


今日はこの人の誕生日。

でも今まで祝ったことはあってもプレゼントなんて初めてだ

おかしくはないだろうか?

どんなものをあげれば一番喜んでくれるか

ものすごく悩んだ

なんでこんな奴の為に悩まなければいけないんだと思うほどに。

友達には彼女でもできたかと心配されたほどだ


「おいたわむ!それはないだろう、何をお前はこんな朝にわざわざ」

「いいのいいのっ!遊びに来ただけだし」

「だったらメールか電話さえしてくれれば・・・」

「それじゃあ面白くないでしょ!」

「えぇっ」

そんなに悩んで、頑張って手に入れたたった一つのプレゼント。

柄じゃないけど一生懸命にやりとげた

早くしてしまわないと消えてしまう、形が失われる


「あのさ、カワさん・・・。」

「ん?」


大丈夫だ、大丈夫。

何をそんなにビクビクしなければならないんだ

いつも友達にやってるように自然に渡す

それで当たり前だろ?そのはずなのに・・・なんでこんなに戸惑う必要があるんだ


「どうした?」

ふんわり笑ってカワさんがこちらを伺っている


言わなきゃ・・・。別に普通だろ!

普通ってなんだっけ・・

まあいいや!


「これっ・・・!」

持ってきた鞄から包みを取り出す

大きめのサイズのと小さめのサイズふたつ


『ピンポーン』


ああ、なんて間が悪いチャイム音。


「はい!あぁ、ごめんなたわむ、ちょっと待ってて」


うぐぐ・・・。

人がせっかく言おうと思ったのに


一体誰が来たというのだ


相手は・・・女の人?

何かを渡している、あの包みは?

カワさんが笑っている、とっても嬉しそうだ

心なしか頬が赤い

デレデレしやがってー・・・。

それにしてもなんだろうあれ


「ただいまたわむ」

「・・・おかえり」

戻ってきたカワさんの手には小箱。

「なんかこれケーキだって、しかも手作りらしいよ!一緒に食べよう!」


ケーキだって?


取り出されたのは美味しそうで、その辺のケーキ屋さんで売ってそうな綺麗な綺麗なケーキ

小さいイチゴと生クリームのホールケーキだ


「うわっすげえ・・・クオリティが高いな」

「そうだね。美味しそう」

カワさんがさっそくケーキを切り分ける

「はい、たわむの分ね」

「ありがと」


「さてと・・・はいたわむ。さっきの続き」

え。

さっきの続き?

「どうした?ぼーっとして」

アレをあげるの?この後に?

嘘だろ・・・嫌だよ?



「ごめんカワさん・・・今日はもう帰る」

「え?」


絶対に嫌だ!!

あのチャイムは本当に間が悪かった!

無理だよ無理っ!



僕は荷物をぐしゃぐしゃに持ってカワさんの家を飛び出した


最悪だ!なんでこうなったんだよ

絶対に嫌われた


なんでこんなに悲しいのさ、なんでなんで・・・涙なんか出てくるんだよ


どこに行くのかも決めていない

でも走る

そうだ、あの公園にでも行こう

このまま家になんて帰りたくない


『ドンっ・・・ドサッ』


「わわっ!すいませんっ」

誰かにぶつかった、転んだ。最悪だ

慌てて立ちあがり頭を下げて立ち去ることにする

こんな泣き顔、知らない人に見られるなんてごめんだ!

それに文句なんて言われるのは嫌だ


『ガシッ』

そんな音が聞こえるほど腕を掴まれた

最悪だ、放っておいてくれよ

謝るから今はそんなことに時間使ってる余裕はないんだよ!


余裕がない、ますますイライラする

思わず顔をあげて睨んでしまう



「おい、なんで俺が睨まれなければならないんだよ」


あ、やばい・・・。



なんかありきたり展開になってしまいましたがたわむピンチで区切っときますw

つたない文章で申し訳ないです



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