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ずっと前の話ですがりりえんを李離縁に変更しました。
モンスターハウスを抜けて進んだ道は一本道になっていた。幅が狭い所もあれば広い所もあり、敵も少なく進みやすかった。蝶のモンスターハウスを突破してから気づいたがあの蝶の名前は「奇蝶」と言い状態異常特性を持つ鱗粉攻撃を行ってくるのだ。
少し進んだところにまた広場のようなところがあった。
「またか……」
バイディングフォレストの構造について分かってきたのだが、バイディングフォレストでは道では殆どモンスターとは出くわさない。その代り各地にモンスターハウスが点在しているのだ。
「とりあえず一気に突破するぞ!」
「はい!」
俺は一番に広場に乗り込んだ。
二人はいると同時に入口出口が木の枝により一気に封鎖される。
カサカサ……
周りに生える草が揺れる。
「来るぞ……!」
「はい……!」
俺たちは抜刀し武器を構える。
カサカサ……
周りに生える草が揺れる。
その時!
キャオォォォン!!!!!
恐ろしく大きな鳴き声が響いたとともに周りの草の中から灰色の巨大な犬が飛び出す。
「狼だ!! 気をつけろ!」
それはまさしく狼だった。美しく光る銀色の毛。光る目。その特徴全てが俺の知っている狼の特徴と一致した。
「狼!?」
キリノは震えだす。
遅れてどんどん狼が飛び出し来る。
狼の名前はギンイロコガネウルフだ。現れた狼はその数20以上。俺たちを取り囲むように丸く囲っている。
「やばいぞ……これは……」
「私が後ろの敵を相手しますからトールさんは前をお願いします」
「あぁ!」
キリノは後ろの敵の方を向いた。
「そろそろ来るぞ……!」
俺の予想は的中した。
狼は一斉に走りだし飛び掛かってくる。
「英雄の証!!」
俺は黄色の気を纏う。
バッ!
俺は頭の位置まで飛んできた狼を剣で切り裂く。その狼はぶっ飛び血を流しながら消滅する。
「意外と体力は弱いみたいだな!」
俺は集団になっている狼に一気に飛び掛かり剣を振りまくる。
ガッガッガッガッ!!!
俺が剣を振っている所にいる狼がばたばたと倒れていく。
意外と弱い!?
そう思っていると剣を握ってる方の腕に強烈な痛みが走る。
「トールさん! 腕!」
キリノに言われ俺は咄嗟に腕を見る。
俺の腕からはくっきりと歯型がつき肉に穴が開いてるかのようにえぐれておりそこから血が勢いよく流れていた。俺はその時になって噛みつかれたことに気が付いたのだ。HPも予想以上に減少している。
「トールさん! 避けて!」
キリノの方を向く。
バッ!!
俺の頬すれすれを何かが通った。狼だ。俺の頬からはかすり傷により血が流れている。HPも減少している。
「なんて攻撃力だ……!」
俺は近づいてくる狼を切り裂きながら言う。
「英雄の証!!」
バババババババ!!!
キリノの方から声が聞こえるとともに空中に向かって一本の光の柱が出現する。
近くにいた狼は光の柱にのまれ消滅していく。恐ろしい威力だな……。
俺は気を引き締め直し狼と戦った。
敵が全滅したのは敵が現れてから10分後の事だった。
「やったか……」
「そうですね……」
キリノも俺もスタミナを相当消耗した。
「かなりきつかったな……」
「はい……。ですが、こんなところで休んでいたら夕暮れまでに間に合いません……。急ぎましょう……!」
「あぁ……!」
俺とキリノは立ち上がり、先を急いだ。
数々の敵やモンスターハウスを切り抜けながらもようやく次のダンジョンらしき所にたどり着いた。
「な、なんだこれ!?」
そこには堀をめぐらせ板塀に囲まれさらには入口に櫓が設置された――まるで城塞のような物があった。だがどこも古び壊れている。
「すごい所ですね……」
「とりあえず入ってみよう……」
「はい」
俺とキリノは入口に向かう。
ピコン!
画面が表示された。
ダンジョン名:巡回兵駐屯所1
攻略適正LV:LV11
BOSS攻略適正LV:LV17
説明:かつてここはバイディングフォレストの監視のための兵を置かれた所だった。廃村をも監視しておりサンミラ帝国にとっては重要な場所であった。だが、廃村への遠征後謎の軍隊に攻め込まれこの駐屯所は陥落した。帝国は奪還のため兵を送るが失敗。帰ってきた兵は「仲間がいた」と証言したのだという。
「いきなり適正LVが上がったな……」
「廃村の時はLV4でしたね。とても強いということでしょう……」
「そうだな……」
俺とキリノが話しているとき
ピーーーーーーーーーー!!!!!
すごい轟音が鳴り響く。
それと同時に画面が出現する。
警告表示!
プレイヤーが接近しています。抜刀していますご注意ください!
それは、念のために仕掛けておいた索敵モンスターが敵が来たことを察知したのだ。
「誰かにつけられていたようだなキリノ……。しかも抜刀しているそうだ。やる気満々だなおい……!」
俺は後ろを向いた後抜刀する。
索敵情報はパーティメンバー全員に伝えられるようになっておりキリノにもこの情報が伝わっているのだ。
「そうですね……。一応味方かもしれませんしいきなり飛び掛からないでくださいよ……?」
「分かったよ」
俺は笑いながら返事をして敵を察知した方向に向き直る。
「さぁ来い!」
俺は叫んだ。
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