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エピローグ

「妖警への引き継ぎ、終わりました」

「ご苦労様」

 ここは、桜命館の執務室。部屋に入ってきたサナが、事件完了の知らせをミュンヒに伝えている所だった。

「何も、問題はなかった?」

「はい。犯人の様子に、驚いてはいましたけど。鈴鹿様のお話しの通り、妖刀の呪いということで収まりました」

「うん。本物の悪路王が憑いたなんて、説明しても証明しようがないしね。呪いのせいにしておくのが一番だよ。報奨金の方は、どうなった?」

「そちらも、鈴鹿様のご指示通り。受け取り拒否を伝えたところ、それでは気が済まないということでしたので。それなら被害者の治療費なり、遺族への見舞金なりにしてほしいと伝えました」

「うん。妖刀の方は?」

「妖警の封印所に、保管されていますが――」

「が?」

「どうも、それを売ってお金にするとかいう話しが出ているらしくて」

「何だ、それ。どこの馬鹿だ。そんなことを言っているのは」

「妖警上層部の一部みたいなんですが。今回の事件の被害者たちへ、見舞金を配ろうという考えらしく」

「何だ、人気取りか」

「はい」

「それなら、自分たちの金でやればいいんだ。まったく」

 ミュンヒの声には、明らかな苛立ちが含まれていた。

「どうしますか」

「一往、やめるように説得して。それが駄目なら、うちが買い取ることにして」

「分かりました」

「権力を手に入れると保身に走るのは、妖怪も人間も変わらない、か……」


 数日後、結局、妖刀は桜命館が買い取ることになる。公表はされなかったが、億を超える金額で買い取ったという噂だ。

 そのお金を使い、見舞金としたことで、失われていた妖警の人気も少しは回復したらしい。内情を知る者からは不評であったが、知らない者からは大いに称賛されたのであった。


 この後、妖刀は『妖怪喰い』と名付けられ、桜命館に保管、封印されることになる。

 その判断は、はたして正しかったのか。封印ではなく、破壊するべきではなかったのか。

 その答えは、この時の誰にも分かるはずが無いのであった。


 最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

 二作品目の投稿に、半年以上もかかってしまいました。次は、もっと早く投稿できるようにしたいです。

 ちなみに、『小鈴』ですが、田村将軍と鈴鹿御前の間にできた子の『しょうりん』がモデルです。『しょうりん』から『小鈴しょうりん』、からの『小鈴こすず』となっています。

 ですが、小鈴こすず=しょうりん、ではありませんのでご注意ください。


 それでは、また次作も、お読み頂けましたら幸いです。

 ありがとうございました。

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