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転生したら悪役令嬢でしたが、慈愛の聖女として世界平和を目指します  作者: 目黒市
インターミッション

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 人によっては不快感があるかもしれません。あくまでフィクションです。

 ——あ、あ、テスト、大丈夫そうだね。それじゃあ始めようか。


「ふふっ、それで私は何をお話すればいいんでしょうか?」


 ——そうですね。まずは自己紹介をお願いしていいですか?


「はい。ニシザキミヤコと言います。年齢は先月二十歳になりました」


 ——ニシザキ? アヤちゃんダメだよ。それ本名でしょう。それに年齢も十八って設定でしょう!


「あっ、そうでしたね」


 ——そしたら最初からもう一度。


「アヤと言います。年齢は、十八歳です」


 ——……いや、それだけですか? 身長とかスリーサイズお願いします。


「すみません。測ったことがないのでわからないです」


 ——えっ? そしたら高校時代のでいいよ。


「ええっと、私学校に行ったことがないので」


 ——あら、意外とやんちゃしてたんだ。清楚系なんだけどね。でもそういうギャップもいい感じだ。そうだな。身長は一六五センチぐらいかな? スリーサイズは……バスト少し盛って八十くらい、ウエストは五十かな。ヒップは八十五で。


「はい、わかりました。でも、やんちゃ、ふふっ、初めて言われちゃいました」


 ——アヤちゃんはどうして今回の撮影参加したのかな?


「生活費を稼ぐためですね」


 ——そ、そっか。ええっとアヤちゃんは何の撮影かわかっているよね?


「? 性行為をするところを撮影するのではないですか?」


 ——い、いやわかっているならいいんだ。そしたら初体験はいつかな?


「性行為を初めて行ったのはいつだったでしょうか? 幼かったので覚えていないのですが、七、八歳ぐらいだったと思います。父の知り合いの方々が相手でした」


 ——ちょっと、ちょっと冗談にしても笑えないし、そんなの使えないよ! いいよ学生時代の恋人ってことにして。


「はい、わかりました」


 ——け、けっこうヤバい系なんだね。そのお父さんはもしかして裏社の人?


「うらしゃ? よくわかりませんがもう亡くなっていますので」


 ——そうなんだ。それは安心、というか。まぁお悔みだよね。はぁ、このインタビューほとんど使えないよ。


「すみません」


 ——いいよ、いいよ。素人さん使った撮影は大なり小なり問題あるし。本番始めると泣き始めて撮影中止とかもよくあることなんだ。


「大変なお仕事なのですね」


 ——そうそう大変なお仕事なんですよ。ええっと、そしたらアヤちゃんは趣味とかあるのかな?


「趣味はこれと言ってありませんが、本はよく読みます」


 ——へぇ、文学少女なんだ。どんな本読むの? 恋愛小説とかかな?


「レフ・トルストイでしたり、ニホン人ですと武者小路実篤、有島武郎とかですね」


 ——やば、全然知らないや。面白いの?


「そうですね。それらは私の指針となっています」


 ——指針? そりゃどんな。


「はい。お恥ずかしいのですが、私は世界が平和であればいいな、と願っています。救われたいと願う人のなんと多いことでしょう。有形、無形問わず様々なモノに人は依存しています。その結果、人が生きていくのには不要な争いが生まれます」


 ——へ、へぇ、難しいね。


「そうですね。ナショナリズム、権威主義、ファシズム、ソーシャリズム、なにより資本主義に支配されたこの世界では真に継続性のある平和は実現できません。人はその生活を満たすために様々な道具を作りました。それは生活に基づく物質的な道具だけではなく、システムという道具もです。しかし人はいつしかそれらシステムを使うのではなくて支配されてしまっている。きっと、そう、きっと平和な世界はとても遠いのでしょうね」


 ——よくわかんないけれど、世界平和とかね。みんなハッピーみたいなのがいいよね。よしそれじゃ気を取り直して撮影続けようか。



 読んでいただきありがとうございます。

 

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