12: 水原外高の賭け師王
水原の裏路地で「ミハエル」と呼ばれる天才賭け師・禹在俊が登場。5分で大人たちを蹴散らす圧倒的な読みの鋭さ。しかし夜の宴会室で検事や警察幹部と酒を酌み交わしながら、彼は初めて自問する——「待つことは、結局あいつらと同じ場に立つことじゃないのか」。退学を選んだ在俊の耳に届いた一つの名前。韓承勲。新しい変数が、場の上に現れた。
第12話
水原外高の賭け師王
水原市○○駅の裏路地、灯り一つ差し込まない外れた路地。
湿ったコンクリートの床の上に場が開かれた。くしゃくしゃの一万ウォン札が並べられ、その上に落ちくぼんだ目をした中年の男たちが囲んで座っていた。
「今回の場は三十万にしようぜ、この兄貴の言う通りにしようや。」
「いや、今回は四十だ。ちょうど勘が来てる。」
みすぼらしいジャンパーにタバコの煙を吐きながらおじさんたちが言い合っていた。焼酎の瓶は空になっており、床には炒り落花生の袋が散らばっていた。
「ところで、あのミハエルっていう子はいつ来るんだ?」
「この近くの太平高校に通ってる高校生だってよ。」
「はぁ?十七歳が博打に出てくる?最近の若いもんは本当に……」
そのときだった。
「なんだ。大人か?」
しゃがれた声。しかしその語尾に混じった嘲りは、どんな大人よりも老練だった。
入口側の街灯の光の中に立つ人物。制服のジャケットを肩にかけ、黒く光る髪を後ろに流した細身の顔。眼差しが冷たかった。
禹在俊。太平高校1年生。この世界でミハエルと呼ばれる名前。
「まさか本当に学生だったのか?」
男たちの戸惑いは明らかだった。しかしもう遅かった。
在俊は無関心に場へと近づきながら言った。
「準備できてる?」
そのとき、どこからか聞こえてきた声。
「何分あればいい?」
黒いパーカーを着た短髪の少女。鮮やかな赤い唇の間から悪戯っぽい笑みが漏れた。
ソへ。禹在俊の古くからの友人で、この場で彼の目となる人物。
在俊は彼女に顎をしゃくった。
「5分あれば十分だ。」
1分後、最初の場。
2分後、二番目の場。
札は素早く混ぜられ、広げられ、積み上げられた。在俊の指の間から流れ出る動きはトリックのように滑らかだった。ソへはその傍らでおじさんたちの表情を窺いながら微かに目配せを送った。左の男の手が緊張したとき、右の男の視線が揺れたとき。在俊はそのサインを受けて正確に札を選んだ。
あの人、右目が札を見るときに少し上がるな。
真ん中の人はいい札が入ると膝を立てる。
3分が経つと、おじさんたちは一人また一人と口を閉じ始めた。
4分目。手が震え始めたのはおじさんたちの方だった。
そして5分後。
テーブルの上には呆然としたおじさんたちと、在俊の前に積み上がった現金だけが残っていた。
「お前……本当に高校生なのか?」
在俊はガムを取り出して噛みながら軽く笑った。
「そうですよ、大人ですかって俺が先に聞いたんですけど。」
おじさんたちは一人また一人と立ち上がって後ずさりした。残されたのは在俊とソへだけだった。
路地は再び静まり返った。風は冷たかった。
ソへは床に落ちていた一万ウォン札を一枚拾い上げながら言った。
「この人たち、毎週ここに集まるんだよ。毎回負けながらもまた来るんだよね。」
「それが博打ってもんだろ。」
在俊はタバコを口に咥えながら路地の上の空を見上げた。霞んだ雲の間から冬の陽光が薄く差し込んでいた。
「在俊、今日も学校サボるの?」
「この学校ってところが……退屈でね。」
短く確かな答え。ソへはしばらく彼の横顔を見つめた。
「じゃあお前は何を望んでるの。」
在俊はタバコの煙をゆっくりと吐き出しながら言った。
「もっと広い場。」
この路地ではない。この街ではない。ルールが本当に機能する場所。
ソへはその言葉の重さを推し量るようにしばらく言葉を失った。そして静かに聞いた。
「広い場なら……どんな札を持てばいいの?」
在俊は答えなかった。しかし彼の眼差しはすでに次の場を計算していた。
その夜、在俊は初めて大人たちの場に呼ばれた。
水原市内のあるホテルの宴会室。高級な洋酒とスーツ姿の男たち。在俊は扉の前で少し止まってから中へ入った。
部屋を見渡した。現役の警察幹部、地方検察庁所属の検事たち、退職した刑事たち。名前より肩書きが先に来る人たちだった。
その中心に金浩俊がいた。37歳。水原地検強力部部長検事。在俊をこの場に引き込んだ人物。
「さすが禹在俊、今日もきれいにまとめたそうだな。」
彼は満足そうな微笑みを浮かべながら酒杯を持ち上げた。
在俊は席について部屋の中をゆっくりと見渡した。
笑っている。でもあの眼差しは今日の昼間の路地のおじさんたちと変わらないな。いい札のときの目つきだ。
酒が回り、話が流れた。取り締まりの揉み消し、予算配分、名前のない取引たち。在俊はただ聞くだけだった。何も驚かなかった。ただ確認されることがあった。
この人たちが昼にしていることと、夜にしていることが違うということ。
そしてそれを隠そうとしていないということ。
金浩俊が酒杯を置きながら言った。
「天才高校生、ロースクール考えてない?俺たちがバックアップしてやるよ。」
冗談のように投げた言葉だったが、それは明確な招待状だった。この場にもっと深く足を踏み入れろという。
在俊はしばらくその言葉を噛みしめた。
「考えておきます。」
それだけだった。受諾でも拒絶でもない答え。しかし在俊の目の中で何かが静かに整理されていた。
この人たちは俺が自分たちの味方だと思っている。それが最も使えるカードだ。
次の日の朝、全国メディアの一面。
きちんとしたスーツ姿の中年男性たちがマイクの前に立っていた。
「性犯罪は許容できません。青少年保護は我々全員の義務です。」
カメラのシャッターが連続して切られた。その顔たちは昨晩の宴会室で杯を傾けていたあの顔たちだった。
在俊はバスの中でそのニュースをスマートフォンで見てから静かに画面を消した。
ソへが隣で聞いた。
「どう?」
「予想通り。」
それだけだった。怒りでも軽蔑でもなかった。ただの確認。
ソへは窓の外を眺めてから言った。
「私だったらあの様を見て全部ぶちまけてしまいそうなんだけど。」
「それじゃ負けだよ。」
在俊の声は淡々としていた。
「場を引っくり返すのは札を読めない人間がすることだ。札を読めれば……待てばいい。」
ソへはその言葉を聞いてしばらく黙った。そして静かに聞き返した。
「お前はいつまで待つつもりなの。」
在俊は答えなかった。窓の外を水原市内が流れていった。
この街は全部傾いた場の上にある。俺はその上で踊る方法を身につけただけだ。
しかしその考えの果てで、初めて小さな亀裂一つが生まれた。
待つっていうのが……結局あいつらと同じ場の上に立つことじゃないのか。
その考えは短かった。しかし消えなかった。
数日後、在俊は職員室に入った。
「退学の申請に来ました。」
担任はしばらく彼を見つめた。
「理由は?」
「一般入試の準備です。」
短い沈黙。担任は書類を取り出した。引き留めなかった。すでに出席日数がギリギリで、成績は信じられないほどバラバラだった。学校の立場から見れば在俊は引き留める理由より送り出すべき理由の方が多い生徒だった。
廊下に出る在俊の足取りは軽くも重くもなかった。
この建物の中で学べることは全部学んだ。残りは外にある。
彼が本当に求めていた場は教室の中にはなかった。それを確認するのにこの学校は十分だった。
退学の翌日の夕方。
在俊の耳に噂が一つ入ってきた。ソへが伝えてきた話だった。
「水原外高に変なやつが入ってきたんだって。」
「変って?」
「オーストラリアで育ったそうなんだけど、中間テスト全科目97点だって。でもそれじゃなくて……」
ソへはちょっと言葉を切ってから続けた。
「ユンソが言うには、そいつが賛赫に真正面からぶつかったんだって。生活記録簿を突きつけられても微動だにしなかったって。」
在俊の手が止まった。
李賛赫。水原外高生徒会長。内申と生活記録簿を武器に学校内の秩序を掌握した人物。在俊がその名を知らないはずがなかった。同じ水原で違う方法で場を支配している人間。
その賛赫にぶつかったという新入生。
「名前は?」
「韓承勲。」
在俊はしばらく目を閉じた。そしてゆっくりと口角を上げた。
札を読む人間にはわかる。場の上に新しい変数が上がってきたときの感覚を。
彼はスマートフォンを取り出して短い文字を打ち込んだ。
韓承勲。一度会ってみたいな。
送らなかった。まだその時ではなかった。
まず、札から読まないと。
窓の外に水原の夜が広がった。どこかで新しい場が開かれていた。
第12話を読んでくださり、ありがとうございます。今回は禹在俊という新キャラクターを書きました。賢くて冷静で、どんな場でも読み切れる男。しかしその鋭さの裏に、初めて生まれた小さな亀裂——「俺はあいつらと同じなのか」。その問いが、承勲との出会いでどう変わっていくのか、ぜひ楽しみにしていてください。次話もよろしくお願いします!




