第48話:川西の初めての悲劇
川西達はすぐさま車で(山の上だから)小田原駅に向かう。そこには試運転の電車が止まっていた。
成清が連絡して神奈川県警が手配したのだ。
お客さんは今日のニュースを見て内閣が警察の追加対応のために小田原に軍警察を置いたのは知っているが小銃を中学生が持っているのでびっくりする。
そして電車が発車する。
横浜までノンストップで運転し、最高速度を出す。
電車の中で
「おい、これを使ってくれ、人間専用麻酔弾だ」
その弾の中に麻酔針が入っていて防弾プレートなどにあたると外側がつぶれて中の針が出る仕組みになっている。そして、針は1番目に当たった物は何でも貫通する。
「で、犯人をしとめてくれ。後はこちら側でやる」
「了解」
そして横浜駅に到着。ヘリポートに向かう。そしてついて英軍がヘリに乗っているのが見えた。
パシュウン
川西が対物ライフルで英軍のヘリのプロペラを破壊する。
全員で英軍を取り押さえて制圧する。
「というかエリカ先生は」
全員でエリカ先生を探す
あるヘリの下で生徒が
「あれ、これ血じゃ・・・」
川西が走ってきてドアを開ける。すると頭から血を流したエリカが倒れていた。
「エリカ、エリカ!」
「おい、江上、あのヘリポートのおっちゃんに事情を言って救急車呼んでもらえ。あと、軍もな」
「清先生、何故軍を」
「あそことかそことかまだおんで、英軍が。で数は90から100かな」
「分かりました」
成清が言う
「実弾許可するから制圧や」
生徒達が戦いだす。でも川西はエリカに夢中でみていない
「しゃあないな。あれを使うか。持ってきて正解やったわ」
生徒達のまえでその銃が姿を現す。
成清のオーダーメイド武器、三十四式機関銃
5.5×78mmJ5弾を使う。ガトリングガン。秒間200~300発放てるという狂気じみた銃であり、アメリカのM134を改良したもので、弾詰まり、動作不良が起こらないように改良している。ベルト給弾式。銃身には取替え不要にするために冷却装置を採用。二脚付き。
その銃の二脚を地面に立て成清が弾を詰める。
「まぁ30分間撃てるように弾も持ってきてあるから軍がつくまでは手出しできんやろうな、で君ら撃たれたくなかったらどきや」
生徒が成清の後ろに行く。
それを英軍は好機だと思って攻め寄ってくる。
「痛みを感じる前に全員地獄に送ったるわ」
ドガガガガガガガガ
成清の銃の連射が始まる。
「What is that?(何だあれ?)」
「Look like machine gun.(機関銃のように見えます)」
「おーい、北浜、エリカの応急手当しておけ、教えただろう」
「はい!」
北浜は将来医者になりたいと川西に言って、川西が「それだったら成清がいいよ」と言って教えてもらったのだ。そして成清に応急処置のやり方を教えてもらっていたのだ。
「It isn't easy to slip out at here.(ここから抜け出すのは簡単ではないな)」
「Yes.(そうですね)」
英軍は危機に陥っていた。
早く抜け出さないと日本軍が来ることが目に見えて分かっていたからだ。
だが物の裏から出たら1秒足らずであの銃に殺される。
どうしようも無かった。
さっき分かれて同時に仲間が出たけれども一瞬で殺された。
でも方法が1つあった。閃光弾だ。
「I want someone to threw flash bombs.(誰か閃光弾を投げてほしい)」
「I threw it.(私が投げます)」
そうして英軍の一人が成清の気が違う方に行っているうちに投げようとすると
パシュウン
ボン
「Aaaaaaaー(ああああああー)」
「What happened?(どうした?)」
「Japanese Army sniping.And he lost up from his wrist.(日本軍の狙撃され、彼の手首から上がなくなりました)」
「Shit!(くそ!)」
「おい、やったか、鋭」
「ああ、手首から上を吹っ飛ばして投げさせないようにしてやった」
「センキュー」
そうして、日本軍がきて生徒と一緒に制圧した。
「私が手術するわ」
成清はこの3人の中で唯一医療関係ができる兵である。
その腕前は「日本一の外科医」として呼ばれるほど。
だから、たまに色々な病院に行って手術したりする。
エリカの手術は4時間以上に及んだ。
「鋭、ちょっときてくれ」
「何だ、成清」
「エリカは殴られて頭蓋骨骨折および脳裂傷を起こしていた。それを何とか繋いだんやけどもしかしたら
ウチらのことや学校での記憶が無いと思う。なにより、殴った奴がちょうど真横にバットを振るように殴ったみたいで裂傷がちょうど記憶のところにできてたから。運が良かったら記憶を取り戻す可能性はある。で意識は確実に取り戻す」
「まぁ、意識だけでも取り戻すだけでも良かった」
川西はそういいながらも悲しい顔をしていた。
あんなこともこんなことも全て忘れたというのか、エリカ。
江上が近づいていって
「先生、私達でエリカ先生を支えていきましょうよ」
川西は涙を拭いて
「そうだな、じゃあ、授業に戻ろうか」
そうして、全員がエリカを見つめた。
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