不死牢獄
第1話
不死の牢
目を覚ますと見慣れたような天井が見えた。
「なん回目だ」
誰に言うわけでなく呟くだけの言葉、記憶の混濁、思い出せる記憶が少なくなってきているのは確かだ
「なんで死んだ」
自分に問いかける、死ぬごとに欠かさない作業のようなもの
「たしか今回は牢から抜け出したはいいが広場で獄卒に殴り殺されたんだったな」
そして
「俺の使命は」
「世界を周り天球を集める・・・・だったかな」
「いつから旅に出ている」
「たしか三年くらい前だった。国は法律国エーランド」
「出身は」
「法律国エーランド」
「名前は」
「・・・・・・・っはぁ」
死因は最後の記憶だから強く残るので忘れることはない
使命も忘れてはいないようだ出身もまだ覚えている自分を見失っても帰る場所があるのは安心できる
しかし
「はぁ・・・名前、か」
名前を忘れたのは今回が初めてだと思う
「ここに閉じ込められてからなん回死んだかな、場所は恐らくどこかの不死牢獄のひとつだと思うが」
そう、おれは自ら進んでここに来たわけではない、使命の旅をしているときに亡者の不死狩に出会ってしまってここに放り入れられたわけだ。ちなみに覚えてないくらい死んだ
(もう一度脱獄してみるか、今度は獄卒から逃げるのではなく立ち向かってみるかな)
そんなことを混濁した頭で考えている最中
何かが落ちてきたかのようなとても強い衝撃と音が頭をクリアにした
「星堕ちだ!!獄卒と獄兵を集めろ!!!」
「早くしろ!!!」
「魔術を使えるものもありったけ星堕ちのとこれへ行け!!!」
なにやら外が急に騒がしくなった。
「何か混乱があっているようだな、この機会を見逃さず逃げさせてもらうとするか」
牢を自らの獲物であるバスターソードで切り裂いた。
この先にある絶望に気がつくことなく




