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仕事のように内容を整理し、ひと段落着いたところで食事を取る。
そして窓の外を見れば、まだ20時近くと早い時間で内容の濃さと時間経過が合っていないと感じる。
「2日で1か月ぐらい経った気がする」
思わずそんな言葉が口をつく。
この後、明日紅闇に聞くことを考えようと思ったが、天音と情報共有ができていないので、朝話してそのまま纏めて聞くしかないかと未だ夕暮れに近い明るさが残る窓の外を眺めながら、食事を進める。
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カーテンを閉めずにベッドに腰掛け、メモを読んでまた気になる所に追加をしていればいつの間にやら眠っていたようで。
窓の外には朝日が輝いている。
時計を確認すれば午前4時。
下手するとベッドに入る時間に目覚めている事実に驚きながら、そういえば夢を見なかったなと、昨日昼間に見たからかなど取り留めもなく考えながら顔を洗いに行く。
そのまま着替えを済ませ、まだ下に行くには早いが中庭に出てもいいと言っていたので散歩でもするかと、部屋を出ればそこには天音が腰掛けていた。
「え?天音ちゃん。なんで居るの?まだ4時だよ?いつから居たの?」
そう問えば「えっと多分2時過ぎくらいです」
落ち着かなそうにしている天音にどうしたのかと聞けば
「落ち着いたら気になって、落ち着かなくなっちゃって」
いくつも積み重ねられたカップの横にあるコーヒーを飲みながら、力なく笑った。
「彼も自分の為に主神様がそんな風に動いてくれるなんて思っていなかったし、自分が人との混じり者なことで恥じられていると思ってたって…
それが腕輪の件もですけど、千歳ちゃんの綴りを利用した話とかもですけど、そこまで自分を想って動いたり、怒ってくれたりしたことに嬉しさはあっても認識が追い付かなくて、彼が混乱したら私まで混乱しちゃってたんですよ」
少し笑ってカップを傾けたり手の中で遊ばせながら続けた。
「なんだろう。翔太さんと別れてもう一度ゆっくり読み返して悲惨な事柄が多いのに、彼だけじゃなくて私も彼が主神様に想われていたことがうれしくて…
酷いなって思うんですけど、惨状が惨状であるほど蛇の主神様が彼を強く想ってくれてたんだって思うと涙が出てきちゃって
子どもの頃の彼の記憶も共有されてるから、すごく長い間頑張ってたのに私の前の人のせいでそのすべてが無駄にされてて、仕方がないって諦めようとしてくれてても、失敗扱いになる彼のことを主神様はもう自分の子どもだと認めてくれないんじゃないかって…
でも、せめて最後に1度くらい一目でもいいから会えるように頑張ろうってずっとずっと思ってて…。
それで…。本当にダメだったら一緒に逝こうって言ってたんです。
でも、そんな心配しなくてよかったんだねって。
また頑張って主神様に会えるように頑張ろうねって、今回の償いで彼の失敗も一度なかったことにしてくれて、功績次第では審査にもう一度かけてもらえるって言われてたけど、それで蛇の主神様に迷惑がかかるんじゃってずっと心配してたから…
このメモを見て2人で安心して落ち着いたら、他の内容が気になっちゃって」
そこまで一気に話した天音が翔太に視線を合わせる。
「ここまで蛇の主神様が彼を想って動いたことで起きたことなら、より私と彼は頑張らないといけないって思って、それで何ができるかって話し合ったんですけど、昨日混乱しちゃったからメモの話ししか分からないから翔太さんが起きてくるのを待とうって話になって、部屋に居ても落ち着かないからここでお茶してました。」
そう言って笑う天音をよく見れば、確かに顔が少し泣いたような面影がまだ残っている。
そして翔太自身も改めて自分と天音は似た立場でも全く違う立場にいると理解する。
あの惨状で翔太は怯えや恐れを覚えたが、映像で見ていないからかも知れないが天音たちにとって蛇の主神の行動は…
僕にはあれは狂気に近く感じても、彼女たちには愛でしかないんだと…。
天音はもしかしたら神子と育ったことで神に近い性質も持っているのかもしれないと、この時気づいた。
「あ、ごめんなさい。一気に話して…
あれ?翔太さんはこんな早くにどうしたんですか?」
その一言に思考を中断させる。
「ああ、早く起き過ぎてしまったから、中庭に行ってみようかと思ったんだ。
あそこは自由に出ていいと言われていたから散歩でもしようかと思って」
「ああ、いいですね。私も一緒に行ってもいいですか?
ずっと座ってたから動きたいかも。あ、トイレ行ってきてもいいです?」
「わかった。じゃあ僕も他にまとめたメモを取ってくるよ。準備ができたらここで」
そんな会話をして2人は一度部屋に戻っていく。
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部屋に戻り思わず深いため息を吐き出してしまう。
人とのやり取りは価値観や感覚の差で難しいと感じることはあるがここでは本当に気を付けないと些細なことで惨事になりそうだと、同じ人であり、前回の咎を晴らすためと似た条件持ちの天音とでさえここまで感覚が違うということは、これから帰還を促すために会う人々も甘味店の気の良かった混じり者と呼ばれた彼らとも、これから会う者たちは名称は同じでも全然異なる者たちと接する訳で…皆価値観が全く違うということだろう。
今後の事を考えより、気を引き締めていないと怖いことになる。
頭を振りマイナスに寄った思考を追い出しメモを取ると、何かメモを入れる袋がないかとクローゼットを開ければ、ちょうどいいサイズの肩掛けの鞄がある。
それにメモと筆記用具を入れ部屋の外へと向かう。




