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そう質問する翔太に天音も笑いながら答える。
「不思議に思いますよね。
なんて説明するとわかりやすいかな?
頭の中でおしゃべりするんですけど、映像とかは共有できるんです。
あと私も夢で多くの情報を見せて貰ってましたよ。
だから彼が見た昔の記憶を映像で見せて貰ってそれに説明をしながら教えてくれたんですけど、最初に話したのが幼稚園くらいだったからそのままお友達とかに話しちゃって不思議な子扱いされちゃって大変だったんです。
ただ子どものころから当たり前に見ていたから、大きくなるにつれて意味が解ったり、歴史と比較して慄いたりしてました。」
明るく笑いながら話すが、それはそれで大変だったと思っていれば天音が一気にケーキを口に入れ、何かを思い出すように視線を動かしたと思うと急いでケーキを飲み込み、また口を開く。
「ただ、私が子どもで理解力がなかったのと、彼も最初は意識とかしないで情報を共有しちゃってたみたいですごく昔の生まれたばかりの記憶とかもあって理解するのが難しかったんですけど、翔太さんは鳥の主神さんが整理してくれてる気がします。」
そう言われ、たった一度の短い会合で会っただけなのに鳥の主神が分かりやすく整理してくれている気がするという意見に確かに。と同意してしまう。
効率の良さを好みそうな鳥の主神がまとめるのであれば、無駄な工数をかけないだろうと若干安堵していると、茶箪笥の傍にテーブルワゴンが置かれているのに気づく。
いつの間にか夕飯を乗せたテーブルワゴンが現れる不思議に「これどうなってるんですかね?」と言う天音に肩をすくめ「考えたら負けな気がする」などと答え、その不思議に慣れ夕飯にしようと声掛けしている自分の準応力が思うより高いんだなと笑いながら、天音とそれぞれの身の上などの雑談をして、他にも見てきたものに対しての疑問をまとめ、翌日紅闇に聞く内容がまとまったところで部屋に戻り明日に備えることになった。
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夜も更け、部屋に戻り軽く湯を浴びベッドに倒れこめば、疲れが溜まっていたのかあっという間に睡魔に襲われる…。
一瞬で寝落ちしたと思った翔太は公園のような空間におり、そこには2人の色違いの羽がある、おかめとひょっとこのようなお面をした子どもが遊んでいると思えば翔太に気づいたのか子どもたちは振り返って翔太の方に寄ってきて、不思議なエコーがかった声で話し出す。
「「
そなたか。
そなたか。
案内しよう。
説明しよう。
我が
我らが
言葉を綴ろう。
物語を語ろう。
これはこれは、
芸事の優劣を、
人を使いて競い合う、
神々が御坐す世界の話。
理は人と神々で異なり、異なる。
人々も人々で理は異なり、異なるように、
神々も神々で理は異なり、異なる。
そんな世界で神々が
数百年ぶりに祭事で芸事を
披露しようとしていたら
日出づる国のどこか力ある者が
子の病気を治す薬にするために
蛇神様の唯一の神子を
狩って子に喰らわせてしまった
大変。大変。
蛇神様の唯一の神子が
人に、人に
狩られてしまった。
大変。大変。
蛇神様の唯一の神子が
人に、人に
喰われてしまった。
蛇神様の唯一の神子
蛇神様の番様の唯一の神子
番の母君様が天界に渡る前、
産まれてしまった哀れな神子よ。
蛇神様の番様
残念、残念
人に産まれた。
蛇神様の番様
ややができてこう言った。
「あなた様の本当の姿が見てみたい」
蛇神様の番様
蛇神様のお姿を見て
驚き、驚き
病んでしまった。
蛇神様の番様
どんどん弱りて
残念、残念
死んでしまった。
蛇神様の唯一の神子
蛇神様の番様の唯一の神子
番の母君様が天界に渡る前、
産まれてしまった哀れな神子よ。
天界生まれじゃない混じり者。
蛇神様の番様の唯一の神子
天界生まれじゃない混ざり者。
神の掟を守るため、
中津国生まれの蛇神様の唯一の神子
天界に上がるには生まれた里の土地癒し
加護を、加護を与えねばならん
天界に上がるには生まれた里の土地癒し
加護を、加護を与えねばならん
幾歳過ぎて
世が変わるころ
里に加護が行き渡り
神の子として相応しいか
勤めに審査が下る。
試しを通った混じり者。
神として祝福を受け、天界上がる。
迎え行く。
蛇神様の最愛の忘れ形見。
蛇神様の唯一の神子。
掟を守り、泣く、泣く子を里に置き
天に戻る蛇神様
可愛い、可愛い最愛の忘れ形見
手元に置きたい蛇神様
掟を守り、泣く、泣く子を里に置き
天に戻る蛇神様
我が子が、我が子が
勤めを終えるのを
手元に呼び寄せられる日を
長いこと長いこと待っておった。
あとあと幾歳
あとあと幾歳
我が子が、我が子が
勤めを終えるのを
手元に呼び寄せられる日を
長いこと、長いこと
待っておった。
祭事が終われば
時、満ちる。
芸事が終われば
刻、満ちる。
蛇神様は嬉しそう。
蛇の一族も嬉しそう。
蛇神様は嬉しそう。
蛇の一族も嬉しそう。
そんな矢先に起きてしもうた。
そんな矢先に起きてもうた。
日出づる国のどこか力ある者が
子の病気を治す薬にするために
蛇神様の唯一の神子を
狩って子に喰らわせてしまった。
大変。大変。
蛇神様の唯一の神子が
人に、人に
狩られてしまった。
大変。大変。
蛇神様の唯一の神子が
人に、人に
喰われてしまった。
あまりの、あまりの出来事で、
それは、それは蛇神様の
怒りは、怒りは果てしなかった。
蛇の一族、怒り狂い
蛇の一族、泣き叫ぶ
奴らに奴らに報復しよう
蛇神様を悲しませた人に報復しよう
神子を狩った人を絞め殺そう
神子を喰らった人を沈めてしまおう
神子を狩った者の一族も
喰らった者の一族も
すべてすべて喰らってしまおう
贄にしよう
大変。大変。
蛇神様の唯一の神子が
人に、人に
狩られてしまった。
大変。大変。
蛇神様の唯一の神子が
人に、人に
喰われてしまった。
あまりの、あまりの出来事で、
それは、それは蛇神様の
怒りは、怒りは果てしなかった。
蛇の一族、怒り狂い
蛇の一族、泣き叫ぶ
はてさて怒った蛇神様
さてはて困った蛇神様
そのまま向かえば他の神たちの
注意を我が子に向けてしまう。
大変。大変。
蛇神様の唯一の神子
審査。審査。
狩られて失敗。
大変。大変。
蛇神様の唯一の神子
審査。審査。
喰われて失敗。
悩み悩んだ蛇神様、
祭の演目変えてしまう。
悩み悩んだ蛇神様、
芸事の演目変えてしまう。
蛇神様が狙うは日出づる国。
蛇神様の狙いは日出づる国。
さてはてこれはどうなるか?
はてさてこれはどうなるか?
今宵は、今宵は
ここまでで
夜明けが、夜明けが
やってきた。
それでは
それでは
またの夜に。
」」




