新婚旅行ですっ! vol4
皆さんいかがお過ごしでしょうか。僕はなんとか生存しています。
前世と大差ない昼食を食べた後、シオンが行きたいところがあるそうな。
「この国のアクセサリーショップに行きたくてね。アールドにはない物があるかもしれないし…」
この発言、冷静になるとヤバい。アールドに無いものを探している、つまり
アールドにあるものは大体持っている、と。…お金って怖い。
「いいぞ、僕もなにか買いたいし」
「兄さん、ペアでアクセサリーを買いませんか?帰ったらあのメイドに見せつけるために…」
「動機はともかく、その提案は飲むよ」
「やったっ!」
「カイト君、もちろん私にも勝ってくれますよね?」
「…こうなることは分かっていたはずなのに…」
僕って過去から学ばない感じの人なのかな?悲しくなってきたな。
「ここかな?」
以下にも、「お金持ち御用達ですよ」見たな感じだな。建物の装飾って、なんで
こんなに過剰にしてあるんだろうか。これがこの国のマナーなのか…控えめな
性格の元日本人としては微妙な心境だな。
「お、これとかめっちゃいい感じじゃない?」
「アリよりのアリー」
めっちゃチャラそうなカップルらしき人たちがいた。一応店員が接客している
が…
「ソウデスネー、ソチラハシンサクトナッテイマス」
すごい適当。まあ、この人たちの風貌がお世辞にも富裕層とは言えない感じなん
だよ。恐らく、この人たちに買う意志はないと判断して適当に受け流しているの
だろう。僕も前世でよくやられたよ…イキってメル○デスのディーラー行った時
とか…
すると…
「そこの女性の方!もしかしてアールド第荷王女様ではありませんか?」
「うん、まあ今はただの一般人だけどね」
切り替え早っ!プロだろこれもう。商売上手がすぎるぜ…
「では、そちらの方が噂の旦那様ですか?」
「え、僕って噂になっているんですか?」
「もちろんです。王女のみならず、合計4人の妻を持った魔法使いとして…」
恥ずかっし!以前『スピードスター』なんていう二つ名を付けられた事がある
が、それに匹敵するレベルだ。…僕に著名人は向いてなさそうだ。
「兄さん、これとかどうですか?ペアリングです」
「そちらはダイヤモンドを使用したペアリングでして、二つを合わせると星の形になるという、大変ロマンチックな一品となっています」
客の見分けをしている時点で察してはいたが、この人めちゃくちゃ高級品を売る
のが上手い。この世界に営業成績なんてあるのかは知らないが、もしあったなら
現役時代の僕を遥かに凌ぐだろう。…僕はただ己のプライドを捨てているだけだ
からな。
「そう言えば婚約指輪も渡してなかったしな…タイミングがおかしい気はするけど、買おうか」
「はいっ」
すごく嬉しそう。前世で親バカだの言われている人たちが居たが…今なら納得で
きる。可愛いは正義だ。
「カイト君、私にも買ってくださいよー」
「ずるいわよ!アイリスだけ…」
「カイトー、浮気はダメだぞ?」
「これは浮気判定なのか…」
「「「愛情が偏ったら浮気 (です)」」」
「はぁい」
謎理論を展開されている気がするが…気にしないことにしよう…
「お熱いですね」
「公の場で…すいません」
「いえいえ、大切になさってくださいね」
「はい」
結局、三人には宝石を変えたものを買った。別に選ぶのが面倒だったとかではな
く、単純に本人たちが同じものが良いと言ったのだ。
ちなみに、最初にいたカップルらしき人たちはいつの間にかいなくなっていた。
やっぱり買う気無かったんだな…
恒例企画。キャラクターたちの裏話!!
ア:兄さん、新婚旅行編8月中に終わるんですか?
カ:もっと行きたい所はいっぱいあるし…終わらせるつもりはない
ク:カイト君って、意外と容赦ないですよね
カ:僕はただ、みんなとの旅行を楽しみたいだけだよ
セ:あら、嬉しいこと言ってくれるじゃない
シ:作者大丈夫かしら…
作者:生きてます(別に病気とかじゃないです)




