新婚旅行ですっ! vol2
いつか一話一話長くするよ宣言をシたと思うんですが、最近は切りが良いタイミングで終わるようにします。(約:短くても許してね)
馬車に揺られること数日!!数日だよ、かかりすぎだろ。そう思ったが、よく考え
れば前世で海外に行こうとたら飛行機で数日かかるしな。この世界での国の規模
が前世より小さくて感覚がおかしくなってるぞ…
「兄さん、着いたみたいですよ?」
「ここが噂の『グレーベース』か…」
そう、自信満々にシオンに行き先を説明しておいてなんだが、僕は来たことなんて無い。一人でこんなシャレオツな所に旅行に行く勇気はない。この辺は前世の性格そのままだなぁ、って感じるよ。
「兄さん、これ見てください!」
「うわ…一体いくらかかってんだ…」
アイリスが指さしたのは、なんの変哲もない石造りの道路。そう、石造りなん
だ。この世界には当然アスファルトなんてないし、製材する機械もない。だから
一つ一つ人間の手で形を整えて、地面にうめていく方式だ。これは、王都に舗装
されてない道路が現存するのも納得だろう。
「時間と労力。数の暴力って感じするわね…」
「カイト君、道路の素材とか作ったら売れません?」
「おお、ちょうど僕もそう考えてたんだよ…」
「アンタ…発想がだんだん汚くなってるわよ…
失礼な。商売熱心と言ってほしい。ホント、物は言いようだね。
「兄さん、まずはホテルにチェックインしましょうか」
「…そうだな」
なぜ僕の返答が一瞬遅れてしまったのか。それは、ホテルだのチェックインだ
の、カタカタ語がわんさか出てきたからだ。毎度のことだろうが、この世界はご
都合主義を極めている。これらの言葉がどうやって広まったのか、そんなことを
聞くのは愚問だろう。この世界における宿泊施設や、そこで本人確認などをする
ことの呼び名がたまたま前世と一致していた。そのぐらいの心意気がないと、異
世界転生なんてやってられないと思う。おっと、長々と語りすぎてしまった…
「行こうか?」
「はい」
**********
「あの、すいません。予約してたアールグランデですが…」
「はい、承っております。お荷物はこちらへどうぞ」
前世のビジネスホテルより少し丁寧な程度か前世では出張尽くしでホテルに泊ま
りまくったから、目新しさとか無いんだよな。それに引き換え…
「兄さん!ここなんですか?すごい豪華な建物ですね!!」
「カイト、なんでやたらめったら金を使うの?王城ではワンポイントにとどめてるはずだけど…」
「高級感を演出するためじゃない?気持ちよく客に金を使ってもらえるように」
パチスロの店舗が無駄に豪勢なのと同じ感じだろう。まあ、パチスロに溶かすお
金なんて無かったけど。それに…
「あれ、多分ダミーだぞ」
「本当!?でも、どうみても本物としか…」
「あの、お客様…」
「あ、すいません。闇に触れちゃいましたか」
いかんいかん、これ以上深入りすると営業妨害とかで訴えられかねん。この世界
に営業妨害があるのか知らないけどさ。
「そろそろお部屋に案内させていただきます…」
受付嬢さん、それは良い判断だ。僕に闇の部分を暴露される前に、さっさと部屋
に行かせたほうがホテルのためだろう。
ご迷惑おかけしました…
恒例企画。キャラクターたちの裏話!!
ク:カイト君、道の舗装材としてアスファルト、でしたっけ。あれを売り出そうとしてるんですな?
カ:そうなんだけど、いかんせん作り方がわからないからな…長い戦いになりそうだな。
ク:ガバガバ現代知識じゃないですか。松羅んで無双できます?
カ:じゃあクリスは、この世界のことをすべて知っているのか?
ク:知らない部分のほうが多いです…
カ:そうだろ?僕だって異世界転生する未来がわかっていれば、もう少し勉強したと思うよ。
ク:無双できないカイト君、可愛そうです。




