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【累計10万pv突破!】過労死で転生したらブラコンの姉妹がいたので、魔法もシスコンも極めることした  作者: Poke
アフターストーリー(本格的にファンタジーは死にました)
70/100

あの日の記憶

なんか転生ものっぽい感じを醸し出します。

「うぅ…」


なんか妙に体が痛い、どうやら変な体勢で寝てしまったらしい。


「うわ、最悪だ…」


現在時刻朝の7時半、始業時間は9時なんだが通勤に1時間ほどかかる。なんせ最寄り駅が最寄りじゃないから


ね。


「あれ、なんか大切なことを忘れてる気が…」


今日なんかあったっけ。プレゼンは無いし営業もない、至って普通の1日だ。


「気のせいかな」


こんな酷い社畜生活を送っていたら気が滅入るよな。勘違いなんて日常茶飯事と割り切った方がいいかもな。


「支度しよ…」


遅刻なんてしたら何言われるかわからないからね。


ややあって…


「行ってきまーす」


別に誰が返してくれる訳でもないけど挨拶する。引越し当初に家を出た感が欲しくて始めたが、すっかり習慣に


なっている。


**********


「暑い…」


最寄りなんてレベルじゃないので、歩く距離も長い。時期は7月、暑いのは当然だ。


前方にハンディ扇風機を片手に歩く高校生がいた。あれ、本当に涼しいんだろうか?あんな弱そうな羽で風を


起こせるとは思えず試せていないが。


「なんか忘れてる気がするんだけどなぁ…」


朝から続いたこの違和感、一体なんだろうか。気が散って仕方がない。


「まあ、考えすぎてもしょうがない。あ、エナドリ買っておくか」


僕の勤める会社はブラック企業、残業なんて恒例行事なので事前準備は大切だ。


**********


「おはようございます…」


現在時刻8時50分。入社2日めに始業5分前に行ったらめっちゃ怒られたので、以来始業10分前には着くようにし


ている。これでも入社2年目、着々と知識を付けているんだ。


「おい北条!ちょっと来い‼︎」


部長に呼ばれてしまった。ちなみに、この会社は広告代理店。僕はその営業部に勤めている。実際に作る側はも


っと学もセンスもある奴がやるんだろうな。


「お前、契約を妥協したな⁉︎お陰で我が社が損をしたじゃないか‼︎」


契約というのは、広告を出したい会社とのお金の話。このぐらいの額でとか、掲載期間だとか…


この部長、いつも絶対に却下されるであろう額を持ちかけてくる。当然そんな条件で契約相手が納得するわけも


なく、妥協する羽目になるのだが…当初の計画通りいかなかったのを僕、というか1社員のせいにされる。


いや、お前の計画に問題があるんだよと言ってやりたいが、そんなことをしてしまえばただでさえ少ない給料が


さらに減ってしまう可能性がある。そんな事情があって、どの社員も口を挟めないのだ。


「いえ、あちら側が納得されなかったので…」

「そこの融通を効かせるのがお前の仕事だろうが!」


確かにそうだ。けれど、僕は中々頑張っていると思う。今回の依頼主は内によく依頼してくれるお得意さんなん


だが、他のやつが交渉に行くともっと料金が下がる。僕はなるべく相手企業に気を使い、会社イメージを上げよ


うと努力しているのだ。


そもそも、妥協後でも別に問題ないだけの料金である。しかし、部署の売り上げがこの男の給料に関わってくる


からか、1円でも料金を釣り上げようとしてくる。


「ですから、無理なものは無理なんです。僕が見ても、この契約を受けようとは思いません」

「お前、俺の企画書に問題があるって言いたいのか‼︎」

「いえ、そういう訳では…」


はい、全くその通りです。なんて素直に言えたらなぁ…


「分かればいいんだ。じゃあ、土下座しろよ」

「は?」

「部長を疑ってすいませんでしたって、自分の力不足が情けないですって」


この男、放っておけばいい気になりやがって…!ふざけるな、のちに他の社員のいい話のネタになることは明白


だろう。こんな会社に勤めてる奴らなので、精神も腐っているのだ。


「嫌だ」

「ん?今なんて…」

「嫌だって言ったんだ‼︎耳も聞こえねぇのかこのクソ親父‼︎」

「な⁉︎」


めっちゃ驚いている。そりゃそうだろう、ここ数年部下に歯向かわれたことなんてなかっただろうからな。


「お前、自分が何したか分かってるのか!クビだぞ」

「いいですよ。こんな会社、こっちから願い下げだ‼︎」


この後、僕は退社届けを机に叩きつけ会社を後にした。


**********


「もしかしたら我慢できたんじゃないか…」


そう、あの一瞬土下座を受け入れれば僕は職を失う事もなかったんだ。


「これからどうしようかな…」


考え事をしていたからか、精神的に参っていたからか、それともその両方か。僕は…


赤信号を見落としていた。


**********


「兄さん、兄さん!」

「あれ…」


気がつくと、アイリスに膝枕されていた。


「急に眠りだして、びっくりしたんですよ?

「そうだったのか…」

「汗かいてますよ。何か悪い夢でも見たんですか?」

「いや、わからない…」


さっきまで何してたっけ。一切覚えていない。ただ…


「兄さん、なんで泣いてるんですか…?」

「なんでだろ…う」


この環境が、とても幸せなものに感じた。


「アイリス、もう少しこのままでいいか?」

「はい、じっくり堪能してください♡」

恒例企画。キャラクターたちの裏話!


ア:あのクソ上司、イライラしますね…

カ:あ、アイリス?

ア:兄さん、この世界では私が養ってあげますので、ああゆう上司に捕まらないでくださいね!

シ:ちょっと、私も養うわよ!

ク:私も頼りにしてくださいね?

カ:やめて…本格的にダメ男の道を辿っていくから…

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