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正妻戦争 シオン編 vol2

ブクマ100件まであと4件…

「今日はどこにも行かないで」

「え?なんで…」

「私が手料理を振る舞ってあげるわ!」


そんなことを言い出した今日の朝。正直不安しかないよ、偏見だけどお嬢様って料理できるのかな…


「ねえ、この世には適材適所って言葉があってね…」

「てきざい…なに?よく分からないけど馬鹿にされてる気がするわ」


マジかよ、適材適所は実装してないんか…


**********


不安しかない正午、その時間が今やってきた。


「どう!結構上手にできたと思うんだけど」

「…」


絶句した、言葉を失った。出されたのは恐らくカレーらしき黒い液体と、真っ黒の恐らくオリジナルのドレッシ


ングがかかったサラダのような何か。そう、料理名を断定できないのだ。それほどまでに酷い、僕の偏見は間違


ってなかったらしい。


「シオン、一応聞くけどレシピは見た?」

「レシピ?あんなの見てたら美味しくないでしょ?」

「…レシピ通りに作るのが無難で美味しいと思います」


前世でもそうだったけど、この世には料理ができない人が一定数存在する。その中には3種類タイプがあって、


レシピを一切見ない人、手がつけられないほどに不器用な人、レシピ通りに作ったけど満足いかず勝手にアレン


ジしちゃう人。シオンはレシピを見ない人だったのか…


「じゃあさ、味見してみてよ」

「なによ、疑いすg」


シオーン‼︎‼︎!


**********


「びっくりしたわ、使用人に食べてもらった時は美味しいって言ってくれたのに…」


使用人さん、おつかれさまです…


「ねえ、1回レシピ通りに作ってみない?僕も手伝うからさ」

「そうするわ…」


その後レシピ通りに忠実に作った。やっぱり料理に関する知識がないのか、包丁の持ち方から何から何まで違っ


た。僕も大して料理が上手な訳じゃないけど、一応社会の闇に飲まれた社畜だ。自炊で食費を浮かせたことは何


度もあるよ。


「お。美味しい…」

「レシピって凄いよね」


普通に考えてその通りに作れば美味しくなるってすごいと思う。1番すごいのは料理人じゃなくてレシピの開発


者だと本気で思う。前世ではクック○ッドに大変お世話になった。


「なんか良いわね、こういうの。夫婦みたいで」

「そうだな」

「ねえ、今の告白⁉︎告白よね?私に惚れたのよね!」

「妄想が捗ってますねー」


やっぱこの国の将来が心配になってくる。

新作はもう少しお待ちください…

練り上げ中です。

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