正妻戦争 シオン編 vol2
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「今日はどこにも行かないで」
「え?なんで…」
「私が手料理を振る舞ってあげるわ!」
そんなことを言い出した今日の朝。正直不安しかないよ、偏見だけどお嬢様って料理できるのかな…
「ねえ、この世には適材適所って言葉があってね…」
「てきざい…なに?よく分からないけど馬鹿にされてる気がするわ」
マジかよ、適材適所は実装してないんか…
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不安しかない正午、その時間が今やってきた。
「どう!結構上手にできたと思うんだけど」
「…」
絶句した、言葉を失った。出されたのは恐らくカレーらしき黒い液体と、真っ黒の恐らくオリジナルのドレッシ
ングがかかったサラダのような何か。そう、料理名を断定できないのだ。それほどまでに酷い、僕の偏見は間違
ってなかったらしい。
「シオン、一応聞くけどレシピは見た?」
「レシピ?あんなの見てたら美味しくないでしょ?」
「…レシピ通りに作るのが無難で美味しいと思います」
前世でもそうだったけど、この世には料理ができない人が一定数存在する。その中には3種類タイプがあって、
レシピを一切見ない人、手がつけられないほどに不器用な人、レシピ通りに作ったけど満足いかず勝手にアレン
ジしちゃう人。シオンはレシピを見ない人だったのか…
「じゃあさ、味見してみてよ」
「なによ、疑いすg」
シオーン‼︎‼︎!
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「びっくりしたわ、使用人に食べてもらった時は美味しいって言ってくれたのに…」
使用人さん、おつかれさまです…
「ねえ、1回レシピ通りに作ってみない?僕も手伝うからさ」
「そうするわ…」
その後レシピ通りに忠実に作った。やっぱり料理に関する知識がないのか、包丁の持ち方から何から何まで違っ
た。僕も大して料理が上手な訳じゃないけど、一応社会の闇に飲まれた社畜だ。自炊で食費を浮かせたことは何
度もあるよ。
「お。美味しい…」
「レシピって凄いよね」
普通に考えてその通りに作れば美味しくなるってすごいと思う。1番すごいのは料理人じゃなくてレシピの開発
者だと本気で思う。前世ではクック○ッドに大変お世話になった。
「なんか良いわね、こういうの。夫婦みたいで」
「そうだな」
「ねえ、今の告白⁉︎告白よね?私に惚れたのよね!」
「妄想が捗ってますねー」
やっぱこの国の将来が心配になってくる。
新作はもう少しお待ちください…
練り上げ中です。




