這い寄る影 vol3
カイト君が動き出します
いつものように仕事をしていると、カイトさんがギルドに来た。
別に決まっているわけではないけど、彼の対応は私がしたい。私情は持ち込んでない、はず…
「すいません、護衛部隊をお願いしたいんですが…」
「あれ?カイトさん?なんで」
「実は、クリスが誘拐されまして…」
「え?場所は分かってるんですか?」
「はい、一応住所を伝えて救助を依頼したんですが、自分で助けに行った方が早いかなと」
「相変わらずですねぇ…カイトさん、気をつけてくださいね」
「はい、フィリアさん」
護衛部隊を引き連れてギルドを去っていった。
「いやー、アンタの愛しのカイトさん、流石だねぇ」
「もう!そんなんじゃないから!」
「今更取り繕っても遅いって…ていうか、あれカッコ良すぎない?死地に赴く前に名前呼びとか」
「ふ、フラグになるからやめて!」
「まあ、カイトさんは帰ってくると思うよ」
「そ、そう?」
「うん、だから仕事に集中しなさい!」
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「カイト、手配できた?」
「うん、そっちも準備できた?」
示された住所までは、馬車で1日近くかかる。だから早めに出発したかったんだ。
「兄さん、いきましょうか」
「うん」
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「兄さん、眠れないのは分かりますが体力を温存しておかないと」
「うん、分かってるんだけど」
明日の自分の行動で、クリスの今後が決まる。この状況ではなかなか眠れない。
そう思うと、熟睡しているセシリア姉さんは流石だと思う。
「今晩はもう寝ましょう」
「…僕は、アイリスに慰められてばっかりだな」
「いつでも慰めてあげますよ」
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「まあ、この人数で来たらこうなるよね…」
手紙には僕とシオンの2人で来るように書いてあった。けれど、万が一のためフルメンバーで来た。
その結果がこれだ。
「兄さん、シオンさんと2人なら通してくれるみたいなので先に行ってください」
「でも…」
「カイト、私がいるの忘れてる?」
「まあ、大丈夫か…」
「行ってしまいましたね」
「お前達はお呼びじゃない、さっさと帰れ」
「そう言うわけにはいかないんですよ」
「誰に喧嘩を売ったのか、教えてあげないとねぇ」
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「やあ、カイト君」
奥に進むとシュバルツ王子と、…かなりやつれた様子のクリスがいた。
「お前…」
追放ざまぁというジャンルパワーによって、新作は過労死を越した模様。




