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這い寄る影 vol3

カイト君が動き出します

いつものように仕事をしていると、カイトさんがギルドに来た。


別に決まっているわけではないけど、彼の対応は私がしたい。私情は持ち込んでない、はず…


「すいません、護衛部隊をお願いしたいんですが…」

「あれ?カイトさん?なんで」

「実は、クリスが誘拐されまして…」

「え?場所は分かってるんですか?」

「はい、一応住所を伝えて救助を依頼したんですが、自分で助けに行った方が早いかなと」

「相変わらずですねぇ…カイトさん、気をつけてくださいね」

「はい、フィリアさん」


護衛部隊を引き連れてギルドを去っていった。


「いやー、アンタの愛しのカイトさん、流石だねぇ」

「もう!そんなんじゃないから!」

「今更取り繕っても遅いって…ていうか、あれカッコ良すぎない?死地に赴く前に名前呼びとか」

「ふ、フラグになるからやめて!」

「まあ、カイトさんは帰ってくると思うよ」

「そ、そう?」

「うん、だから仕事に集中しなさい!」


**********


「カイト、手配できた?」

「うん、そっちも準備できた?」


示された住所までは、馬車で1日近くかかる。だから早めに出発したかったんだ。


「兄さん、いきましょうか」

「うん」


**********


「兄さん、眠れないのは分かりますが体力を温存しておかないと」

「うん、分かってるんだけど」


明日の自分の行動で、クリスの今後が決まる。この状況ではなかなか眠れない。


そう思うと、熟睡しているセシリア姉さんは流石だと思う。


「今晩はもう寝ましょう」

「…僕は、アイリスに慰められてばっかりだな」

「いつでも慰めてあげますよ」


**********


「まあ、この人数で来たらこうなるよね…」


手紙には僕とシオンの2人で来るように書いてあった。けれど、万が一のためフルメンバーで来た。


その結果がこれだ。


「兄さん、シオンさんと2人なら通してくれるみたいなので先に行ってください」

「でも…」

「カイト、私がいるの忘れてる?」

「まあ、大丈夫か…」


「行ってしまいましたね」

「お前達はお呼びじゃない、さっさと帰れ」

「そう言うわけにはいかないんですよ」

「誰に喧嘩を売ったのか、教えてあげないとねぇ」


**********


「やあ、カイト君」


奥に進むとシュバルツ王子と、…かなりやつれた様子のクリスがいた。


「お前…」

追放ざまぁというジャンルパワーによって、新作は過労死を越した模様。

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