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暗闇を乗り越えたその先に

エピローグ的なやつです。

「報告です!先程アールグランデ一行の目撃情報が…」

「なんだと!?嘘だ、ウソダウソダ嘘だ!この僕が!未来あるカース王国の宝が!第一王子、シュバルツ-カース様だぞ!?」

「それで、今後どうしましょう…」

「取り敢えず父上に報告だ」


これまで、父のカース国王とはそれなりに良い関係を築けたと思っている。


だから、これ程までに執務室に入りたくないと思うのは、生まれてはじめてかも


しれないな…


**********


あの後、無事転移魔法陣から地上に出ることに成功し、全員無事でアールドに帰


ることができた。当然あの指名依頼が悪意の塊だったこともバレるわけだが、そ


こは王族。黙秘を決め込むことで取り敢えずは保留となった。ただ、国王からな


んの弁明もないため、国民の間では有る事無い事噂されている。事実に近いもの


もあれば、事実無根のものまで。しかし、正解がわからない以上ある程度信用


されてしまうのだ。これによりカース王国の信用度は地に落ち、不快感を抱いた


国民がアールドに引っ越してくるように。シオンがちゃんとクエストから戻った


と報告した際にホクホク顔で王様から言われたよ。おいそれでいいのか国王様。


そして、そんな大事件に巻き込まれた僕はと言うと…


「姉さん!もう30秒経ちましたよ?次は私の番です!」

「ええーもう?30秒って案外短いのねぇ」

「アイリス!次は私だからね!」

「あの…できれば私も…」


僕の妻を自称する4人の女性に、交互に膝枕されていた。いやね?言いたいことは


わかるよ?普通王女様の膝枕だバンザーイってなると思うやん?(エセ関西弁)


けれど、こうも者のように扱われるとそんな邪念消し飛ぶよね。


「あの、そろそろ疲れてきたんだけど…」

「やっぱり、アイリスの貧相な膝じゃあ満足できないのね?任せなさい!私が癒やしてあげる」

「ちょっとシオンさん、その発言は聞き捨てなりませんね。兄さんは、私の生足にメロメロなんですよ」

「いや、ちが」

「違うってどういうことですか兄さん!?私を捨てるんですか!」

「話が飛躍し過ぎだろう!?」


だからその小動物みたいな目をやめてくれない?無条件でこっちが悪者に感じて


くるから。


「ねえカイト、これだけ虜にしちゃった以上私一人を選んでとは言いづらいけど…ヤり捨ては夫として、人としてどうかと思うわよ?」

「それは否定できないけど…というか、いつからセシリア姉さんは僕の妻になったんだ…」

「それは…私を求めてくれたあの夜から♡」

「あぁ…」


すごいや、言葉のキャッチボールが成立しない人ってほんとにいたんだ。僕は今


日、新たな知識を手に入れたよ…


途方に暮れて現実逃避していると…


「「「「沈黙は肯定(です)よね?」」」」


追い打ちが来たよ。


さあさあ皆さん、異世界に転生すると4人の妻持ちになってしまったよ。

次回からはちゃんと冒険者します。

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