暗闇を乗り越えたその先に
エピローグ的なやつです。
「報告です!先程アールグランデ一行の目撃情報が…」
「なんだと!?嘘だ、ウソダウソダ嘘だ!この僕が!未来あるカース王国の宝が!第一王子、シュバルツ-カース様だぞ!?」
「それで、今後どうしましょう…」
「取り敢えず父上に報告だ」
これまで、父のカース国王とはそれなりに良い関係を築けたと思っている。
だから、これ程までに執務室に入りたくないと思うのは、生まれてはじめてかも
しれないな…
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あの後、無事転移魔法陣から地上に出ることに成功し、全員無事でアールドに帰
ることができた。当然あの指名依頼が悪意の塊だったこともバレるわけだが、そ
こは王族。黙秘を決め込むことで取り敢えずは保留となった。ただ、国王からな
んの弁明もないため、国民の間では有る事無い事噂されている。事実に近いもの
もあれば、事実無根のものまで。しかし、正解がわからない以上ある程度信用
されてしまうのだ。これによりカース王国の信用度は地に落ち、不快感を抱いた
国民がアールドに引っ越してくるように。シオンがちゃんとクエストから戻った
と報告した際にホクホク顔で王様から言われたよ。おいそれでいいのか国王様。
そして、そんな大事件に巻き込まれた僕はと言うと…
「姉さん!もう30秒経ちましたよ?次は私の番です!」
「ええーもう?30秒って案外短いのねぇ」
「アイリス!次は私だからね!」
「あの…できれば私も…」
僕の妻を自称する4人の女性に、交互に膝枕されていた。いやね?言いたいことは
わかるよ?普通王女様の膝枕だバンザーイってなると思うやん?(エセ関西弁)
けれど、こうも者のように扱われるとそんな邪念消し飛ぶよね。
「あの、そろそろ疲れてきたんだけど…」
「やっぱり、アイリスの貧相な膝じゃあ満足できないのね?任せなさい!私が癒やしてあげる」
「ちょっとシオンさん、その発言は聞き捨てなりませんね。兄さんは、私の生足にメロメロなんですよ」
「いや、ちが」
「違うってどういうことですか兄さん!?私を捨てるんですか!」
「話が飛躍し過ぎだろう!?」
だからその小動物みたいな目をやめてくれない?無条件でこっちが悪者に感じて
くるから。
「ねえカイト、これだけ虜にしちゃった以上私一人を選んでとは言いづらいけど…ヤり捨ては夫として、人としてどうかと思うわよ?」
「それは否定できないけど…というか、いつからセシリア姉さんは僕の妻になったんだ…」
「それは…私を求めてくれたあの夜から♡」
「あぁ…」
すごいや、言葉のキャッチボールが成立しない人ってほんとにいたんだ。僕は今
日、新たな知識を手に入れたよ…
途方に暮れて現実逃避していると…
「「「「沈黙は肯定よね?」」」」
追い打ちが来たよ。
さあさあ皆さん、異世界に転生すると4人の妻持ちになってしまったよ。
次回からはちゃんと冒険者します。




