手取り足取り♡
昨日はサーセン
「ねえカイト、明日B級ダンジョンに潜らない?」
「いいけど、B級は早いんじゃない?」
「私がいるから大丈夫。それに、カイトの力じゃあ余裕でしょ?」
確かに、それにセシリア姉さんは『戦乙女』の2つ名を冠するほど強い。
セシリア姉さんと一緒に居て危ないというシーンはまずないだろう。
「分かった、正直物足りなかったから」
「ウフフ、流石私の弟ね」
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「へえ、珍しいこともあるもんですな。『戦乙女』がB級ダンジョンですか」
「もう、その呼び名はやめてよ。弟の為よ」
自分のためと言われるとなんかむず痒いな。
「弟さんですか」
「はい、カイト-アールグランデです」
一応自己紹介、ギルドとの友好な関係は冒険者にとって大切だ。
「弟のこととなるとこうにも…」
「そ、そういうわけじゃ、ない…訳でも…」
うん、聞かなかったことにしよう。
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その後、ダンジョンに潜る。
「あれがリザードマン」
「あれぐらいは雑魚と思えるようにしなきゃね」
戦乙女さんパネェっす。
『ウィンドカッター』
1撃じゃ死ななかったよ、正直ちょっと驚いてるよ。動き回りながらの戦闘スタ
イルとはいえ、近接メインの人には機動力は及ばない。なので、魔法使いは
ダンジョンボスを除いてワンパンが基本だ。
「魔力S、魔道士、風が得意でウィンドカッターを使ってもこれか…」
「普通学生だとC級ダンジョンが精一杯なんだけどねぇ…」
やっぱそうみたい。でも、ワンパンが基本だった僕からすると結構衝撃だよ。
「やっぱり遠距離っていいわねー。私もほしいよ」
そう言いつつ剣で一掃するセシリア姉さん。
いや、流れ作業じゃん?
「『戦乙女』の由来が分かったよ…」
「ねえ、ホントやめて?」
「そういえば、ずっと嫌がってるけどなんか理由あるの?」
「なんか怖い感じしない?」
「まあ言われてみれば…」
その後は、セシリア姉さんのサポートもありながらボス部屋まで到達した。
「ボス戦は初めてだっけ?」
「うん、流石に授業じゃやらないだろうし」
「ここのボスは端的に言うと『大きいオーク』よ。体がやたらデカくて攻撃を当てやすいんだけど、パワーはめちゃくちゃ高いの。1発貰ったら回復を挟んだ方がいいわね」
「分かった、頭に入れておくよ」
ボスがこちらを認識する。
『ウィンドカッター!』
「大して効いてないな…」
「魔力、物理共に耐久もなかなかよ。風属性じゃ火力不足かもね」
ウィンドカッターは汎用性高いが、切断系統なためこいつには不利かもな。
『ファイヤーランス』
火属性はめっちゃ入るな、もしかして弱点か?
「風属性が使えるととにかく撃てばいいみたいな発想になるけど、相性とかも
覚えなきゃね」
「まだ経験が足りないな」
火属性が弱点と分かったら、あとは早い。というか、セシリア姉さんの方が火力
出てるんじゃないか?触れる回数は僕のほうが明らかに多いはずなんだけど。
「ドロップ品が出てるわね、えーっと…これとか使えるんじゃない?」
差し出されたのは杖だった。固有名は『キングロッド』。どうやらあのボスはキ
ングオークと言うらしい。
「レアドロップかな、ありがたく貰っておくよ」
「こういう肉とかは、解体したほうが買取価格が上がるわよ。簡単なナイフぐらいは扱えるようにしとかないと」
「じゃあ、今度教えてくれない?」
「いいわよ♪(ウフフ、私が手取り足取り教えて ア・ゲ・ル♡)」
すごいうれしそうにされた、セシリア姉さんの笑った顔は映えるね。
完璧な俺TUEEEEにはしないつもりです。(今回のように若干の苦労要素アリ)




