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手取り足取り♡

昨日はサーセン

「ねえカイト、明日B級ダンジョンに潜らない?」

「いいけど、B級は早いんじゃない?」

「私がいるから大丈夫。それに、カイトの力じゃあ余裕でしょ?」


確かに、それにセシリア姉さんは『戦乙女』の2つ名を冠するほど強い。


セシリア姉さんと一緒に居て危ないというシーンはまずないだろう。


「分かった、正直物足りなかったから」

「ウフフ、流石私の弟ね」


**********


「へえ、珍しいこともあるもんですな。『戦乙女』がB級ダンジョンですか」

「もう、その呼び名はやめてよ。弟の為よ」


自分のためと言われるとなんかむず痒いな。


「弟さんですか」

「はい、カイト-アールグランデです」


一応自己紹介、ギルドとの友好な関係は冒険者にとって大切だ。


「弟のこととなるとこうにも…」

「そ、そういうわけじゃ、ない…訳でも…」


うん、聞かなかったことにしよう。


**********

その後、ダンジョンに潜る。


「あれがリザードマン」

「あれぐらいは雑魚と思えるようにしなきゃね」


戦乙女さんパネェっす。


『ウィンドカッター』


1撃じゃ死ななかったよ、正直ちょっと驚いてるよ。動き回りながらの戦闘スタ


イルとはいえ、近接メインの人には機動力は及ばない。なので、魔法使いは


ダンジョンボスを除いてワンパンが基本だ。


「魔力S、魔道士、風が得意でウィンドカッターを使ってもこれか…」

「普通学生だとC級ダンジョンが精一杯なんだけどねぇ…」


やっぱそうみたい。でも、ワンパンが基本だった僕からすると結構衝撃だよ。


「やっぱり遠距離っていいわねー。私もほしいよ」


そう言いつつ剣で一掃するセシリア姉さん。


いや、流れ作業じゃん?


「『戦乙女』の由来が分かったよ…」

「ねえ、ホントやめて?」

「そういえば、ずっと嫌がってるけどなんか理由あるの?」

「なんか怖い感じしない?」

「まあ言われてみれば…」


その後は、セシリア姉さんのサポートもありながらボス部屋まで到達した。


「ボス戦は初めてだっけ?」

「うん、流石に授業じゃやらないだろうし」

「ここのボスは端的に言うと『大きいオーク』よ。体がやたらデカくて攻撃を当てやすいんだけど、パワーはめちゃくちゃ高いの。1発貰ったら回復を挟んだ方がいいわね」

「分かった、頭に入れておくよ」


ボスがこちらを認識する。


『ウィンドカッター!』


「大して効いてないな…」

「魔力、物理共に耐久もなかなかよ。風属性じゃ火力不足かもね」


ウィンドカッターは汎用性高いが、切断系統なためこいつには不利かもな。


『ファイヤーランス』


火属性はめっちゃ入るな、もしかして弱点か?


「風属性が使えるととにかく撃てばいいみたいな発想になるけど、相性とかも

覚えなきゃね」

「まだ経験が足りないな」


火属性が弱点と分かったら、あとは早い。というか、セシリア姉さんの方が火力


出てるんじゃないか?触れる回数は僕のほうが明らかに多いはずなんだけど。


「ドロップ品が出てるわね、えーっと…これとか使えるんじゃない?」


差し出されたのは杖だった。固有名は『キングロッド』。どうやらあのボスはキ


ングオークと言うらしい。


「レアドロップかな、ありがたく貰っておくよ」

「こういう肉とかは、解体したほうが買取価格が上がるわよ。簡単なナイフぐらいは扱えるようにしとかないと」

「じゃあ、今度教えてくれない?」

「いいわよ♪(ウフフ、私が手取り足取り教えて ア・ゲ・ル♡)」


すごいうれしそうにされた、セシリア姉さんの笑った顔は映えるね。

完璧な俺TUEEEEにはしないつもりです。(今回のように若干の苦労要素アリ)

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