デート?
本日2本目!(ぶっ壊れないか心配です)
「兄さん、明日は久しぶりの休日ですよね?」
「そうだねぇ」
「よかったら、私の買い物に付き合ってもらえませんか?服とか買いたいので」
「いいけど、僕服のこととか分からないよ?」
「いいんです。兄さんに選んでもらいたいんですから」
「分かった。付き合うよ」
休日に可愛い妹と出掛けるなんて想像つかないけど。
**********
翌日
「では、行きましょうか」
「なんか、気合入ってない?」
「そんなことないですよ」
いや、そんな事あると思う。ほんのり化粧してるし、本気感が伝わってくる。
「(鈍感なのもいいけど、するどい兄さんも好き♡)」
「まあいいや、行こうか」
「はいっ!」
可愛いなぁ。こうしていると、改めて自分がシスコン寄りになっていることを実
感するよ、普通なら兄離れを推奨するところだ。
「ここが服屋です。冬物を何着か揃えたくて」
「まあ、好きに選ぶと良いよ。変に口出してもあれだし」
「(…別に、兄さん好みの私にしてくれてもいいのに…)
はい、迷ったら兄さんを頼らせてもらいますね!」
「頼りになるかは不明だけどね」
前世では、服なんて着れればいいだろうという考えで過ごしてきた。
服にこだわるほどのお金もないしね。
「お客様の彼女さん、すごく楽しそうですね」
不意に店員さんに話しかけられた。そうか、今の僕たちって恋人同士に見えるの
か…
「あはは、恋人じゃないですよ。妹です」
「そうだったんですか。じゃあ、意中の相手にでも見せるのかもしれませんね」
気まずっ!その意中の相手が恐らく僕ですなんて言えない。
「兄さん、これとこれどちらが良いと思いますか?」
出た!「どっちがいいと思う?」質問!この場合、女性側は意見の共有を求めてい
るとか聞いたことが。まあ、前世での知識が通用すればの話だけど。
「コートか」
「はい。左の大人しめの方と、可愛い感じの右。どっちですか?」
「うーん、僕はどっちも似合うと思うけど…」
これは本音。ただ、「どっちでも良い」は禁句だそうな。
しょうがない、ここは僕の好みで決めさせてもらおう。
「こっちの大人しめの方かな。アイリスのイメージにあってる気がするよ」
「なるほど。ではこっちにします!」
よかった。地雷を踏む羽目になるところだったよまったく…
**********
「次は化粧品だっけ?」
「はい、この間買ったものが肌に合わなくて…」
女性はこんな思いしてお洒落しているのか…
「なるほどな。アイリスのキレイな肌が荒れたら大変だからな」
「へっ!?そんな、キレイだなんて…」
「あっ!ご、ごめん」
「いえ、嬉しかったです…」
微妙な雰囲気になってしまった。
「着きましたよ」
「化粧品に関してはマジで知識ゼロだから期待しないでね」
待つこと数分…
「兄さん、香水を買いたいんですけど、迷ってまして…」
「香水?」
「はい、どっちが好きですか?」
そう言って両手を差し出してくる。匂いを嗅いでみるが…
「2つが混じってよくわからんな…」
「じゃあ、もっと近づければ…」
「ちょっ!近いよ」
「これでどうですか?」
確かに匂いは分かりやすくなったけど、店のなかで女性の両手を至近距離で嗅ぎ比べるのってなかなかマズイんじゃ…
「こっちの、桃っぽい方が好きかな」
「分かりました!」
**********
「今日はありがとうございました。貴重な休日を…」
「いいよいいよ、僕も楽しかったし」
「そうですか?よかったです…」
「そういえば、本当に僕が決めてよかったの?」
「最初にも言ったじゃないですか。兄さんに選んで欲しいって」
「そうか」
まあ、楽しそうでなによりだ。
「(はうわっ!全身が兄さんの好きなもの…)」
久しぶりの妹回です。このままだと「タイトル?」とか言われそうなので。




