小隊長と生物生成
これまでのあらすじ
『アホ本官と第三部隊長』のストックがもう無いと書き込んでいた作者。
しかしあともう二つだけストックを見つけ、ギリギリ毎日投稿できるのであった‥‥‥
(本編と関係無いあらすじ終わり)
「———うん、こんなもんかな‥‥‥キリも良いし、ご飯でも食べてこよー」
バタン
この時僕は製作途中の模型が勝手に動いているのに気付かなかった。
◇
「———ということで生成しちゃいました、生物」
「お前も遂に来るとこまで来たな、小隊長」
いやー、まさか作ってる途中の蛇型模型に命創っちゃうなんてね。
正確には知的生命体レベルで思考と判断する自己進化型超小型スーパー量子コンピュータが入ってるんだけどね。
「ちなみになんで蛇なんだ?」
「?かわいいじゃん、蛇」
爬虫類はかなり好きだし、蛇はその中でも最高だね。
ちろちろ舌を出すのなんかもう堪らないよ。
「ちなみに何か食べるかなーと思って一通り食べさせてみたんだけど、プルトニウム食べたね」
「えっ、じゃあこいつ核燃料で動いてんの?あとなんでそんな危険物ここにあんだよ そこら辺の素材屋で売ってる代物じゃねえぞ」
「新しい別新兵器の開発でちょっとね‥‥‥」
こいつの出所はノーコメントで。
ちょっと一悶着あったからね。
「それよりすごいんだよ!なんとなくこの子を膝に乗せて宝くじ選んだら当たったんだよ 3等」
「お、おう‥‥‥ 3等か」
隊長はこの事実を軽く見てるね!
3等だよ、3等!
20万も当たったんだよ!
20万もあったら隊長の秘蔵コーヒーだって買えちゃうんだよ?
バタン!
「失礼しますであります!本官であります!あっ、小隊長その生物はなんでありますか?」
「お前遂にノックすらしなくなったな」
「この子はねー僕が創った、言わば僕の子供だねー」
「小隊長の子供でありますか!なら名前がいるでありますね!」
「名前かー うーん、何がいいだろー」
「お前ら俺を置いて高度な会話すんなよ 小隊長の子供って大分語弊あるぞ」
「ちろちろ舌を出して可愛いでありますし、チロチロはいかがでありますか!」
「チロチロ!いいねぇー 今日から君はチロチロだ!」
そうしてこの子の名前はチロチロになった。
◇
「小隊長、隊長!チロチロに餌を与えていたらでありますと!無くしたと思っていた遺言書の予備が見つかったであります!」
「マジで?」
「やっぱり幸運のチロチロ様だねー」
その後第三部隊内で次々に幸運が起こったんだよね。
茶柱が立ったりとか、歩兵内でカップルができたりとか、接種した瞬間に意識を失う毒を工作兵たちが精製に成功したりとか。
僕もオークションで『可変式不可逆性加速器』
が手に入ったよ。 やったぜ。
ただ欠点があるとするなら‥‥‥
「おい小隊長!チロチロの餌代、どうにかならないんだ!?もう幹部一人分の給料超えたぞ!」
そう、チロチロ凄く沢山ご飯食べるんだよね。
しかも最初にあげたプルトニウムがよっぽど高品質だったのか、少しでも混ぜ物してあったら食べないんだよね。
「これ以上品質を下げたらチロチロ拗ねちゃってまた落とされちゃうよ?」
「お…おう…そうだな…
いや…しかしだな…」
そう言って隊長は難しい顔をして腕を組む。
チロチロは満足いくご飯じゃないと癇癪起こして落としてちゃうんだよね、ブレーカーとか、コーヒーの瓶とか。
「やっぱりこうするしか無かったかー」
そうして僕たちは苦渋の決断でチロチロを冬眠させることにした。
でもまたプルトニウムが手に入ったらまた起こしてあげるからね、チロチロ!
「‥‥‥小隊長お前やっぱ生物生成したこと、さては反省してねえな?」




