第三部隊長と精神交換(前編)
なんかギャグじゃないかも(まあいいや)
更新遅くなってスマンな
「———皆様、お集まりいただきありがとうございます 本日司会進行発表を務めさせていただきます、小隊長と申します」
「お前なんだよ急に全員呼び出して?あとそんな喋り方じゃ無かっただろ」
「隊長分かって無いねー こういうのは形から入るのが大事なんだよ?」
「まあ、確かに‥‥‥?」
「コホン それじゃ‥‥‥私が今回発表させていただきますは、『精神体の存在とその可能性』です」
そう言って小隊長は会議室のオーバーヘッドプロジェクターで壁にタイトルを映した。
「遂に小隊長研究材料が無くなっておかしくなったか」
最近暑くなってきたしな、しょうがないか。
「不思議な着眼点でありますね!」
「私も気になる研究。続き早く」
小隊長は少し笑みを浮かべると次の紙を映した。
「私は学生時代に『魂』‥‥‥つまり精神体に関する論文を読んだことがありました しかしその論文は矛盾ばかり理論だって理想しか書いていなく、当時は酷い批判を浴び、その学者は学会を去ったそうです」
壁には『精神の確立と新時代の軍像』というタイトルの論文表紙が映された。
「———でも僕は大変夢のある話だと思ったんだよねー 研究なんて自身の夢を形にするものだからね 僕自身もやりたい研究しかしないし」
「やっぱお前はそっちの話し方の方が合ってるな でも研究は程々に頼むわ」
小隊長はありがと、と一度こちらに顔を向けるといつもの調子で話続けた。
でもお前が研究を進めると俺のコーヒー瓶が割られる羽目になるんだよな‥‥‥
「そんな時、僕は他の研究に使用していた『可変式不可逆性加速器型実体顕微鏡』で間違って自分の手を見ちゃったんだ」
次の紙に変わり、恐らくその時に撮影した写真が映し出された。 肌の表面に薄っすらと光った点が無数にあった。
「この顕微鏡は人間の目には見えない電波とかを周りの粒子ごと一方的に加速させて無理矢理見るっていう邪道寄りの装置を繋ぎ合わせたシロモノなんだけど、生物の身体を見るのが使用者の間で禁忌になってるんだ 最終的に僕の中では発明者が集合体恐怖症ってことで結論付けたんだけど」
説明書にはデカデカと『生物だけは絶対見るな!死ぬぞ!』と書かれていた。
「この時に見た光の粒が気になっちゃったんだよねー」
「気になっちゃったんならしょうがないなー」
「結局正体は何だったのでありますか!」
「医学的にも気になる」
「研究を続けて最終的に精神体を構成する小さな粒子‥‥‥『精神粒子』と新しく定義するにしたんだ 今までの常識が全く通用しなかったんからしょうがないね」
だんだん話が難しくなってきたな‥‥‥俺はギリギリ分かるがアホ本官は分かってるのか?
「その精神粒子はどういう性質を持ってるでありますか? 新しく定義するならこれまでの物質と違う性質を持っているとかでありますか?」
「いい質問だねー これまでも目に見えないぐらいの性質のものぐらいはあったんだけど、存在はあるのにそれが何にも影響していなさそうなのはこれが初めてなんだよ」
‥‥‥まあ分かってるのはいいことだな。 そういえばこいつはアホだが、入隊試験はかなり高得点だったな。 今でもアホだが。
「と言うといなさそうの当てがあると小隊長は言いたいの?例を出して」
「本官ちゃんはよく大怪我するじゃん?」
そう言うと班長が俺と小隊長を睨んだ。 ‥‥‥俺は(あんまり)悪くないぞ。
「‥‥‥まあ、他の怪我人とかもなんだけど何か重大な怪我やトラウマを持っている人はこの光の粒が少ないんだ ちなみに僕と隊長もちょっと少ないよ」
心あたりは‥‥‥あるな。 例の携帯食料か。 ———っていうかなんでこいつ俺のも知ってるんだ? いつ見たんだよ。 怖っ。
「それで何とか弄れないか僕は頑張った 時には挫けそうになったけど、部下の応援もあって苦節一カ月、遂に完成したんだ」
「随分短い苦節だったな」
そう言うと小隊長は隣の部屋から大きな機械を持ってきた。
「そうして完成したのがこちらの『精神粒子交換装置』になります」
「随分と大きいでありますね!」
「妙な造り。でも既製品じゃ無いならしょうがない」
「これを使うとどうなるんだ?」
「まだ使ったことないから分からないけど、理論上はある操作をすると煙が出てきてそれを吸った人の精神粒子を一時的に機械内に保管、その後に馴染みやすい他の身体に注入‥‥‥つまり身体を交換するするってことだねー」
「ほーん」
「でも調整が終わってないからどんな挙動するか分からないんだよねー」
俺は装置に触れる。 なんというかこのデザインが心をくすぐられる感じがするというか。
「ちなみにある操作ってなんでありますか?」
「機械表面に巧妙に隠されたボタンを押すんだよ ちょうど隊長が触ってる辺りに———」
その瞬間、機械が轟音を立てて黄色がかった煙が辺りを包み、俺達の意識は闇の中に沈んだ。
◇
辺りに煙が立ち込める中、けたたましいアラームと共に薄っすらと目を開いた。
「———うぅ‥‥‥えっと?」
目が覚めたばかりで身体が痺れて動き辛え‥‥‥
「隊長ー何やってるでありますかー」
「まあカッコいいデザインにしたからね 隊長が触るのも無理無いねー」
「ダサい。もっと隊長なら模範的な態度を示すべき」
「とりあえず換気扇回すねー」
ゴーッと換気扇が回る音と共に辺りの煙が晴れた。
‥‥‥なんか声が違うような‥‥‥?
「大丈夫であります‥‥‥か?」
俺の目の前に俺が居た。
「‥‥‥は?」
「あっ‥‥‥」
「これって本官「私「僕「俺たち入れ替わってるー!?」」」であります!?」
やっぱギャグだったわ
後編に続くッ‥‥‥!




