カミシモ・サカサの塔 その3
コレで塔の話は終了です。
全てのモンスターを檻に入れたのを確認すると6階への階段を上っていく。
6階に着くとそこにはしっかりとした寝室とトイレなどがしっかりと用意されていたのであった。
『綺麗ー』
『素敵な部屋』
2人は騒いでいでいた。
確かにまるで王族の様な綺麗な部屋である。
印象としてほ高そうな物が並んでおり、アイテムとして可能なものをジョージは貰っていくのであった。
そこに【王の指輪】と表示されたアイテムも見つかったので、やはり王の為に作られた部屋だと考えられる。
採取が終わり、何事もなく目の前の階段に近づくと壁に紙が貼られていた。
『あとは最上階まで続くこの階段を進んでくれ。』
そう書かれていたのであった。
階段をひたすら駆け上がっていく。
3階分も登ったの思うがまだ着かない。
そして、何度進んでも先はまだ見えないのであった。
更に何度も上がってもたどり着かないのであった。
『ちょっと先を確認してくる。』
そう言って【高速移動】を発動してジョージは進んでいく。
すると前に人影見えたのでよく注視するとそこにいたのはマヤとユーヒであった。
『ジョージさん、なんで下から来るんですか?』
『先に行ったのでは?』
そう言われたのであった。
『ループしているみたいだね。』
トラップの表示はなかったので、恐らくはダンジョンの仕様として組み込まれていると思われる。
ジョージにはアイテムなど表示が示されるものに関しては【真実の眼】で確認できるのだが、ダンジョンの仕様として組み込まれており、表示がないものに関しては見つけることができないのである。
仕様として感知できない事に関してはジョージは初めてであったため、スキルに依存しないようにと心に留めていたのであった。
このループを脱する為の場所を見つけないとな。
再び登るがアイテムの表示などはやはり見つからなかった。
考え方を少し変えることとする。
この塔はおかしな事は何度もあった。
その一部であろう。1度止まり考えを固めていた。
そして逆向きに。階段を降り始めたのであった。
『ジョージさん、どこに行くんですか?逆ですよそっちは。』
ユーヒにそう言われるが
『多分、俺の考えが合っているなら下に進む事が正解だと思う。』
そうジョージは言い切っている。
階段を下りながらジョージは2人に話している。
『この塔はは初めからおかしかった。何故仕様として落とし穴がはじめにあるのか。そしてその後再び落ちたにも関わらず元に戻るよりも高い場所に出ることが出来たのか。』
『確かに、落ちた事が重なるなら更に下に落ちる事が当たり前ですが、下には落ちていなかったことになりますね。』
マヤはポケーっと思考が追いついてなく、ぼんやり聞いている。
『ココでの仕様としてなのか分からないけど、重力の扱いがめちゃくちゃなのか、それともどこかでワープの呪文があるのか。それで進む先の認識が強制的に変えられてしまっている。』
更に話を続ける。
『つまり、この塔での上下の認識は合ってないようなものって事だ。敢えて紙での指示も、間違ってないがフェイクだな。登るとの指示はなくて、進むと書いてるのもそういうことかもしれないな。』
下りながらしばらく話していると急にマヤが
『分かったー。』
大きめの声をあげたのであった。
『マヤ、何が分かったの?』
そうユーヒが尋ねると
『この塔がなんでこういう仕様なのか考えていたんだけど、名前がそうなっていた事に気がついたの。』
『どういう事?』
まだユーヒは気がついていなかったのである。ジョージは初めから気がついていたから先程の発言も確信が持てたのだのだが。
『だって名前が神霜栄左だよ?カミシモサカサ。既にサカサって入っているし、カミシモなんて上下って事だもん。つまり、上下逆さまって初めから記していたってことなんだよ。』
ユーヒは良く気がついたねと褒めるのだが。過保護過ぎるのではと思っていると扉にたどり着いた。
この扉は、もちろん、階段の登り始めではないのである。
扉を開けると屋上に出ることが出来た。
すると
【カミシモ・サカサの塔(裏)クリア】の文字が出現した。
裏って・・・
つまり、始めの時の隠し階段でない方を進むのが、表って事か。
表もクリア報酬が出るのかなと思うと
ダンジョンクリア報酬として
・クリスタル【神の雫】 3つ
・スキルクジ
・ダンジョン固有アイテム【神霜栄左の弟子の証】
を入手しました。
この塔の表をクリアしても報酬はありません。
そう記されていた。
床には文字が書かれており、この塔は略奪者用への罠として表があり、裏はこの塔のオーナーの家として作ったとされている。そのため、客室や変わった動物なども用意されていたということであった。
『コレでダンジョン攻略完了ってことで。初めてのダンジョンにしては物足らなかったかもしれなかったけど、どう?』
『敵がいなかったからそれはアレでしたけど、色々なものがあって本当に楽しめました。』
『次はまた別のに行きたいね。実際、ジョージさんが居たから楽に感じてるけど、私達だけでは厳しいと思いますね。』
そう感想を述べていた。
『ダンジョンは基本的に敵が出てくると思うから、キチンとパーティで挑んだ方が良いよ。俺はダンジョンに挑んでないからアレだけど。』
塔を出ると
『『ありがとうございました。』』
2人にお辞儀をされた。
『また、時間があるときお誘いしてもよろしいですか。私達知り合いもいないので。』
ユーヒがそう言うと
『ジョージさんとまた出かけたいからお願いします。』
とマヤは少し顔を赤くしながらそう言ったのであった。
『まだしばらくはライラットに入る予定だから、何かあったらよろしくね。』
その後、2人と別れて宿にたどり着くと、そこでログアウトをしたのであった。
カミシモ・サカサの塔での獲得アイテム
(ただし、回復などの消費アイテムは除く。)
・王の指輪
・調合の本(中級編)
・ブリーダー入門
・熊の置物
・銀の食器セット
・赤ワイン(100年前生産)
・呪いの腕輪
・鉄の剣
・マジカルステッキ
・執事の心得
・神霜栄左の塔の作り方
遂に30話までこれました。
読んでくださりありがとうございます。
今後も不定期な更新になりますがら進めて行ければと思います。
感想、評価をしていただきありがとうございました。




