第二十三話 新locker
昨日投稿しようと思っていたのですが、書いている途中で寝てしまいました。
すみませんでした。気を付けます。
昼休みはいつものように光翼と二人で食べていた。
「そこでそいつがこう言ったんだ。生姜がない? しょうがないなぁ」
こいつの話つまんねぇな。
そう思っていると、向こうから叶未が弁当を持ってこっちへ歩いてきた。歩くたびに茶色いツインテールが揺れている。
「硬大くん、一緒に食べてもいいですか?」
ニコニコした顔で聞いてきた。
「ああ、一緒に食べよう!」
叶未は俺の隣に座り、弁当箱をあけた。
「おおー、叶未ちゃんの美味しいそうだね!」
光翼は言いながら箸を叶未の弁当へ向ける。
「おいおい、俺のならまだしも叶未のおかずをとるのはやめておけ」
「では主食を――」
一発殴ってやった。
光翼は不満そうな顔をして自分の弁当を食べ始めた。
「そういえば、梓ちゃんは一緒じゃないんですか?」
「梓は向こうで友達と食べてるよ」
梓はいつものように、前の方で生徒会の子達と一緒に食べていた。それを羨ましそうに見ている叶未。
もしかして叶未は昼食を一緒に食べる友達がいないのだろうか?
考えすぎだな。誰かと楽しそうに話してるところを見たことあるし。
「最近locker出なくなったよなぁ」
「そうだなぁ」
確かにlockerはもう出現してない。
女王様を説得することができたからだ。
「ねえねえ、叶未ちゃんって彼氏いるの?」
いきなり変なことを聞きだす光翼。
そんなこと急に聞かれたら困るだろうと思っていたが、意外にも叶未は冷静に答えた。
「彼氏……ですか。いるとかいないとか以前に、そういう相手って親に決められてないんですか?」
そしていきなり訳のわからないことを言い出した。
冗談かと思ったが、叶未の顔を見る限りではそうでもないらしい。
気にはなるが、あまり深く踏み込むのもどうかと思い、話をそらすことにした。
「まあ、そんなことより光翼、怖い話をしてくれ」
一瞬、えっ? なんで? という顔をして見てきたけど、しばらくしたら語り始めた。
「ある日、あるところにおじいさんが住んでいたんだって。んで、おじいさんは炊飯器で米を炊いて、出来上がる前に風呂に入ったんだと。しかしおじいさんは足を滑らせて頭を打ち、意識がなくなった。数日が経っておじいさんは目を覚ました。数日間何も食べていないせいか、腹が減り、炊飯器の中を見てみたけど、ごはんがこわくてこわくて食べられなかったんだとさ」
「……」
「……」
「あ、意味分からないだろうから説明しておく! こわい、というのはどこかの方言で、硬いという意味らしい」
俺と叶未は黙って席を立ち、教室から出て行った。
家に着き、テレビをつけた。
唯果と一緒にバラエティ番組を見ていた。
一時間くらい経ったときに突然、ニュースに切り替わる。
「たった今入ったニュースです。昨夜未明、三山町の屋外プールにlockerが出現しました」
……え?
「警備員の話によりますと、今までのとは違い、条件が二つあったとの――」
それ以上は耳に入ってこなかった。
ただ一つ分かったことは、あのとき夢で見た、その他の出来事は、これから起こるということだけだった。




