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locker  作者: いつわ
三章
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24/77

第二十四話    心配

次から面白くなってくる……かも。


 たった今女王様から指示があった。

 第四王国部隊長をlockerの中まで誘い込め、と。

 条件は考えてあるらしい。

 思った通り、あれだけでは詰らなかったのだろう。

 問題は帰りだ。レミン様を探さなければならない。

 レミン様が現在、地球で暮らしていることなんてさっき知った。

 二年の間、何回も女王様にレミン様の行方を聞いたが、教えてはくれなかった。

 

 この広い地球の中でどうやって探すのか。

 はっきりいって無理だ、と思った。

 しかし見つからない限り帰ることはできない。部下に探させよう。

 私は動くことができないしな。

 ここまで来る予定の四部隊長さんをlockerの中に誘い込まなければならないからね。
















 次の日、唯果が携帯電話のような物で火星にいる女王様と話していた。

「うん、そうそんな感じ。……分かった。また電話するねー」


 通話が終わったらしい。

「それ携帯なの? 火星まで繋がるとか不可能だろ普通」

「火星から帰るときにお母さんから貰ったの。いいでしょー」

 にひひー、と唯果は気持ちの悪い笑みを浮かべる。

「それで? どうだったんだ?」

 唯果は、あ、そうだったと言って真剣な顔になる。

「第二王国が同じようなlockerを使っていたのを見たことがあるらしい。消滅させる方法は神様に一度聞いてみるって」

 俺達はどうすればいいのか悩んでいた。

 理由は、屋外プールにしかけられたlockerが何回も発動していたからだ。

 そのせいで今、屋外プールは閉鎖されている。

「唯果、とりあえず学校に行こう。遅刻する」

 俺らはいつもより静かに家を出た。

 隣をみると、唯果が真剣な顔をして何か考え事をしていた。

 俺はそんな唯果の頬をつつく。

「今は考え事しててもしょうがないだろ。女王様から電話くるまでは何もできないんだし、笑顔だ笑顔~」

「うん、そうだね」

 せっかく平和が戻ってきたんだ。あんなもののせいで今の平和が壊されてたまるか!

 必ず消滅させてやる。















 珍しく、今日の昼は四人で食べていた。

「お? 美味しそうなおかず発見!」

 そういって光翼は梓のおかずに箸を近づける。……もちろん許されるはずがないのだが。

 ズゴッという音が聞こえ、光翼が倒れる。

 梓の強烈なパンチを見た叶未が、おぉー! と声を上げた。

「梓ちゃんって強かったんだねー。知らなかったよぉ」

「う、うん」

 梓はものすごく嫌そうに返事をした。

「ひどいじゃないか梓。今度は俺の番だ! 殴らせろ!!」

 最低だなこいつ。

「いいよ、早く殴ってよ」

「無理!!!」

 どっちだよ!!

 今日の昼休みはいつもより騒がしかったが悪い気はしなかった。














 



 金曜日の夜。私は光翼に電話していた。

 3、4回コールが鳴ったあと、声が聞こえた。

「もしもし!? え? なにどうしたの梓ちゃん!? こんな時間に電話してくるなんて。もしかして愛の告白?」

 電話してるときでも気持ち悪い光翼。

 私は無視して聞く。

「明日暇? 私は暇だし、聞きたいこととかあるから」

 すると光翼は間髪入れずに答えた。

「マジで!? オーケーオーケーだぞ!!」

「じゃあ明日、朝5時にあの公園で」

「え? それきつくない? 早すぎない?」

「大丈夫だよ、私は10時に行くから」

「それ絶対大丈夫じゃないよね? 俺が大丈夫じゃないよね? 5時間も公園で一人で待たされるとか死んじゃうよね!?」

 なぜかくだらないやりとりをしてしまった私。

「10時ね」

 そう言って電話を切った。

 携帯を机に置き、ベッドに寝転がる。

 光翼の両親、元気だといいけど。

 私はそう思いながら眠りについた。

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