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ゆるふわふぁんたじあ(改訂版)  作者: 天空桜
王国の街サルーンとの交流

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34話

妖狐族→狐人族に変更しました。

「ここサルーンは、先程まで我々がいた冒険者ギルドの近くとの意味の建物としまして、今朝方来訪された商人等が集う商業ギルド。鍛冶工場が併設された武具屋。それと傷を治すポーションや魔力を回復させるマジックポーション、毒を治す毒消しや野営の際に使用するテントを始めとしたものを取り扱う道具屋があります。

後は…凛殿には物足りないでしょうが、肉屋や八百屋、食事を提供する食事処や宿屋が何箇所かある位ですね。」


「成程。因みに、魔道具(マジックアイテム)を扱うお店と言うのは…。」


「魔石を含め、道具屋に少しある位ですね。サルーンは死滅の森を目前に控えた辺境の地、近隣の魔物も鉄級や銅級が主なのであまり需要が…加えて、物資が滞る事自体珍しくないと言いますか…。」


「苦労されてるのですね。」


「はい…あ、いえ、まぁその通りではありますね。」


アルフォンスと会話を交えつつ、街の中を案内して貰う凛達。

火燐は退屈なのか収まりかけた眠気がぶり返ったかで(しき)りにあくびをし、雫はこしこしと目元を擦るとの光景が見られたりするが。


(折角の機会だし、勉強がてら色々と買いたかったんだけど…未だに無一文だからなぁ。先に、オークキングとかフォレストドラゴンの素材を売ってでも資金を用意しておくべきだった。)


凛は凛で、アルフォンスに連れられて店に入るも、所持金0。

買い物をしたくても出来ないジレンマ+それぞれの店主から向けられる「冷やかしは帰れ」との視線に、堪らず内心で苦笑いを浮かべる。




「…一先ず、街の案内は以上となります。後は奴隷商を残すだけですね。」


「ありがとうございます。」


「ここまでで何か質問等はありますか?」


「いえ、今のところは特に…あ、そうでした。いずれ開くお店で、先日渡したクッキーと同じものを商品として並べる予定です。」


「本当ですか!?妻と機会があったらまた食べたいねー、なんて話したところだったんですよ。なので、仕事が終わり次第報告させて頂きますね。いやー、これからが楽しみだなぁ!」


凛とアルフォンスは精肉店の外で一旦止まった後、にこやかな雰囲気で再び歩み出す。


そんなこんなで凛達は冒険者ギルド裏手にある建物…奴隷商に到着。

どうやら奴隷商は地下にあるらしく、アルフォンスが左手で階段を指し示す。


「さて、こちらが今回の目的地である奴隷商になります。」


「まさか地上ではなく地下に奴隷商があるとは…。」


サーチ越しにサルーンを調べるとの行為をしなかったからか、完全に初見の凛。

単純にサルーンや屋敷の周りに意識が向いていたり、プライバシーの侵害との観点から控えたのもあるが。


「ええ、利用される方は口を揃えてそう仰られます。まぁ、珍しいと言えば珍しいのかも知れませんね…では入りましょうか。」


「お願いします。」


ともあれ、アルフォンス先導の元。

凛達は階段を進み、木造の扉を経て奴隷商の中へと入る。




エントランスとなる部分は15畳程の広さで、階段と同じく石造りでの構成。

入ってすぐの位置にカウンターが設けられ、他は何もなく左右に通路が広がっているだけな風に感じられた。


そしてカウンターには、背中まで伸ばした赤茶色の髪を1本で纏め、垂れ目で優しそうな30代前半と思われる女性が腰掛けている。


「マーサさん、こんにちは。」


「これはアルフォンス様。本日はどう言ったご用件でしょうか?」


アルフォンスは笑顔でカウンターの女性━━━マーサに声を掛け、立ち上がってのお辞儀を交え、用件を尋ねられる。


「私は今回案内役でして、こちらの凛殿が奴隷を見てみたいとの事で伺わせて頂きました。」


「左様でございましたか。初めまして、私はここの奴隷商を仕切らせて頂いております、マーサと申します。」


「こちらこそ初めまして、僕は凛 八月朔日(ほずみ)と申します。」


彼の右手で指し示しながらでの紹介、及び名字持ちを理由にマーサは凛を貴族だと判断。

申し訳なさそうに頭を下げる。


「まぁ、お貴族様でございましたか。これは失礼致しました。」


「いえ、僕は貴族ではありません。」


「?」


「その話は追々…早速で申し訳ないのですが、こちらで取り扱っている奴隷を見せて頂いても宜しいでしょうか?」


「あ、はい畏まりました。ご案内致しますね。」


凛の説明に首を傾げる場面はあったものの、職務を(まっと)うすべく左側の通路を案内。


その道中、彼女は父親から奴隷商を引き継いだ店主である事がアルフォンスからの話で判明。

街外の元商業ギルド員。

父は既に亡くなり、体調不良の報せを受けて戻ったのだそう。


「わ、私の事はどうでも良いのです。」


お父さん想いの良い娘さんだと凛達が感心する一方。

マーサは奴隷になる要因は犯罪を犯すだけでなく、身寄りがいなくなったり、何らかの事情で生活を維持するのが困難になった場合も生じる。

…との旨を、恥ずかしさを半ば誤魔化す形で告げる。


丁度タイミング良く(?)、奴隷達が収められている檻に1行は到着。

マーサは改めて奴隷達の紹介、並びに奴隷となった経緯を語る。


奴隷達は(6畳程の部屋に)2人1組で収められ、12部屋ある内の9部屋を使用。

中にいるのは全て人間で、男性9人、女性5人の計14人が収められているとの事。

いずれも首に首輪が付けられ、沈んだ表情、()しくはギラギラとした視線を凛達に向ける。(ただし3人だけは目茶苦茶怯えているが)




マーサの説明に凛が受け答えし、たまに火燐と雫も混ざって奴隷達と会話した結果、8人の男女(全員人間)を買う事が決まった。

費用は街領主(ガイウス)が立て替えるとアルフォンスが口にし、内3人は安堵、1人はきょとん、1人は渋い顔。

最後の3人は絶望の表情を浮かべていたが。


「…では、カウンターへ向かいましょうか。」


そう言って、マーサはカウンター方面へと歩き出す。


しかし凛はナビを介し、現在地の反対側。

つまり入って右側の通路奥に、もう1人いる事が分かっていた。


「マーサさん。まだ紹介されてない方がもう1人、いらっしゃるのではないですか?」


「! 何故それを…分かりました。ご案内致します。」


凛からの問い掛けに、目を白黒させるマーサ。

逡巡(しゅんじゅん)する間も真っ直ぐ見詰められ、やがて根負け。

目を伏せ、若干眉を(ひそ)めての移動となった。


(でも、あの子がいると分かったのでしたら或いは…。)


と同時に、彼女は淡い期待も抱いていた。




右側の通路中程にまで来た辺りで、突如()えた臭いが漂い始めた。

凛達は呼吸が不要。

マーサは分かっていた為に表情が変わる事はなかったものの、アルフォンスは別。

「う"っ」と口元に手を当て、彼だけが苦悶の表情へ。


「…ここです。」


マーサが檻の少し手前で指し示し、立ち止まった凛が中の様子を見てみる。


「………。」


すると、1番奥。

壁となる箇所に頭と背を預け、手足を投げ出しながら脱力する女の子がいた。


その女の子の見た目は18歳位。

肩上まで伸ばした髪は、元が綺麗な黄色か金色だったのだろう。

今は見事にくすみ、全く手入れしていないのかかなりボサボサ気味。


汚れた白いワンピースを身に纏い、犬っぽい耳と尻尾を生やす彼女。

尤も、左耳、右肘から先、左膝から先が失われ、右肘、左膝、それと右目から頭部に掛けて包帯らしきものが。

いずれも、少し黄色がかった赤色に染まっている。


女の子は最早どうでも良くなったのか、生気が感じられない表情で涎を垂らし、凛達が来ても何の反応も示さずボーッとするだけだった。


「…こちらの少女は狐人(こじん)族でして、最近まで30人程の仲間と共に、街の北にある森で生活をしていたそうです…が、食料となるものが尽きてしまい、団体で移動したところを盗賊に襲われたとの事です。」


「…話の腰を折ってすみません。その盗賊と言うのは…。」


「恐らくではありますが、先程火燐殿方が捕縛された盗賊とは別になるかと。」


「盗賊って、そんなにいるものなんですね…。」


「はい。王国内だけで20近くはいると伺っています。帝国や獣国、商国はもっと多いとか。」


「それはどうにかする必要が…。」


アルフォンスの情報から、目の前にいる少女みたいな犠牲者を減らす為の案を考え始める凛。

しかしすぐに話の途中だった事を思い出し、マーサへ続けるよう促す。


「あ、すみません。続きをお願いします。」


「畏まりました。彼女は重症を負いながらも盗賊の頭を倒し、仲間へ上手く逃げるよう告げたのを最後に気を失ったそうです。

丁度その頃、たまたま近くにいた隊商(キャラバン)が騒ぎを聞き付けた彼らの護衛が盗賊を追い払い、保護。ですが彼女の傷は酷く、自分達では手に負えないが理由で3日程前に彼女をここへ置き、去って行かれました。」


少女は隊商に救助されたものの、(商品である)上級ポーションだとそこまで効果がない程に弱っていた。

上級ポーション以上のものは手持ちになく、部位欠損を回復出来る程の回復魔法が使える場所まで1週間は掛かるとして断念。

彼女の回復力に期待を込め(るとの建前で)幾許(いくばく)かの食事代と布団をマーサに預け、旅立った。


「これまで何度かこちら(檻の前)から声を掛けたり、中へ入ってご飯を与えたり致しましたが全く反応がなくて…正直、今晩か明日中にはもう…。」


「そうでしたか…。」


マーサは悲痛な表情を浮かべ、凛も辛そうな面持ちに。


半分どうでも良い事ではあるが、部屋の右側部分には布団が敷かれてあった。

件の隊商から渡されたもので、どちらも少女に視線が向くが故に気付いておらず、少女は使う気が全くなかったからか綺麗なままではあるが。




(ナビ。)


《既に念話が出来るよう、調整は済ませております。》


(流石だね、ありがとう。)

『(君…君…聞こえるかい?)』


念話越しに話し掛けたのが功を奏したのか、少女の瞳がゆっくりと凛の方へと向く。


『(…あたしを呼ぶのはお前か?今更何の用だ。盗賊の知り合い、ではなさそうだが…まぁどっちでも良い、あたしの事は放っておいてくれ。)』


『(…仲間の方々は宜しいのですか?)』


『(お前の目は節穴か?どう見ても探しに行ける体じゃないだろう。あたしを保護した隊商も諦めた位なのだからな。)』


『(もし治せる手段があるとしても、ですか?)』


凛が提案を持ち掛けるも、返事はなかった。

訝しんでの事か、将又(はたまた)心身共に疲れてなのかは不明。


「…マーサさん、金額を上げて貰っても構いません。今からこの子の治療をしますので、檻を開けて下さい。」


「上げる訳がない、上げられる訳、ないに決まってるじゃないですか…宜しくお願い致します。」


残り少ない刻限。

悪人ならまだしも、そうでないのなら助けられるのであれば助けたい。


そう決断を下した凛の、俯きながらでの申し出にマーサが応え、今にも泣きそうな表情で解錠。

少女を凛に託すかの如く1歩下がって頭を下げ、凛はそんな彼女に目もくれず真っ直ぐ少女の元へ。


『(お前…?一体何を…?)』


警戒し、体を起こそうとする彼女を凛が左肩に手を当てて抑える。


「良いから君は動かないで。まずは余計な菌を落とす、痛いかもだけど我慢して…ピ()リフ()イ。」


「! っぐ、うぅ…。」


「頼むから治ってくれよ…パーフェクションヒール!」


傷が出来てから時間が経っている事を考慮。

添えた右手で普段より魔力を費やして効果を高めたピュリファイを、続けて最上級回復魔法であるパーフェクションヒールを行使。


少女の体を(まばゆ)い光が包み、10秒経たずして手足等が生え、元の綺麗な状態の体へと戻る。


(清浄による焼け付く痛みが原因で)苦しげな声を漏らした少女が「…は?」と固まった後、驚いた表情のまま自らの手足を見やる。


パーフェクトヒールは回復魔法でありながら、超級回復魔法エクストラヒールと同様。 ダメージを受ける前の状態に戻す『再生魔法』に分類。

違いがあるとすれば、あらゆる状態異常は勿論。

病気にすら効果を及ぼす点だろうか。


なので、(病気を除き)生きてさえいればすぐに全快が可能。

反面、現在は本職の集まりである神聖国さえも使い手がいないのは残念極まりない。


閑話休題(それはさて置き)


ややあって、はっとなった少女が凛の右腕を掴み、謝意を示そうとする。


「…! ぁ…ありが…。」


已むを得ないとは言え、元々弱っている状態から回復魔法の効果で更に体力を使わせてしまった。

必死に口を開こうとするより早く、少女は気を失った。


「パーフェクションヒールのおかげで完治は出来たけど、他に手立てを考えなきゃだな…。」


傷が治ったのは喜ばしいものの、結局苦しめたのだからあまり意味がない。

そう捉えた凛が自責の念に駆られながら少女の体をそっと抱き抱え、檻の外に出る。


「ん。」


火燐が両手を広げながら待っており、どうやら少女を寄越せと仰せらしい。

凛は苦笑いを浮かべ、「ありがとう。お願いね」と少女を彼女に託す。


一方のゲスト(凛達以外)側。

アルフォンスは凛と合流する前にエリアハイヒールを知ったとの経験から、同ランク且つ部位欠損を回復させる効果のある『エクストラヒール』を。

マーサは何らかの手段で軽減ないし活力を与えるものだとばかり思っていた。


しかし実際は見聞きしていないだけで伝説の、しかも詠唱無しで最高難易度の魔法を行使すると言う。

あまりにも斜め上の成果を叩き出し、揃って白目を剥きながら立ち尽くす羽目に。


尚、凛達は回復した少女について楽しげに話し合っている模様。




その後、凛から話し掛けられたのを機に我へ返った2人。

片や物凄く言及したいのを必死に我慢、片や何度も感謝を述べる等してカウンターに向かう。


「それではマーサさん。先程の8人と、この子の精算をお願いします。」


(かしこ)まりました。ですがその前に…少女を助けて頂いた事、重ねてお礼を申し上げます。ここまで安らかな寝顔を見るのは初めてでして、ようやく肩の荷が下りた気分です。」


マーサが再び頭を深く下げ、本日初となる。

心から安堵した様な、安らかな笑みを見せた。


それから、奴隷達の用意をすると言って、彼女はその場を後に。

待ち時間の間、凛が書面に残した方が良いかをアルフォンスに尋ね、返って来たのは言葉━━━でなく小さな巾着袋。

それも彼のズボンのポケットから取り出されたものだった。


「こちらが先程私が述べた、立て替え資金になります。」


どうぞと差し出されるも、正直遅い感は否めない。

お礼こそ口にするものの、「それをもっと早く出して貰えれば、他のお店から白い目で見られずに済んだのに…」と凛が思うのも仕方なかった。


それから10分位で、(体を拭く等して)身綺麗になった奴隷達と共にマーサが戻って来た。

彼女曰く全部で金貨4枚。

預かった巾着袋から、凛は必要な枚数を取り出す。


今回購入した8人の内、4人はサルーンから少し離れた村で暮らし、貧しくなったからを根拠に間引かれた。

未亡人であるニーナ(24歳)とその娘であるナナ(8歳)はどちらも金髪で黄色い瞳をしており、ニーナが背中までのセミロング、ナナが肩までの長さを三つ編みに。

事故で右腕を失ったトーマス(36歳)は、焦げ茶色の瞳で同じ色のショートヘアー。

親を事故で亡くした少女コーラル(14歳)は、薄いオレンジ色の瞳とショートボブの髪型。


いずれも身寄りがいなかったり、生活に支障があるとして優先的に回された(落とされた)との事。


残る4人は先程火燐達が倒した盗賊達で、1人は女性、残りはリヤカーを引いた3人組だった。

女性はジェシカ(28歳)と言い、藍色の瞳と髪色を持ち、背中までの長さを上で纏めている。

火燐から簡単にのされる(一応魔銀級に近い腕前で、盗賊達の中でも上位者)も、諦めずに何度か挑んだ事で気に入られた。


最後はダニー、エディ、カーターの3人組で、いずれも16歳。

盗賊達の中で1番の下っぱらしく、すぐにテンパったりドジを踏んでは先輩から睨まれ、その度に良いリアクションをしたのを雫が気に入った模様。


ニーナ達はいかにも村人の様な格好を、ジェシカは布面積の少ない衣装で色っぽい、3人組はいかにも小物みたいな出で立ち。

しかし実は裏で火燐と雫が後半4人をこの奴隷商に連れて来させるよう画策。

それは本人達を含め、凛達も知らなかったりする。




「マーサさん、今回はありがとうございました。また機会がありました時は是非お願いします。」


「こちらこそありがとうございます。その際はまたお願い致します。」


凛はマーサと言葉やお辞儀を交わし、美羽達やニーナ達を(ともな)って建物から出る。


そして火燐、雫がいい加減眠くなって来たと(こぼ)し、狐人族の少女を休ませるのも兼ね、冒険者ギルドへ。


到着後、凛は受付カウンターにて(ゴーガンから許可を貰った事も含め)宿直室の一角を借りたい旨を女性に伝え、了承を得てカウンター横を通る。

すると女性が思い出した様にしてワッズが呼んでいると(少し大きめの声で)話し、手を振りながら分かった旨を示してから扉の奥に消えた。


宿直室に入った凛は、早速入口横にポータルを設置。

ニーナ達に自分達の後ろに付いて来るよう告げ、凛、美羽、火燐、雫の順でポータルを潜る。(これに当然ニーナ達は目を剥くのだが割愛する)


1行はポータルを介し、敷地内。

及び屋敷に到着。

凛が先頭でリビングに(おもむ)き、そこで(くつろ)ぐ皆に挨拶や顛末を簡単であるが伝え、ニーナ達を3階へ案内。

そこで好きな部屋を選ばせ、火燐と雫には少女を休ませたら2階に来るよう話し、階段を降りる。


ニーナ達は軽く動揺した様子で動き始めるも、ジェシカは違ったらしい。

凛が消え、火燐達ももうすぐいなくなると分かった途端、何か良からぬ考えが浮かんだのかギラリと目を光らせる。


しかし火燐が去り際に自分と同じ位の強さの者がゴロゴロいると話し、雫が同調。

美羽も否定しない事から(先程プライドを折られたばかりなのもあって)がっくりと項垂れ、トボトボとした足取りに。


凛はその間、火燐と雫の部屋に手を加え、時間の感じ方を最大4倍にまで引き伸ばす作業を行っていた。

ドア越しで火燐→雫の終えたところで2人が自分の元に着き、概要を説明。

彼女らはわざわざ地下に行かなくて済むと喜び、自室内へと向かうのだった。

予定になかった筈が、盗賊3人組にジェシカまで仲間に、、、

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