『魔』導士大戦編7
その7
『キィウィ』
『あなたは?』
「シッ! 私は魔道士会の者、今、鎖を切る。なんだ、この鎖は、なんで出来てるんだ万能剣でも切れない」
『魔道士よ、その鎖には魔法が。かけた者でないとはずせないの』
「そうなの……。じゃ」
『あら、ドコに?』
私は超速魔法でダークドラゴンの頭の上に。
「ダークドラゴン、私だ。都でアンタと戦った魔法使いだ」
『いつの間にワシの頭の上に』
「今、タツノオトシゴに乗ったのと戦ってるのは私の仲間よ、妻子を助けたかったら、私に協力して」
『あの小僧は、戦ってるのか? 逃げているだけではないか』
「アレは、私が妻子の鎖を切るために時間かせぎをしているの」
『で、鎖は切れたのか?!』
「いえ、鎖に魔法がかけられていて、かけた者でないと切れないと。あの雑魚どもをなんとかして、あのシードラゴン頭は、私がなんとかするから」
『信用していいのだな』
「ええ、あのオコゼ兵どもを黒こげにして!」
ブキは洞窟の上部の鍾乳石の間に入っ逃げている。ソレを追うタツノオトシゴに乗ったヤツも上に。
下では上を見上げるオコゼ頭の兵士たち。
奴らはドラゴンの妻子を見張っていたが、今は離れてる。
ダークドラゴンが、火球を吐いてオコゼ頭連中を。
『ナニ、ダークドラゴン裏切ったか。妻子の命は……』
私は超速で洞窟の岩伝いに上に飛び、宙空のタツノオトシゴの尻尾を掴んだ。
タツノオトシゴはゆっくり下へ。
「何者、尻尾を離せ!」
やはり、細い体のタツノオトシゴが、二人も乗せて飛べるはずないと。
おっと、あぶない上からヤツは槍を。
「姉弟子!」
逃げていたブキが戻り、杖にぶら下がって両足でヤツの背を蹴ってタツノオトシゴから落とした。
「ひぃ~」
私はタツノオトシゴに上がり乗りこんだ。
小さな鞍と手綱まで付いてる。顔も長いし馬ね。
私はタツノオトシゴに乗り急降下。
ブキも後から。
地上に叩きつけられたヤツは、ぐったりと。
「ブキ、魔法綱は?」
「持ってる!」
と、ブキは杖から降りてバッグから魔法綱を取り出しヤツの足を縛り付けた。
魔道士のような黒いローブをはぎ取ると体も頭同様タツノオトシゴみたいに細い。
「こいつ、元はタツノオトシゴだったんじゃ」
『離せ、我はタツノオトシゴなんかよりずっと高等な生物だ! 似ているかもしれんがアレとは違うドラゴン種族だ!』
「あなた、魔物よね『魔』に魔導士にしてもらったの?」
『魔王様が、貴様らを……。ギック!』
「生意気な口きくとこの珊瑚みてぇな足折るぞ!」
「あんた、ドラゴンの妻子の鎖を解きなさい!」
「解くものか、もうすぐマンサ・モーン様が戻るそうすれば、がッ」
ボキッ
「素直に姉弟子の言うことをきかないから折っちゃったよ。さて、もう一本の足も」
『やめろ!』
『どけ、魔法使い。生ぬるいわ、こいつの足から焼いていく』
と、ダークドラゴンが口から炎を。
『ソレはかんべんしてくれ、アチッ!』
「まだ、焼いてないぞ足の裏を炙ってるだけ。早く鎖を解かないとダークドラゴンはホントにおまえを焼くよ!」
「わかった……。焼かないでくれ。鎖を解く!」
鎖解いた魔導士をどうするか。
『魔法使い、そいつは竜族のはしくれのシードラゴンの仲間。ワシはコイツを仲間の所に連れていき罰を与えるつもりだ。〘魔〙の仲間になりワシの家族を……。仲間と思って妻子に近づけたが、とんだめに』
「ダークドラゴン、コイツの仲間のマンサなんとかが戻る前にココから出よう!」
それからしばらくすると洞窟にマンサ・モーンが、現れた。
コレはグフォ、シーゴラのヤツの部下じゃないか。
丸こげだ。ダークドラゴンも、居ない。
シーゴラ、ドコだ。何があったグフォ。
洞窟の水溜りから、カエルのような生物が。
『コレはマンサ・モーン様、仲間はダークドラゴンの炎に焼かれ、オレはなんとかこの水溜りに隠れて助かりました』
『おまえ、カエル族かと思えば焼けただれたオコゼ兵か、ナニがあった?』
『オスとメスの魔法使いが来てシーゴラ様を捕まえ、そしてダークドラゴンの妻子を……』
『オス、メスの魔法使い。グフォそいつらは人族か』
『おそらく……』
つづく




