『魔』導士大戦編3
その3 魔道士会
ミアオの都にある魔道士会の本部。
その会議室に。
やたらと広い会議室に会長とリフォーナさんとあたしだけ。
さすが都だ。
この部屋の中にいったい何軒のパナ族の家が入るだろう。
「なるほど、やはり『魔』の者たちの仕業か」
「師匠。そうなのです。心に悪のあるものは簡単に『魔』のにわか魔導士になり、悪事を」
▽
「リフォーナ さんのマーリンガルド師匠は、魔道士会の会長なのね」
「おねえさん『魔』という連中と魔物はどう違うの?」
「魔物は人がつけた人でないものの存在よ。見た目が人と違うとかいう生物を魔物と」
「犬や猫も魔物なの?」
「ちょっと違うかな。魔物は動物とは違うの人の様に考えることが出来る亜人とでもいうか、その連中の中に魔導の力を得た者たちを『魔』と」
「そうか、亜人で魔導の力を持った物が『魔』なのね」
「亜人で魔導の力を得た物を『悪魔』と呼ぶ所もあるわ。魔道士の中にも悪人は居るけど、『悪魔』とか、『魔』ではないのよ」
「魔道士の悪い奴はたんなる悪人かい!」
「そうね悪人だけと、魔法が使えるのはやっかいな連中ね」
「ガキどもそういうのを悪徳魔道士って言うんだ! また、居るぞ」
「おじさん、そんなこと言って小さい子を驚かさないで」
▽
「師匠、魔道士会はどう動くんです。ほっとくわけにも」
「そうだの奴らと戦うコトになるだろうな……」
「私が戦った、にわか魔導士なんかなら、私程度でも倒せましたが『魔』が相手となると、どうなるか……」
「会長! 大変です。ミアオの都が」
「どうした、ナニが?!」
「とにかく外へ!」
あたしたちは会議室を出てその2階にある広いバルコニーへ。
都壁の向こうにナニか生き物がうごめいているのが見えた。
「おお、マーリンガルド殿アレを……」
「リフォーナさん、アレはオーク鬼の群れだ」
「そうね、もう『魔』が動いたのかしら」
「城から兵たちが」
「都の大門はすでに閉じてある。オーク鬼どもでは都へは入れない」
あたしたちより先にココに来てたのは副会長をしているコーマ・レンという魔女。
「おーい、大変なヤツが来るぞ!」
空から声がした。
ソレは先がとがったひねり棒に乗った男だった。
あれは、昔会ったコトが、ある。
たしかリフォーナさんの弟弟子よね。
名前忘れたけど。
あたしは彼を見た後にリフォーナさんを。
「ブキじゃない、いったいナニが来るの?!」
そうだブキ、ブキ・ジュナーブルだ。思い出した。
「おや、師匠だけじゃなく姉弟子も! いつココに? 姉弟子」
「私のことより!」
「あ、そうだ! 師匠、ドラゴンがやって来ます」
「ナニ、ドラゴンだと」
「赤い目をした黒いドラゴンです!」
「マーリンガルド殿、ソレはダークドラゴンでは」
「ドラゴン族は人界から離れたと……」
なんだか黒い雲が都の空をおおいはじめたわ。
「コレはいかん城に行かねば、王に」
マーリンガルド師匠は、持っていた杖に呪文をかけ、またがり。
都の中央の城へ飛んだ。
ゴロゴロゴロゴロ
黒雲から雷鳴が聞こえた。
光ったと思えば数本の光が地上に落ちた。
アンギヤァアアーン
空から飛んで現れると思ったドラゴンが、都の中から頭を出した。
うわさに聞いたダークドラゴン。
ホントに赤い目の黒いドラゴンだ。
「あいつ空でなく地下から!」
大変だなぁドラゴンは全身を地下から表すと都の都壁の方へ。
「あいつ、中から都壁を壊すつもりだ!」
ブキと呼ばれたリフォーナさんの弟弟子が杖に乗りドラゴンの背後から、魔法で兵隊たちの槍を飛ばした。
槍はドラゴンの背に。
アンギヤァアアーン
ドラゴンが振り返って兵隊たちの方に長い尾で払い飛ばした。
「大変兵隊さんたちが、ノノ、行くよ」
リフォーナさんがキリーの実を出し乗った、あたしもその後に。
「ブキ、ナニやってんのよ!」
「オレのせいじゃないドラゴンが勝手に兵隊を」
「兵隊の槍を使えばそう思うわよ!」
アンギヤァアアーン
「うわっ、こっちに炎を吐いた!」
「上昇!」
「なんであのドラゴンは人間の王都に? ソレにあのドラゴンは大人しくて人に危害をくわえないはずよ」
「人間と共存を選んだ賢いドラゴンと」
「そうねノノ」
「ダークドラゴンよ、なぜに王都に!」
ホウキに乗ったコーマ・レン副会長がドラゴンに。
「アンギヤァアアーン」
「リフォーナさん、アレ返事?」
「聞く耳もたんかぁダークドラゴン!」
コーマ・レンさんが手からナニか飛ばした!
つづく




