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宿泊

今回いつにも増して短くてすみません。

そんなやり取りを繰り返すこと数時間、気がつけば陽が暮れかけていた。最終的には門番の方が根負けし、レーイ達は市内に入ることを許された。3人の発言が要領を得ない(特にエライアスが)ものの、この3人が害意を抱くような性格ではないことは、日夜様々な人間を相手にする門番にとって、数時間も話せば判ることであった。

レーイ達は門番に止められることがなければ、そのまま大通りを直進して西門から街の外に出るつもりでいた。しかし、この時間では、反対側の門に辿り着いたころには門は既に閉まっているはず。

このため、一行は街中に宿泊を余儀なくされることとなった。

「全く、門番の判らず屋め」とエライアスはぶつぶつと言ったが、それは時間がかかったことへの文句ではなく、遺跡への理解を得られなかったことへの文句だ。しかも、時間がかかった元凶の1つが自分であるとには気付いていない。

「しょうがない。今日は泊まることにしよう。俺の行きつけの宿で良いかい?」とエライアスが提案する。

「まともな宿なんだろうな?」とケルスは少し不安気。

「普通に泊まれるなら、どこでも構わない」と無頓着なレーイ。

「『白銀亭』とまではいかないが、良い宿へ案内するよ」

そう言ってエライアスは歩き出す。レーイとケルスはそれに従った。


宿は市の中心地から少し離れた場所にあった。その宿『青司祭亭』はエライアスの言った通り、部屋も宿泊客も上等の部類に入る宿だった。

ラウンジをざっと見渡し、客層を確認したケルスは「ふん、悪くない」と評した。

この宿でエライアスとケルスは2人部屋、レーイは1人部屋に泊まることになった。レーイは3人部屋でも良いと主張したが、エライアスがそれを固辞した。

夕食は宿のラウンジ兼食堂で採り、あすの朝早くに立つことにして、この日は早々の就寝となった。

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