表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/204

準備開始

昨日、更新しそびれた分です。

そんな状況だから、対策と言っても、できることと言えば戦いに使えそうな紋章の収集とサトゥラヒンの能力の把握くらい。

だが、生き延びるためにも、殺さないためにも、戦力評価は重要だ。

ティケは自室でサトゥラヒンを呼び出し、彼の戦力を確認することにした。だが、まずはその前に。

「サトゥラヒンは、悪魔、天使と拮抗する戦闘力って言ってたけど、悪魔と天使って存在しないって言ってなかった?」

『その通りだ。人間の考える悪魔、天使は存在しない。だが、その元となった者たちは存在している。俺が言っているのは、その者たちのことだ』

「それは、どういう存在なの?」

『神々の眷属、と言う意味では悪魔や天使と同じようなものと言えるかも知れないな』

「じゃあ、サトゥラヒンはその神々の眷属と比較して、どのくらい強いの?」

『彼らにも格による差があるが、中位階の上といったところだな』サトゥラヒンの答えは具体的なようだが、ティケにはその意味するところが伝わらない。

「じゃあ、人間と比較すると?」

『軍団相当と言ったところか』

「つまりサトゥラヒン一人で人間の軍団を相手に戦って勝てるってこと?」

『そうだ』

「それって、他の〈王〉にも勝てるレベルなんじゃないの?」

それだけ強いのなら、サトゥラヒンさえ居れば、紋章術を使う必要すら無いかもしれない。命の危機に晒されることも無く、相手も命を奪うことなく負かすことが出来るのではないか。ティケは、少しだけ楽観的になった。

しかし、そんな考えもすぐにサトゥラヒン自身によって打ち砕かれる。

『〈王〉はそんな生易しい存在じゃない。確かにみな人間の姿をしているが、その能力は人間を遥かに凌駕している。ほとんど魑魅魍魎みたいなものだ』

「サトゥラヒンでも勝てないかもしれないってこと?」

『前回の〈千年紀戦争〉の〈王〉と比較するなら、苦戦は免れないだろう。だからティケトス自身も力を蓄えておく必要がある』

「……判ったわ」

正直なところ、他の王達がどれほど強いのか想像すら付かない。だが、サトゥラヒンの言を信じるなら、準備を怠る訳にはいかないようだ。

紋章の収集が必要だ。

幸いなことに、研究塔には膨大な数の紋章が所蔵されている。その中から必要な物を選び出し、筆写し、本としてまとめていく。

戦いに必要となる紋章は、攻撃系、回復系が主体となると思われるが、他にサトゥラヒンの支援になるものも役に立つだろう。

しかも紋章の中には使い捨てになるものも多いので、使用頻度の高そうな紋章は複数枚、筆写しておく必要がある。

さらに、通常の勉強も疎かに出来ない。紋章士見習い程度の知識では扱える紋章にも制限が出てくる。もっと紋章士としてのスキルを磨く必要があるのだ。

大変な作業だが、やるしかなかった。

そうして、ティケは〈千年紀戦争〉の準備を進めていくことになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ