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宿屋のケルス3
後で修正するかも知れませんが。
「そういう宿命なのだそうだ」
「『カヴァリエリの徒』と呼ばれる者同士で殺しあえと、当のカヴァリエリが命じられている。そして私もエヴァも『カヴァリエリの徒』だ」
「そのカヴァリエリというのは君の先生なんのだろう? なぜ弟子同士で殺しあえなんて……」
真意を計ることが出来ず、エライアスは顎に手を当てて悩む。しかし、答えが出て来る訳ではなかった。
「師の思惑など知らない。だが、いざという時は……殺すだけだ」
押し殺すように言ったレーイの表情は本気だった。
「娘をむざむざ殺させはせん!」
「私を、ここで殺すと?」
「必要があるならな!」
カウンターを乗り越えんばかりに身を乗り出し、その巨軀を活かしてレーイを威圧するケルス。
「良いだろう。ケルスとやら、受けて立つ」
レーイもまたも負けじと睨み返し、いつでも僕を呼べるように体勢を整えていた。
一触即発。
どちらかが暴発すれば、凄惨な殺し合いが始まることになる。
「待て待て待て」
と、またもエライアスが割って入る。
「ここで命の奪い合いは良くない。それにケルス、今レーイを殺せば、せっかく見えた娘さんへの繋がりも絶たれるぞ?」
「むう……」
ケルスは唸って沈黙する。




