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異世界転生したと思ったら、ラスボスの城の目の前で?!〜新米冒険者、転生直後からずっとボコられ続けている件について。〜  作者: 御厨あまね


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8/20

ep8. 魔物討伐に出かけたら、スライムに爆殺されました。

「レイさ〜ん、起きてくださ〜い。もう朝ですよ〜」

ティナの声で目を覚ます。今朝はよく眠れたみたいだ。窓から差し込む朝日が心地よい。

「あぁ…おはよう。ティナ」

「レイさんおはようございます〜!今日は何をしますか?」

何をすると言われたら…それは一つしかないだろう。

「待ちに待った…ゴブリンリベンジだ。」

「おぉ〜!ついにやるんですね?!」

そうだ。俺はこの世界に転生してから二度ゴブリンに殺され死に戻りを経験している。魔王討伐を目標にしているためゴブリンくらいは討伐できるようにならないと。

「ひとまず朝食を取って、街の外を探索してみよう。ゴブリン討伐が目標ではあるが、それより手頃な魔物がいるかもしれない。」

「それもそうですね!なんだか私、ワクワクして来ました!」

謎にテンションの高いティナをよそに、俺は朝食を摂り街の外へ出かけた。

「この辺だと何か魔物は…。おっ」

奥にある岩の陰に、何やらスライムのような魔物を発見した。ただよくRPGなどで目にするスライムは水色だが、あのスライムは赤い。というか燃えているのか?

「レイさん!何か見つけたんですか?!」

クロスボウを構える俺を見て楽しそうなティナだが、騒いであのスライムに気づかれないだろうか?

…クロスボウってこう使えばいいのか?

「よっと!」

クロスボウから放たれた矢はヒュンと音を立ててスライムに見事命中した。矢が当たりこちらに気づいた様子でスライムはこちらに近づいてきた。

「すごいですレイさ〜ん!この調子で倒しちゃいましょ〜!!」

いい気なもんだなと思いつつまたクロスボウを構える。

…ラスボスの城の周辺で湧くような魔物を初心者装備で倒せるのだろうか?

距離を詰められない内にもう一発放つ。

まだ余裕がありそうなのでさらにもう一発お見舞いしておく。

「…これ効果あるのか?」

打ってはいるが怯んだり痛がったりする様子がない。ダメージを与えられているのかも怪しい。

「ぜっ、全然効いてないかもです〜!」

どこ吹く風といった様子でスライムは近づいてくる。

「な、なぁこれまずいんじゃないのか?」

一応矢で迎え撃ってはいるが…。スライムとの距離は近づくばかり。

しかもこいつなんか移動速度速くないか?みるみる距離が近づいている。

これは…

「逃げるぞ!ティナ!」

「はっはい分かりました〜!」

勝ち目がない。一旦宿に戻って作戦を練らなければ…そう思った矢先。

「レイさん!後ろ!」

後ろ…?まさかスライムが?!

「…嘘だろ?」

俺たちのすぐ近くまで迫っていたスライムは攻撃しようとしているのか今すぐにでも破裂しそうな勢いだ。

…こいつまさか?!

「危ない!ティ」

俺が言葉を発し終わる前に


スライムは自爆した。

「ぐああっ?!」

あまりの熱さと破裂の勢いに身を悶えていると、一瞬で意識が持ってかれて…

こうして俺は、この世界三度目の死に戻りをした。

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