ep5. 武器も装備も何もないので、街へ行くことにしました。
「…またかよ。」
俺はまたゴブリンに全身を打ち砕かれて死に戻りをしてしまった。
「どうした物かなぁ…」
初心者向けの町へは1ヶ月もかかるし、この辺の敵を倒してレベリングしようにも一撃でお陀仏だし何より武器が無い。…さて、この先どうしようか。
この世界に転生して間もないが、早速ピンチだ。
「武器がないんだが、この辺で売っているところとかはないのか?」
…そういえば、こういう時って大体村や街で装備を整える物じゃないのか?
「少し離れたところに街があります!レイさん、もしかしてそこへいくつもりですか?」
「あぁ、武器も何も持ってないし、一旦どこかで装備を整える必要があると思ってな。」
いくらなんでも生身でアレに挑むのは無謀だ。必要なものを準備しないと。
「それなら任せてください!この世界を案内するのがこの私の役目ですからね!!」
自身満々にティナが言う。まあ俺はこの世界のどこに何があるかなんて全くわからないし、任せるとしよう。
「それじゃあティナ、案内してくれ。」
「わっかりました〜!レイさん、ちゃんと付いてきてくださいね〜?」
——こうして俺はティナの案内のもとここから最寄りの街へ向かった。
「なぁティナ、その街はどんな街なんだ?」
「魔王討伐を目指す冒険者が行き着く最後の街、ラストリアというところです!最後の街と呼ばれることから、終着街・ラストリアという異名を持ってたりします!…とは言っても、魔王城のすぐ近くにあって危険なのであまり大きな街ではないんですけどね〜」
ラストリア…中々カッコいい名前だ。…少し厨ニ病感がするのは置いておいて。
魔王討伐を目指す冒険者が最後に行き着くはずの場所が俺の異世界での初の訪れる地になるとは…。なんとも不運な物だ。
「この世界の街って何があるんだ?」
「大体の街には武器屋や道具屋、酒場と冒険者ギルドがありますね〜。レイさんはまだ正式な冒険者として認められていないのでギルドで登録する必要がありますよ!」
おおよそ俺の知る異世界とあまり変わらないな。まずは冒険者ギルドで登録をして、そこから武器や道具などの必要な物を揃えるか。
「なぁ、俺一人じゃ心もとないんだが、仲間を募ったりすることはできるのか?」
「できなくはないですけど…魔王討伐を目指す冒険者達がLv1のひよっこ冒険者をパーティに入れたいとは思わない気がしますけどね〜?」
む…それはそうだな…。強い奴をパーティに入れれば最初のレベリングはそこまで苦戦しないと思ったんだが、そう簡単にはいかないか。
しょうがない、しばらくは俺一人で行動するしかないな。あの転移直後の所でリスキルされ続けるよりかはマシだ。
「あっ!レイさん、見えてきましたよ〜!!あれが冒険者達が辿り着く最後の地、ラストリアです!!」
「…ようやくか。」
とりあえずはボコされ続けることはなさそう…か?
「ひとまずこの世界に来てからずっと休めてなかったし、今日はもう休もう。」
「それもそうですね〜。一旦少し休憩しましょうか。」
…明日からは本格的に冒険者として忙しくなりそうだ。
そう思うと、なんだか少し楽しみだな。




