ep3. 転生したら、ゴブリンに殺害されました。
「あっれれ〜?おかしいですね〜?ここは魔王の城のすぐ近く、レイさんのような転生したての人が来る場所じゃないです〜!」
「なん…だとっ…?」
通り魔殺人に遭い、異世界に転生したのだが…。
どうやらラスボスの目の前に転生してしまったようだ。
…いやマジで一体どういうことだ?
「おい、妖精。どういうことか説明してくれるか?」
「私もなんでこうなったのかは知らないです〜!っていうか〜、私にはちゃんと名前がありますからね!私の名前はティナです!」
どうやら妖精の名はティナというらしい。サイズは小鳥くらい。
ロリっ娘で金髪碧眼でロングヘアー。薄い黄緑色のようなザ・妖精って感じの容姿をしている。
…そんなことはさておき、ティナもなぜこうなったかは知らないって、ますますどういうことか分からないぞ?
「なぁティナ、俺がなぜここへ転移したかは置いておくとして、この世界について詳しく教えてくれないか?転生前に特に説明をされなかったんだ。」
「へっへーん!いいでしょう!この世界の事をな〜んにも知らないレイさんのために、私が教えてあげましょ〜!」
少し言い方がイラっとするが、ここは大人しく聞くしかない。ティナが言うにはこうだ。
この世界は魔王によって支配されており、人々はモンスターに日々脅かされているらしい。
そのため俺のような亡くなった人間が時折転生されて戦っているそう。
昔は勇者として持て囃されたが転生者が増えこの世界の人間が特に何も思わなくなり、特段目立つような功績をあげなかったことから普通の人間として扱われているようだ。
ここではステータスやLv.という異世界ではお馴染みの要素があり、冒険者はスキルや魔法を会得して己を鍛えているらしい。
…そして本来俺は初心者冒険者が多く集まる町へ転移されるはずだったんだが、原因不明でラスボスの城の目の前へ飛ばされてしまったと。
「つまり俺は本来時間をかけて行き着くはずの場所へ最序盤に来てしまった…と。」
「そういうことです!…どうしますか、レイさん?」
なんとも不運なものだ。通り魔事件に巻き込まれ、挙げ句の果てには変な場所へ飛ばされるとは…。
「…この状態で魔王城へ乗り込んだらだめかな」
「ダメに決まってるじゃないですか〜!!今のレイさんじゃイチコロですよ〜!」
やっぱりだめだよなぁ…。一体どうしたものか。
…等と考えていると、後ろに何か気配を感じたのだg
「レイさ〜ん!危な〜い!!」
「…へ?」
ゴッという音と共に、頭に強い衝撃が走った。
「ガハッ——?!」
さらに追撃を受け後ろを振り返ると…
そこには、2mを裕に超える、大きなゴブリンが俺の目の前に立ちはだかっていた。
「わ、悪ぃティナ…」
「レイさん!大丈夫ですか?!」
大丈夫な訳ないだろ…とでも言い返してやりたかった。が、
俺はついさっきぶりに、また命を落とした。
——はずだった。
「あ、あれ…?」
なぜか俺は、異世界へ転生したばっかの時と同じところで突っ立っていた。




