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異世界転生したと思ったら、ラスボスの城の目の前で?!〜新米冒険者、転生直後からずっとボコられ続けている件について。〜  作者: 御厨あまね


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18/20

ep18. ゆっくり休めると思ったら、緊急事態が起こりました。

 ゴブリン討伐を終えた俺達は、一度ギルドに戻り報酬金を貰う事にした。

そういえば、一つ気になったことがあったんだった。


「なぁティナ」


「どうしました?」


 前回のスライム討伐を終えた時の事だ。ティナがスライムを倒したとしか言っていないのにギルド嬢は報酬金を渡した。


「ギルドの人達ってどうやって俺が魔物を討伐したのを確認しているんだ?」


 報告だけでそれを承認するならいくらでも嘘がつけてしまう。それなのにどうやってギルドの人はそれを確認したのだろうか?


「それはですね〜!ご説明致しましょ〜う!!」


 ティナが言うにはこうだ。

 俺が以前受け取った冒険者カードには俺のステータス等が記憶されており、ギルド側はそれを魔法を使って閲覧することができるらしい。

 魔法についてはまだ俺は触れてないが、そんなこともできるのか。結構便利だな。


「でもそれなら俺のレベルも見られるんじゃないのか?どうして前は聞かれたんだ?」


 スライムを討伐したことを報告した時にレベルを尋ねられたのだが、閲覧することができるのなら別にわざわざ聞く必要がなくないか?


「それはですね〜…以前この世界に転生した人がプライバシーの権利がどうこうと言ったようで…。」


 プライバシー…。そんなことを言う奴がいたのか。


「なるほど?」


 てかそれを言いだした奴はなんだ?自身のステータスを見られたくなかったのか?…まあ低レベルの俺からしたら見られない方が良いか。


 そんな風に雑談をしていたらギルドに到着した。


「それじゃあ報告をしに行きましょう!!」


 ギルドに入り、クエストカウンターへ向かう。


「すみません…クエストをクリアしたんですけど…。」


「くっ、クエストをクリアされたんですか…?本当にレイさん一人で…?その…ティナさんは攻撃していないんですよね…?レベルも30くらいしか…。」


「そうですね…。俺が倒しました。」


 …そういえば今回はティナはツッコミに専念していたな。


「そっそうですか…。それでは、気を取り直して、クエストクリアお疲れ様です!こちら、報酬金の1万ゴールドとなります!」


 ギルド嬢から金の入った袋を受け取る。…すごくずっしりしているな。ちょっと重い。


「ありがとうございます」


 これだけあればしばらくは困らないだろう。

 なんなら武器を新しくするのもアリか?あのクロスボウでは全然ダメージを与えられないしな…。俺のレベルが単純に低くてレベル差でダメージがないという可能性もあるが、一度武器屋に行って聞いてみるのもいいかもしれない。


 疲れたので宿屋に戻り、ベッドへ飛び込む。…ここ連日戦いっぱなしだし、明日は1日中ゆっくり休んで…


 どうやら秒で寝落ちしたらしく、気づいたら朝になっていた。


「レイさん!!起きてください!!急いで!!」


 そしてさっきからティナに叩き起こされている。


「うるさいなぁ…もう少し寝させてくれよ…。」


 疲れているんだぞこっちは…。少しくらい休ませて欲しい。


「そんな事言ってる場合じゃないんですよ!!緊急事態なんです!!」


 緊急事態だぁ…?なんだ急に。


「何があったんだよ。」


 そういえばなんか外が騒がしい気がする…。イベントでもやってるのか?


「いいから来てください!!」


 うるさいなぁ…。折角今日はゆっくり休めると思ったんだが…。


「んしょ…。」


 重い身体を起こしてベッドから出る。布団にくるまってたから髪がボサボサだ。


「急いでギルドに行きますよ!!」


 ギルドぉ…?クエストでも請けるのか?




 ギルドへ行くと、ギルド嬢が声をかけていた。一体何事だ?


「緊急クエストです!冒険者の皆さんは集まってください!!」


 緊急クエスト…。てことはここにいる奴らはみんな呼び出されたのか。

 ギルドの中は冒険者がいっぱいでガヤガヤしている。だがそれは賑やか…と表現するのはまた違った騒がしさだ。


「なぁ、何があったんだ?」


 近くにいた冒険者に声をかける。


「魔物の軍勢がこっちに攻めてくるんだと。朝からここら辺にいる奴らはみんな呼び出されてるよ。」


 魔物の軍勢…?そういえばここは魔王城のすぐ近く。確かにいつ攻められてもおかしくはない。


「みなさん!現在魔王城からこちらへ大量の魔物の軍勢が攻めてきております!その数は推定300!大型の魔物や高難易度クエスト級の魔物も襲来しているとの情報です!」


 ギルド嬢がそう説明すると、周りの冒険者共がより騒がしくなる。

 高難易度クエスト級の魔物…。俺一人なら間違いなく勝てない。だが、ここにいる大勢の冒険者達は俺よりも遥かに強いはず。それでもこんなに動揺するレベルなのか…。


「おいお前ら!怖気付いてどうする!!こっちだって最強の冒険者揃いだぜ!!」


 一人の冒険者がそう言うと、近くの冒険者も同調する。


「そうだそうだ!!魔物の軍勢がなんだってんだ!やってやろうぜお前ら!!」


 段々と皆気分が高揚してきたのか士気が上がってくる。


「…俺もやるか!!」


「いいですねレイさん!私も気分が上がってきました!!」


 俺に何ができるかはわからない。だが、こんなところで死んでいられないし逃げてもいられない。ただできることをするしかないのだ。


「皆様のご協力に感謝します!!それでは、今から作戦会議を始めます!!」


 こうして…ラストリアで魔物との攻防戦が始まった。

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