ep14. スライムを討伐したので、一時の休息をとりました。
活動報告を更新しました。
スライムの討伐を終えた俺達は、ラストリアへ戻りギルドに報告することにした。
ティナ曰く魔物を討伐してギルドに報告すると報酬金が受け取れるらしい。
そしてギルドのカウンターで受注できるクエストを攻略して報告すると報酬金が増えるらしい。
…が、今の俺達が攻略できるようなクエストなんてものはどうせないので見ていない。
「すみませ〜ん!私たちスライムを討伐してきたんですけど〜」
「スライムの討伐ですか…?一応確認なのですが現在のカミヤ様のレベルは…?」
そういえばスライムを討伐したお陰でレベルが上がっているはずだ。確認してみよう。
確かスライム討伐へ向か前は23くらいだった気がするんだが…。
“カミヤ レイ”
“レベル:32”
おぉ!結構上がっている。これは新スキルの解放も期待できそうだ。
…そういえばこの世界のレベル上限っていくつなんだろうか。後でティナに聞いてみるか。
「スライムを倒す前は23で、今は32です。」
そう伝えると、ギルド嬢は驚愕したように言う。
「そっ、そんなレベルで本当にスライムを…?!何はともあれお疲れ様です。こちら報酬金となります。」
そんなレベルって…。そりゃあこの辺の冒険者は皆高レベルだろうし、本来俺なんかが挑む様な相手じゃないか。
金が貰えれば良いかと思いながら報奨金を受け取る。…結構ずっしりしてるな。一体いくら入ってるんだ?
「ありがとうございます」
こうして俺はギルドを後にした。
「なぁティナ、この世界のレベル帯ってどうなってるんだ?」
宿屋へ向かう道中、ティナに聞いてみる。
「そうですね〜…レベル1から30くらいが駆け出し冒険者、30から60くらいが中級冒険者ってところでしょうか。」
なるほど…。つまり俺はまだ駆け出しくらいのレベルってことか。
「それより上のレベルとなると…。この世界はレベル上限が存在しないので各々が自身の強さを追い求めてますね。この辺の冒険者でもまばらです。」
上限が存在しないのか…。とはいえそう簡単に上がるような物ではないと思うんだが。
「ちなみに、私達が討伐を目標としている魔王のレベルは様々な噂がありまして…。魔王と戦って生還した人がいないのでなんとも…。」
それは困ったな…。数年かけてレベルを上げても全然勝てませんってこともあるのか。今の俺は到底及ばないと思うが。
「なるほど、勉強になった。それじゃあ…今日はもう休むか。」
「そうですね〜。私も疲れちゃいました〜…。」
こうして激闘のスライム討伐を終えた俺はゆっくり休むことにした。
…死に戻りした分の時間も合わせたら丸1日くらい寝てないんじゃないかってほど疲れたせいか、爆睡してしまい日が昇った後にティナに叩き起こされた。
「こら〜!!レイさん起きてくださ〜い!!いつまで寝てるんですか〜!!」
「朝からうるさいなぁ…」
…朝とは言えない様な時間ではあるんだがな。正直信じられないくらい疲れた。徹夜してテスト受けた時もここまで眠くなかったぞ…。
何度も抵抗したが結局ティナに負けてしまった。その後俺は遅めの朝食…ほぼ昼食を取り、今回の戦闘で消費した分の物資を補給することにした。
「矢と魔力瓶を結構使ってしまったから武器屋と道具屋に行こう。」
600本程購入してはいたが、100本以上は消費してしまった。まだ400本近くはあるが補充しておいて損はないだろう。それに魔力瓶に関してはスキルを何度も使用したためすぐ魔力切れを起こしてしまい、あと2、3本しか残っていない。今後の戦闘は前回よりももっと苦戦してもおかしくはない。少し多めに買っておこう。
「それじゃあまずは武器屋へ行きましょうか。」
宿屋から近い武器屋へ顔を出す。前回訪れたのは2日程前だったか。
「いらっしゃ…って、アンタ達生きてたのかい?!」
…それは一体どういう意味なんだろうか。心配してくれていたと思おう。
「まぁな。…今回は少し矢を消費したから補充しにきた。200本程頼む。」
ついでにスライムを討伐した事でも話しておくか。
「…ってことはアンタ一人でスライム3体を倒したってのかい?!他に仲間はいないのかね?」
この人から見てティナはどういう扱いなのだろうか。…実質後衛職一人しかいないパーティなんて珍しいか。
「ティナは俺の大切な仲間だ。だが、確かに攻撃したのは俺だ。パーティメンバーは俺とティナだけだしな。」
ダメージを与えた大半はスライムの自爆攻撃ではあるんだが、今回は黙っておこう。
「…てっきり他に仲間がいるもんだと思っていたよ。アンタたちも大変なんだねぇ…。」
その後少し会話を交わし、矢を受け取って武器屋を出た。
…道具屋に行ったら似たような反応をされたことを話すのは蛇足だろう。
「そういえばレイさん、今回のレベルアップで何かスキルは獲得したんですか?」
レベルが9も上がったんだ。スキルの1つや2つ、新たに習得できてもおかしくは無い。ステータスを確認する。どうやら二つ新しいスキルが解放されたようだ。
“新スキル解放!”
“風綴じ:しばらくの時間敵を風の矢で拘束する。”
“ゲイルショット:強風の力で敵を切り裂く。”
…相変わらず曖昧な表現だが恐らく現在のスキルの強化版であろう。
「今使用しているスキルの上位版みたいなのが解放された。」
ゼファー、ゲイル…その上は何だ?ストームとかテンペストとかか?
「良いですね〜。少し強くなりましたね!」
果たしてこれでどれほど戦いが楽になるのかはよく分からないが、まあ今のよりもマシだろう。
…そういえば、魔法がこの世界にあると聞いたが未だに何も習得できていない。ティナに聞いてみるか。
「なぁティナ、魔法が今のところなんもないんだが」
俺もカッコいい魔法をぶっ放してみたいんだけどなぁ…。
「それはですね〜、魔法の習得には専用の魔道書を読まなければいけないんですよ〜。」
うげっ…ってことは勉強をしなければいけないのか…?こういった異世界転生モノだとたまにそういうのがある。この世界なら勉強はしないで済むと思ったんだけどなぁ…。
「時間がある時に練習してみるか。…さて、スライムを討伐した訳だが、まだ倒さなければいけない魔物がいるよな?ティナ」
俺がこの世界に来て真っ先に殺された…アイツだ。
「そうですね!私達は魔王を討伐しなければならないですもんね!」
それはそうなんだが…。俺は少しこけそうになる。
「アイツだよ…。俺が2回も殺された…」
そこまで言うとようやくティナは自信満々に言った。
「ゴブリン討伐ですね!そっ、そうでした!忘れていました!」
スライム討伐にもかなり時間を要したがゴブリン討伐にはもっと時間がかかるかもしれない。…だが借りはしっかりと返さなきゃな!
「よし、行くぞティナ!!あの時の雪辱を晴らしにいく!!」
「おぉ〜やる気満々ですね〜!いいでしょう!行ましょう!!」
こうして俺はゴブリン討伐へ向けて歩み出した。




