15話 生転 《終突》
<スレイム>
彼は反逆者を吹き飛ばしたあと。
「まだ本気ではないだろ..?」
彼の戦っている最中とは思えない単調な口調が印象的だった。
<001>
ふむ剣の技術、魔力操作は良好。現時点で出せる120%はできている、がまだ足りないこの世界でこの先この程度の敵だけではない可能性だってある束縛もされていない人生?だその為にも目の前にいる敵は将来的にも確実に障害になる。
そう思うと少し身体の奥から熱いものが全身を回っているのが感じれた。
<スレイム>
そこからは魔石兵装の高速魔術と物理攻撃が折なって攻撃されるがひらりとかわされカウンターを入れられていた。
このレベルに到達していない私にすら勝敗はわかる、ななしだ。
だが彼は「さらにペースを上げるぞ、ついてこい」
そう言いだすと左手にあった剣が浮き始め、彼の心臓を貫いた。
<反逆者>
彼は自分の心臓を貫くと、その空間を埋めるように魔力の波が押し寄せてきた、ドクンドクンと溢れる血液と魔力。
この空間は彼の魔力に満たされた。
剣は先の穿つ剣技の際に変形した状態から更に刀身に規則的なヒビが入って割れだし。中から真っ白な細い刀身が露わになったが、拍動の度、赤黒く染まっていった。
もう何が起こっているのかがわからない。がここで私の人生は終わるだろうと直感が告げていた。
<スレイム>
彼は心臓から溢れる波が収まると剣を抜き、反逆者に対して刺突の構えを出した。
それを目撃し発動させてはいけないと感じたのだろう、彼の全てを持って魔法、魔術、近接を行ったが、彼の半径には空気が固められたような空間があり攻撃は一切通らない、通ったとしても分離した鞘が攻撃を防いで八方塞がりだ。
「これは、どこかの世界でよく使っていた技でな集突という。覚えておくのだ」
そう彼は誰かに語り掛けるように言っていた。その顔は無感情であったが少しだけほんの一瞬、悲しさが滲んだ。
それを見た瞬間私は動き出していた。
<名無し>
目が覚める高揚感のある感覚が脳を呼び覚ます。戦いは決着がついていたようだ。
反逆者とスレイムを貫いて...
「あぁ…」
僕は初めて感情が溢れ出た。
その後に記憶はない。




