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第13話 暁光

 ダンジョンやモンスター、いわゆるファンタジーなものが現実となったこの世界では──蠢く半透明の粘液生物はスライム、人型をした醜悪な緑の鬼はゴブリン、単眼の巨人はサイクロプス、身の丈ほどもある戦斧を携えた牛鬼はミノタウロス、3つの首が生えた猟犬はケルベロス、上半身が鷲で下半身が獅子の獣はグリフォン──などと、神話や御伽噺などに語られる存在の名を与えられた。


 それと同様に、強力な異能(スキル)や優れた魔法(まほう)の力を駆使し、目覚ましく輝かしい功績を上げ、そう呼ぶに相応しいとされたものは、勇者(・・)賢者(・・)などといった大仰な二つ名で親しまれ、人類の希望も同然に扱われる。


 〝星影(スターライト)〟の名を冠する〝(あかつき)〟もその一人だ。


 星の光を束ねたような大熱量の光線を放ち、その軌跡が影のように黒く焼き付くことから星影(スターライト)と、そう呼ばれている。


 登録からたったの1年でAランクに到達した、日本最年少にして日本最速のAランク探索者。地位が地位、名誉が名誉、致命的な浪費癖により富はないが、やはり齎される情報は膨大。


 暁は生まれ持った銀色の髪を──自慢の髪を指で弄びながら、たったいま入った情報に、これまた生来の金色の瞳を落とす。


 それは、ある地域で同時多発的に氾濫が発生したというものだった。道路のど真ん中、駅の構内、ビルの屋上、ショッピングモールの中──それはもはやただの氾濫ではなかった。


 それは過去に一度、暁が産まれるよりずっと前にたった一度、地球に小隕石群が衝突して間もなくアメリカで発生した未曾有の大災害──連鎖そのものだった。


 目を見開き、寝そべっていた体を起こした暁だったが、スマホの画面をスクロールする度に驚愕の色は薄れ、険しく訝しむものへと変わっていった。

 氾濫の発生地は、暁が住む地域だけで4箇所。

 しかしそのいずれも氾濫というには小規模で、そもそもダンジョンとして不完全のようだった。


 モンスターは平均E〜Fランク。

 素材売却金はたかがしれている。

 しかしそれでもこれは氾濫。半端でも連鎖。

 こんな非常時に何もしないなど、無駄に有名になってしまった〝星影(スターライト)〟の名が許さない。


「お金のためだ、しかたない」


 暁は自分にそう言い聞かせ、重い腰を上げた。


 自他共に認める悪癖による慢性的な金欠。

 暁の住居は栄光ある地位からは想像もつかないようなボロアパート。


 そもそも探索者が儲からないのだ。出現するダンジョンは1日に2〜3件ほど。しかもそのほとんどがEランク以下の実入りの悪いもの。素材売却金にしても支度金にしても、高額ではあるのだろうが、労力とリスクには見合っていない。散財が趣味みたいなものである暁にしてみれば、どう考えたって割に合わない。……とは言え、せっかく才能があるのだから活かさなければもったいない。


 なんだかんだ言ってこの生活を手放せないのが暁だった。


 生活力が皆無な暁は、大衆ウケするスタイリッシュな服を身に纏い、ゴミ屋敷も同然な自分の部屋を出て、最近やたらとテレビの音量がうるさい隣人の部屋に視線をやると、やれやれと溜め息を吐いて近所のショッピングモールへ向かった。


 歩けば十数分の距離だが、暁の異能(スキル)をもってすればものの数秒だ。二つ名でもある〝星影(スターライト)〟は、あくまで暁の能力の一端でしかないのである。







 俺は絶え間なく動き続ける。


 掠っただけでも致命傷は避けられない、オーガの右ストレートを余裕を持って大きく躱す。


 ゴブリンの魔石を喰らい、マインドが、メンタルが回復し、活力が満ち溢れてきたからか、体が羽根のように軽い。ただのゴブリンからは考えられないエネルギー量だ。きっといくつか魔石を喰らっていたのだろう。


 獲物の回避行動──そのキレの変化に顔を顰めたオーガは、軽く地面を踏み抜き、陥没した足を蹴り上げ、瓦礫のショットガンを放つ。


 躱し切れないと判断した俺は、せめてもの抵抗にと全身にオドを纏って受け切ろうとするが、さすがに衝撃までは殺しきれない。瓦礫は容易く俺を吹き飛ばしたが、意外にも無数の切り傷と掠り傷で済んだ。瓦礫がオドを纏っていれば、きっと何てことないように死んでいた。


 火の玉のように体外にオドを放出すれば、それだけ多くのオドを消費する。だが、全身を循環させるようにオドを漲らせておこなう身体能力や肉体強度の向上ならば、オドの消費は比較的軽微で済む。

 認知されてから200年も経つが、まだまだ未解明な部分が多いオドが向上させるのは、身体能力と肉体強度だけじゃない。自然治癒力もだ。もともと浅かったのもあるだろうが、傷口からの流血はもうとまりかけている。


 まだまだ体は動く。

 ゴブリンの魔石のおかげで疲労も和らいでいる。

 対するオーガは、相変わらず血走った目で俺を射抜いているが、運動量の多い巨躯での猛攻もあってかほんの少し疲弊した様子。


 殴打も蹴撃も当たらない。ようやく当たったと思った瓦礫ショットガンも、期待していたダメージを与えられていない。きっとちょこまかとうざったい回避タンクのように映っていることだろう。


 オーガは闇雲な攻撃を控え、間合いを測る。


 踵を返して全力逃走してもいいが、さっきので隙間のない質量攻撃が有効だと見抜かれている。下手に距離を取って、床やら壁やらを無防備な背中に投擲されても困る。

 こうして悩んでいる間にもオーガの体は休まっていくのだと、そう考えれば、一か八かで賭けに──攻勢に出るしかなかった。


 武器はこの身だ。


 俺はオーガに肉薄する。


 それを待っていたとばかりに右の拳が叩き付けられ、回避先には振り被った左足が配置される。見事に誘導された俺は、渾身の蹴り上げを、局所的に強度を高めた腕をクロスにすることで凌ぎ、空中に打ち出された。温存されていた左の拳が迫るも、体を捻ってなんとか直撃は回避するが、右膝が俺を捕捉した。


 賭けに負けた俺は一瞬にしてボロ雑巾となった。


 やっぱり無理があったのだ。


 いくら魔石を喰らっていたとはいえ、結局ゴブリンはFランクのモンスター。疲弊していてもCランクのオーガにはどうやったって敵わない。


 俺はロクに受け身も取れないまま壁に叩き付けられ、ピザ生地のようにぺたりと地面に零れ落ちた。それでも這いずり、逃げる意志を見せる。


 行動を全て読み切り、完膚なきまでに打ち負かしたオーガは満身創痍の俺を掴み上げ、眼前に運び、嗜虐的な笑みで嘲弄する。


 しかし──そう、俺の武器はこの身なのだ。


 四肢を掌握された俺は、オーガに「あ」の形に開いた銃口(・・)を突き付け、オドが畝る体内で引き金を引く。


 火炎の弾丸が至近距離でオーガの顔面を焼いた。

 分厚い皮膚以外、鼻腔も口腔も眼球すらも灼く。


 炸裂の瞬間、力んだオーガが反射的に俺を強く握り締め、全身が軋みを上げたものの、すぐさま手放され、オーガは己を苛む灼熱を手で押さえ、陸上ながらも溺れるように悶え苦しむ。


 やがて床が抜け、オーガは1階に転落した。


 なんとかここまで追い詰めた。

 決死の一撃をぶちかましたのだ。

 歯を食い縛って這いずり、全身に鈍い痛みを走らせながらもその後を追うと、重力に従順な俺の体はオーガの腹筋をかたく跳ねた。


 炎が消えたあとも残留する灼けるような痛みに、体を震わせながら呻き苦しむオーガの体を、優しく愛撫するように弱々しく這う。


 ──俺の武器はこの身だ。


 どうやらオーガの眼球に皮膜の類いは備わっていなかったらしい。どれだけ強靭で頑強な肉体でも、目玉を溶かされてしまえば形無しだ。暫くは立ち直れまい。


 俺はオーガの喉笛に噛み付いた。


 『悪食』を悪食たらしめるための歯と顎──とても人間のものとは思えない咬合力を以て、それを噛み千切る。


 オーガの頸から尋常ではない量の鮮血が舞う。


 灼けた眼球などとは比べ物にならない損傷。

 疼痛に正気ではいられないオーガは、俺を振り落とそうと身を捩ったり跳ねさせたり全身を使って暴れるが、文字通り喰らい付く俺は引き剥がせない。


 手で掴んで握り潰せばいいのだと気付いた時にはもう遅く、手の影が俺を覆った頃には絶命しており、オーガの首からは骨が覗いていた。


 こうして、ショッピングモールを破壊し尽くした赤鬼は、その頸を何度も何度も喰い千切られ、なんとも呆気なく、血飛沫を撒き散らす噴水と化した。


「は、はは……やった……やってやった……!!」


 歓喜に身を震わせ、独り勝鬨を上げる。


 Gランク──最低位の探索者でありながら、氾濫より出でたCランクのモンスター、オーガを単身で葬ったのだ。そりゃあ大声を上げてガッツポーズもしたくなる。これぐらいは許してほしい。


 達成感、ああ、達成感。

 俺はやり遂げたのだ。


 であるならば。


「帰らないと」


 俺はいまなお痛む体に鞭を打ち、オーガの胸を喰い破る。

 満身創痍ゆえにオーガを丸ごと持ち帰り売却することは敵わないだろうが、せめて魔石だけは喰らいたい。


 魔石でオドを増加させれば、それだけ身体能力、肉体強度、自然治癒力が向上する。オーガの魔石だ、含有されるオドの量は魔石をいくつか喰らっていたあのゴブリンの比じゃない。


 きっと骨にヒビが入っているであろう、切り傷や擦り傷でズタボロのこの体も、明日にはパッと見では健康体、その実、全身に酷い筋肉痛が走っている──という程度には回復させられるはずだ。


 肋骨を叩き割り、臓腑を掻き分け、血に塗れた紫色の水晶を──魔石を取り出す。Cランクのモンスターなだけあって、その大きさは今までのものよりもひと回り、ふた回り以上も大きく、ソフトボールほどもあり、なかなか喰い応えがありそうだった。


 俺は赤鬼の魔石に齧り付き、バリバリボリボリと小気味よい音を立てて貪り喰う。噛み砕き咀嚼したそれを嚥下する度に、体の奥底に熱を感じる。


 最後の一欠片を飲み下すと、脳が眩み視界が暈ける。

 フラフラと倒れかけたその時、何者かに支えられた。


 銀色の髪に、金色の瞳。小柄な体躯。

 どこかで見た憶えのある幻想的な容姿に頭を働かせようとするが、そんな俺の意志に反し、散々に酷使されていた脳はフッと意識を手離した。







 光の速さでショッピングモールへと駆け付けた暁は、そこでオーガの暴威に逃げ惑うひとりの男の姿を目撃した。


 助けなければと躊躇いなく足を踏み出し、異能(スキル)を発動させようとしたその瞬間、ゾッとするような魔素の照射を受けた。


 攻撃性はない。存在を知覚させるための誘導。

 それなのに、Aランクの探索者であり、高火力の異能(スキル)を乱発してもめったに枯渇しないだけのオドを有する暁が、背筋を跳ねさせ戦慄してしまう。


 飛び退きざまに振り返れば、そこには壁に背を預け、なんとも穏やかな瞳でこちらを見据える者がいた。


 紫がかった浅黒い肌、黒い強膜に白い虹彩と瞳孔、色が抜けたように白い髪、細身ながらも引き締まった肉体と、油断も隙もない精悍な顔つき。


 200年前、地球に小隕石群が衝突し、世界に魔素が満ちた頃から、オドの力に覚醒したごく一部の人々の容姿からは遺伝子による一貫性、類似性などが損なわれた。

 個人差はあるものの、やたら耳の尖った子供が産まれたり、やたら背が低く毛深い子供が産まれたり、黒髪黒眼の両親から金髪碧眼の子供が産まれたり──と、銀髪金眼の暁をはじめ、そんな突然変異体とも言える子供達は往々にして膨大なオドをその身に宿している傾向にあったが、目の前の男はそういった風ではなく、なんというか、根本的に何かが違った。


 暁は直感した。


「キミがこの事件の黒幕だね?」


 過去に同時多発的な氾濫──連鎖を引き起こしたのは、氾濫により地球上に降り立った知性を持つモンスター。


 Aランクに昇り詰めるまでにモンスターと対峙してきた暁は、その直感に確信があった。眼前のそれは人の姿をしているが、モンスターそのものかそれに類する何かしらであると。


「ああ。ここら一帯のゲートは俺が開いたものだ」


 その言葉を聞いた暁はオドを練り上げ、臨戦態勢を取るが、見咎めるような眼光に射竦められ、その場から動けない。額を汗が伝う。


「それにしてもこちら側はマナが薄いな。軽く10は開くつもりだったんだ。ガラにもなく無駄を省き、なんとか捻り出してたったの4つ。おかげで魔物の数は不足し、想定を遙かに下回る損害しか与えられなかった」


 脆弱な世界で良かったなと、男は笑う。


「……何者なんだ」


「俺か? 俺はお前達と同じ、人類さ。お前達がダンジョンと呼ぶ場所で産まれ育った、紛れもない人類だよ。向こうの人間共には〝魔人〟と呼ばれている」


「魔人……?」


「そうだ。魔素への親和性が高く、優れた魔法技術と魔物を使役する能力を持った、魔の権化たる人類のことだ」


「……へぇ、ご親切にどうも」


「これで敵の正体は粗方わかったか? では、お前を呼び止めた理由についてだが、後の攻撃のため、地球人の中でも屈指の実力者と見えるお前の力量を掴んでおきたかったんだ。どの程度の戦力があれば滅ぼせるのか、把握しておきたかったんだよ。……だから、もし良ければ俺と戦ってくれないか?」


 そう請われた暁は逡巡する。


 ゲート──ダンジョンを開く能力と、魔物──モンスターを使役する能力を持ち、明確な地球人類への攻撃の意志がある眼前の男を放置するわけにはいかない。しかし、目の前にあるのはそれだけじゃない。目の前には、オーガに襲われ逃げ惑う男もいた。


 どちらを優先するべきか思考し、選択した。


 目先の1人の命か、未来の大多数の命か。


 暁の選択は、眼前の魔人を速攻で制圧し、光速でオーガを葬り去って不運な一般人を救うことだった。


 目映い光に包まれた暁の体は、次の瞬間には魔人の背後にあった。目を見開く魔人は振り返ることもできず、むざむざと首を絞め上げられた。


 ダンジョンから来たという魔人は、今の地球人類が持たない情報を多く持っているようだった。捕らえて国に引き渡し、さらなる情報を引き出せれば、これから先の人類に大きく貢献できる。


 平和のため──そんな考えによるチョークスリーパーだったが、魔人は動じた様子もなく暁の手首を掴み、万力の如く締め上げた。暁は呻き声を漏らすも放さない。魔人は感心しながらも力を強める。筋肉がブチブチと音を立て、骨がビキビキと軋み始めれば否応なしに絞首の腕は緩んでしまい、魔人は悠々と抜け出した。


 暁は魔人が追撃してこないのをいいことに、ズキズキと痛む腕に多量のオドを集中させることで自然治癒力を飛躍的に向上させ、意図的に損傷を治す。

 痛みが引くまで治したところで、これまた光の速さで肉薄し、今度は真正面から目にも留まらない無数の打撃を放つ。その拳の雨は光の線を伴っており、異能(スキル)を用いていることは明らかだった。

 しかし、濃密なオドを纏った魔人は腕を交差させ、とんでもない速さによって凄まじい威力を持った怒涛の連撃を凌ぐ。


 一撃一撃が必殺の破壊力。それを涼しい顔で受ける魔人に唇を噛んだ暁はその場を飛び退き、掲げた片手にエネルギーを集中させる。体の内から光の粒子と化したオドが溢れ、開いた手のひらに集う。すると、大気中のマナがこれまた光の粒子となって、まるで吸い寄せられるように自然と手のひらに収まった。


 集束した光の粒子は渦巻く熱波を伴い、剣の形を取った。


「マナを扱う術を持っていたとは驚いた。しかしまだまだ未熟。異能(スキル)によって為された、意識的、能動的なものではないようだが、未開の蛮族──その評価は改めなければいけないな」


 魔人は然程驚愕した様子もなくそう言うと、手のひらにオドを集束させ、無を撫でた。その直後、暁の視界は闇に覆われ光の剣が霧散した。


 何も見えない。何も聞こえない。

 全身に何かが纏わり付いている。

 トリモチのようにしつこくこびりついたそれを光の熱で焼き切ろうとするが、なんと異能(スキル)が使えない。


 暁は自分の体が光の届かないところにあるのだと察した。


 めっきり使わなくなっていた火の魔法で黒いヘドロのようなそれを、時間をかけながらもなんとか焼き切り、前を睨めばそこに魔人の姿はない。周囲を見渡すが、どこにもいない。


 魔人は逃亡していた。


 暁はいいようにあしらわれた悔しさに拳を握り締め、ちょうど足元に転がっていた小石のような瓦礫を、下品な悪態と共に蹴り飛ばす。


 そしてハッとした。


 振り返ればショッピングモールの床に穴が空いていた。

 光と化して駆け寄り穴を覗き込めば、そこには体長3メートルほどもあるオーガが、丸太のような首筋から滝のように血を流して倒れていた。


 オーガの腹の上で男が何やらモゾモゾしている。


 何をしているのだと目を凝らせば、さきほどまで逃げ惑うことしかできていなかった男は、オーガの胸を喰い漁り、肋骨を叩き割り、まさぐり──そうして引き摺り出した拳大の魔石に齧り付いた。


「なっ」


 さすがの暁も思考停止し絶句する。


 オドの塊である魔石を喰らえば、身体能力、肉体強度、自然治癒力など、基礎的な身体機能が向上することだろう。

 しかし、それは自身の体内に取り込んだ魔素を蓄積できる魔石を持ち、魔石のエネルギーを適切に消化できる器官を有するモンスターに限った話で、土や石などを食らってもきちんと消化できない人間には当てはまらない。


 案の定、男の体が揺れた。

 暁は穴に飛び込み、男を支え、顔を覗き込む。

 朦朧とした虚ろな瞳を見据えるも、瞼の帷が下りた。


 暁の異能(スキル)による高速移動は自分にしか作用せず、一分一秒が問われる救命活動には不向きだ。


 暁はその武勲の割に華奢な肉体で男を背負い、とりあえずショッピングモールの外まで、過酷な重労働に勤しんだ。


「なんでっ、ボクがっ、こんなことぉ……!」

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