表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
グンマ県、海を買う  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/43

オークション前日(その三)

「『1おくドルドル』だと!?」


 そうさけんだあと、グンマのポセイドンは沈黙ちんもくした。


 この会合かいごう出席者しゅっせきしゃは三人。


 調査員ちょうさいんからの電話に、リヴァイアサンと乙姫おとひめおどろきをかくせない。


 東京とうきょう予算よさん判明はんめいしたのだ。『5000万ドルドル』をえてくるとは思っていたが、まさか『1億』の大台おおだいせてくるとは・・・・・・。明日の『フロンティア・オークション』、東京は本気で勝ちにきている。


 一方で、グンマの予算は『7000万ドルドル』だ。オークションにおいて、この差は絶望的ぜつぼうてきと言える。


 しかも、東京都は何か秘密ひみつ兵器へいきを用意している、そんな情報じょうほうも得ていた。


 ポセイドンの脳裏のうりに、「棄権きけん」の選択肢せんたくしがちらつく。


 たしかに、海はしい。たとえ、それが地球の海ではなく、月面の海だとしても。


 しかし、さすがに勝てる気がしない。


「【『グンマ県に本気で海を』プロジェクト】、『第八次』でも無理むりなのか・・・・・・」


 そこでリヴァイアサンと乙姫が、


「ポセイドン、きっと次がある」


「そうそう、たぶん『第九次』では海を獲得かくとくできるよ」


 そんな風にはげましてくる二人。


 その時、ポセイドンのパソコンに、リモート映像えいぞうとどいた。


 グンマの浦島うらしま太郎たろう七世ななせいからだ。『(グンマ県内)うみ四天王してんのう』の一人であり、先代の県知事けんちじでもある。


 ポセイドンはまよった。明日のオークションで東京都が『1億』の予算を用意していることを、つたえるべきかいなか。


 しかし、すぐに決断けつだんする。今は言うべきじゃない。


 何があったのかは知らないが、パソコン画面にうつ浦島うらしま七世ななせいは目をかがやかせている。絶望をきつけるのは、さきばしに・・・・・・。


 次の瞬間しゅんかん、さらに六つのリモート映像がとどいた。


 パソコン画面には今や、七つのまどが開いている。


 その一つにうつっているのは・・・・・・


「ポセイドン、ひさしぶりだな!」


初代しょだい浦島うらしま!」


 他にも、二世にせい三世さんせい四世よんせい五世ごせい六世ろくせいがいる。かつて【『グンマ県に本気で海を』プロジェクト】を指揮しきした県知事たちだ。


「ポセイドン、おたせしました」


 浦島七世が言う。


 そして、今の今まで何をしていたのかをかしてきた。


じつはね、グンマ県には色々と『埋蔵金まいぞうきん』があったんですよ」


 県知事時代にグンマの歴史れきしかんする資料しりょうを見ていて、「ひょっとしたら・・・・・・」と目星めぼしをつけていたのだとか。


 それで、たるべき決戦にそなえて、過去かこの県知事たちと協力きょうりょくして、県内のたからさがしをしていたという。


 そうして見つけてきたお宝の数々、すでに換金かんきんませていて、その総額そうがくは『3000万ドルドル』!


 ポセイドン、リヴァイアサン、乙姫に向かって、七人の浦島太郎が声を合わせる。


「この追加ついか予算よさんを今すぐ、現在げんざいのグンマ県知事に!」


 さあ、これで戦いの準備じゅんびととのった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ