表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

44/47

全知という名の愚かさ (ミニ)

——これってつまり、賢くなればなるほど、人は愚かになるってことかしら?

つまり「全知の存在」こそが、これまで存在した、そして今も存在するあらゆる生物の中で、最も愚かな存在ってことになるのかしら?

つまり「全知の存在」こそが、全歴史上において最も愚かな生物なのよ!

この問いにおいて、私は絶対に「中立」なんて立場を取らないわ!

答えはひとつ! イエス!

そう、絶対にそうなの!

ここに「ノー」の選択肢なんてあり得ない。絶対にあり得ないわ!

ずっと前に気づくべきだったのよ。

中立になりたくない、けれど選択もしたくないのなら、答えが「ひとつ」しかない状態を作り出せばいいだけじゃない。

例えば「私は今、何歳なのか?」という問い。答えはひとつしかないわ。今の私の年齢以上でも以下でもあり得ないんだから!

「青色は青いのか?」——そう、青いに決まってる!

答えは明白じゃないの! 分かったわ、理解できた!

その時、何かが私の頭を突き刺した。

それは肉体的な感覚ではないけれど、かといって精神的なものでもなかった。

「中立!」と、叫びそうになったわ。

私ではなく、誰か、あるいは何か……ううん、やっぱり私だったのかしら? 自分でもよく分からない。

「それ」は休むことなく、何度も同じ言葉を繰り返していたの。

私の狂気の火に油を注いでいたのは、まさに「それ」だった。

けれど私はそれを追い払おうと、振り払おうと必死にあがいた。

魂なんて存在しないわ。そして魂が存在しないのなら、精神的なものだって存在するはずがない。

だとしたら、これは物理的な何かなのよ。答えは明白!

私は考証を続けるわ。

『我思う、ゆえに我あり』。

思考しているのなら、私は存在する。

存在しているのなら、私は生きている。

生きているのなら、私は死んでいない。

死んでいないのに頭を何かに突き刺されたのだとすれば、それは尖ったものでも、致命的なものでもないはずよ。

頭への一撃で私を殺せないのなら、矢でも、剣でも、槍でも、その類の武器でもないということになるわ。

頭を端から端まで撫で回してみたけれど、異物なんて何一つ触れなかった。

けれど、痛みはある。

私を貫いた「何か」が、その正体を突き止めている間に一瞬で消え去るなんてあり得ない。

……つまり、私の中で何かカチリと音が鳴り、回路が不発を起こしたということね。

誰かが私を監視している。

……なるほどね。

最後までお読みいただきありがとうございます!

もし少しでも「クスッとした」「続きが気になる!」と思っていただけたら、ページ下部から【★評価】や【ブックマーク登録】をポチッと押していただけると嬉しいです!

皆様の星(★)とブクマが、作者の燃え尽きを防止する最大のエリクサー(生きる糧)になります……!(切実)

それでは、また次回の更新でお会いしましょう♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ