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消えた反撃の芽と、冷たい虚無

さっきまでの自信はどこへ消えた? 正義の憤りはどこへ行ったの? ……何も感じない。たった一言、ガキが不造作に放った言葉が、私の中にこれほど深く冷たい虚無を生み出すなんて思いもしなかった。

時間は無情に過ぎていく。5秒、10秒、30秒、45秒……1分。1分半。頭上の巨大な時計さえも自ら止まりたがっているかのようだった。機械的な仕掛けでさえ、私を哀れんでいる。……いや、「でさえ」? 哀れんでいるのは時計だけだ。私自身すら、自分に同情なんてしていないのだから。たかがボードゲーム一つで、ここまで絶望する必要があったのだろうか? それとも、この思考停止にはもっと深くて正当な理由があるのかしら? 後者であってほしい、を切に願うけれど。

「……攻撃」

2分間という長い沈黙の後、私は掠れた声を絞り出した。

眩しく光る『05:00』の表示が、持ち時間のちょうど半分が蒸発したことを無情にも告げていた。そして残りの半分を、私が生き延びられる保証なんてどこにもない。

私を救えるものなんて何がある? 何もない。助けになるものなんて何一つないのよ。『マホウ』は自分自身を回復できる唯一の駒だが、対象は自分だけ。回復は1ターン分を消費し、回復量はたったの5ポイント。さらに『マホウ』は任意の2つの駒の位置を入れ替えることができるが、それには10ポイントの時間を消費する。そして他の駒と違って2マス先まで攻撃できる……。私がそのルールを思い出せた時には、すでに手遅れだった。

『マホウは任意の2つの駒の位置を入れ替えることができる』——その言葉が、何よりも強く私を打ちのめした。私は自分の愚かさのせいで負けたのだ。このゲームをあまりにも無責任に扱っていたから。

自分という存在そのものを消滅させたくてたまらなかった。肉体も、精神も、魂も、私という概念そのものを消し去りたかった。そんなことができるのだろうか? できるかもしれない。できないかもしれない。誰も分からない。

次の瞬間、モニカは無言で盤上から私の『ケン』の白い駒を取り去った。彼女の表情からは、何も読み取ることができなかった。私を苛立たせるものもなければ、かすかな希望を抱かせてくれるようなものも何ひとつない。

ゲーム開始時からずっと荒野に放置されていた私の『ウマ』も、きっと私に呆れ果てていることでしょうね。こんな展開になるなんて予測しておくべきだったのよ。なりふり構わず突っ込み、『マホウ』を盤上に出し、位置を入れ替える。そうしていれば主導権を握れていたかもしれない。だが、今となっては手遅れだ。そんな手を今更真似したところで、勝者の惨めな焼き直しに過ぎない。不可能だった。全てを悟った後で、反撃になんて転じられるはずがない。プライドがそれを許さなかった。

何かをしなくちゃいけない。でも、何を? 新しい駒を投入する? 試す価値はあるかもしれない。だが、私の城にダメージを与えることが、現在のミハエルの最優先事項だ。奴がその目的を曲げることはないでしょう。あと2手もあれば、奴は問題なく私の『ウマ』を仕留められる。現在、私の残された時間は84ポイント。一見多く思えるが、もし奴が『ウマ』を倒す決断をすれば、その値は73まで落ち込む。絶望的な状況だった。

結局、私も『マホウ』を投入することにした。ミハエルがそれを無視して、私の城へさらなるダメージを与えてくることは百も承知だったけれど。

そして奴は、まさにその通りの行動に出た。時計は『04:50』。私の城の耐久値は150から130へと減少した。反撃を繰り出すために残された時間は、5分を切っている。……でも、奴はこれから徹底的な防衛に入ってくるんじゃないの!?

次のターンで、私は奴の『マホウ』を撃破した。モニカは余計に私を逆撫でしないよう配慮してか、素早い動きで黒の駒を盤上から取り去り、私の視界から遠ざけてくれた。その瞬間、私がその静けさに心から感謝していたなんて、彼女は思いもしなかったでしょうね。

最後までお読みいただきありがとうございます!

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それでは、また次回の更新でお会いしましょう♪

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